読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

美術館を手玉にとった男

2020年10月06日 10時29分11秒 | ■見る

2014年製作のアメリカのドキュメント映画です。自ら描いた贋作をアメリカの美術館に寄付し続けたマーク・ランディスを追った作品です。10代で父親を失って精神の失調に見舞われたランディスは、幼い頃から模写を好んでいたそうで、その腕は驚異的。作品を古く見せる技術を含め、独自に編み出したようです。

数多くの美術館が贋作と見抜けなかったものの、ある美術館の職員が気付いて、ランディスの行為を明るみに出そうとして熱中する余り、美術館を解雇されてしまった。その一方で、ランディスの作品に魅了され、ランディスに深い興味を抱いた人物もいる。

この作品はランディスが主役だが、この二人の人物を脇役としている。そのことで、ランディスの行動の意味を探り、ランディスの行動の解釈に奥行きを与えているようです。

幾つもの視点を行ったり来たりしながら、しかしくどくなく、音楽も作品に適った落ち着いた調子で、素晴らしい作品に仕上がっています。
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美術館を手玉にとった男  ○美術館を手玉にとった男(字幕版
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評価は5です。

※壁紙専用の別ブログを公開しています。
カメラまかせ 成り行きまかせ  〇カメラまかせ 成り行きまかせその2


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