
2019年製作の日本のアニメ映画です。同名マンガの映画化とのことで、登場人物は原作に忠実な造形の為か、目が異様に大きい少女マンガ風のキャラクタで戸惑いました。日本のアニメーション映画は、人物以外をリアルに描いていて不自然な感じがします。本作ではそれが際立っている。
アニメ映画「鉄コン筋クリート」を見てからSTUDIO4℃の作品を見掛けると見るようにしていますが、本作では、水族館の洞窟のような場所を通るところなど、3Dの技術を利用していて(?)、少し不自然な印象を受けました。
また、作品の主張は「人も「自然=宇宙」の一部」であるという事だと思います。その概念を現実の少女の世界にどのように落とし込むのか。新しい生命の誕生をどう描くのか。原作を読まないと分かりませんが、アニメーション化に当たって苦労があったと思います。
エヴァンゲリオンのような「仄めかし」が多い分、主題に関しては明快さとはほど遠い作品で、そこに不快感を感じる人もいるようです。しかし、本作品をSFと捉えてみると、十分許容範囲の中なので、見る際には注意が必要でしょう。現実感一杯の冒頭から、段階的に、大幅にあり得ない状況に突入するので、戸惑いは大きいと思います。
原作を読んで、作品世界を味わいたいものです。あっという間の楽しい111分でした。
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○海獣の子供 => https://ja.wikipedia.org/wiki/海獣の子供
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評価は5です。
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