柴田錬三郎著
直木賞の受賞作品を読み進めていましたが、本作がなかなか見つからず、図書館の全集で読みました。昭和26年発表の作品です。下記URLによれば「『イエスの裔』は芥川賞と直木賞の両方の候補となったが天秤にかけて直木賞を受賞し、その後選考委員となる。」とあり興味深い。「御家人斬九郎」を朗読で聞きましたが、他の作品を読んだことがありません。もっぱら時代小説で斬新な作品を発表したとのこと。
本作品も、身ごもった妹の孫娘を殺害した老人について、老人を良く知る3人の人物が登場し、裁判で証言する内容です。現在から見ても斬新な手法です。証言者それぞれが老人との関係、生き方、社会的地位が異なり、老人の一生を外面から多面的に描き出し、やがて殺害に至る老人の苦節、苦悩が浮き彫りにされます。人が人を罰する困難さを正面から捕らえた骨太の作品です。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/柴田錬三郎
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評価は4です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
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=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2
直木賞の受賞作品を読み進めていましたが、本作がなかなか見つからず、図書館の全集で読みました。昭和26年発表の作品です。下記URLによれば「『イエスの裔』は芥川賞と直木賞の両方の候補となったが天秤にかけて直木賞を受賞し、その後選考委員となる。」とあり興味深い。「御家人斬九郎」を朗読で聞きましたが、他の作品を読んだことがありません。もっぱら時代小説で斬新な作品を発表したとのこと。
本作品も、身ごもった妹の孫娘を殺害した老人について、老人を良く知る3人の人物が登場し、裁判で証言する内容です。現在から見ても斬新な手法です。証言者それぞれが老人との関係、生き方、社会的地位が異なり、老人の一生を外面から多面的に描き出し、やがて殺害に至る老人の苦節、苦悩が浮き彫りにされます。人が人を罰する困難さを正面から捕らえた骨太の作品です。
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