読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

梅の蕾

2012年03月29日 19時59分33秒 | ■聴く
吉村昭著
毎週土曜日の朝8時5分から45分まで放送される、NHKラジオ第一放送「ラジオ文芸館」を楽しみにしています。朗読はNHKのアナウンサーですが、皆さん気合いが入っていて、それが良い。優れた俳優さんの朗読は深みがあり良いものですが、アナウンサーの過剰に色を加えない朗読も好ましい。
さて、2月18日の番組は、吉村昭さんの「梅の蕾」でした。吉村さんの作品は素晴らしいものが多いと思いますが、本作は読んだことがありませんでした。そして、始まってしまって少し経ってから聞き始めたので吉村さんの作品とは知らずに聞いていましたが、ノンフィクションのような文体に???。成る程、分かってみれば如何にも吉村さんの文体だと納得しました。
さて、本作品は、岩手県の僻村に、事情があって診療医師として赴いた医師の物語です。作品は、その村の村長が舞台回しとなっています。下記のURLを見ると、作品と現実とは食い違いがあるようで、吉村さんは、そのずれを避けるため本作のような描き方をしたのかもしれません。
それにしても、吉村さんの実話を元にした作品は、相変わらず強い力を持っています。世の中に、自らの不利益を顧みず、献身的な働きを淡々としている方々がいると、日頃の自分の怠惰を恥じてしまします。
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URL => http://ameblo.jp/t-ka/entry-10268489732.html
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評価は5です。

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