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2014年製作のアメリカのドキュメント映画です。自ら描いた贋作をアメリカの美術館に寄付し続けたマーク・ランディスを追った作品です。10代で父親を失って精神の失調に見舞われたランディスは、幼い頃から模写を好んでいたそうで、その腕は驚異的。作品を古く見せる技術を含め、独自に編み出したようです。
数多くの美術館が贋作と見抜けなかったものの、ある美術館の職員が気付いて、ランディスの行為を明るみに出そうとして熱中する余り、美術館を解雇されてしまった。その一方で、ランディスの作品に魅了され、ランディスに深い興味を抱いた人物もいる。
この作品はランディスが主役だが、この二人の人物を脇役としている。そのことで、ランディスの行動の意味を探り、ランディスの行動の解釈に奥行きを与えているようです。
幾つもの視点を行ったり来たりしながら、しかしくどくなく、音楽も作品に適った落ち着いた調子で、素晴らしい作品に仕上がっています。
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○美術館を手玉にとった男 ○美術館を手玉にとった男(字幕版
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評価は5です。
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〇カメラまかせ 成り行きまかせ 〇カメラまかせ 成り行きまかせその2
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