昨日の「白かとの積もとったとばい、おとろしかね~」に長崎弁なら「おとろしか」じゃなくって「えすか」じゃないかってコメントを頂きましたのでこちらにそのレスを転載します。
「たしかに、そんな言葉聞いたことがあるとばってん、長崎弁もいろいろあるたいね。
一つは、うちは諫早に居たけん、生粋の長崎弁はようわからんと。諫早は「いきんしゃったとばい」の世界やけんね。
もう一つは、もう東京の生活の方が長崎の生活よりも何倍も多くなって、おまけに認知症で、長崎弁を忘れてきよっと。
それに長崎弁も場所によっても微妙な違いがあっと。
そして最後に、長崎弁もだんだん標準語の影響を受けて変わってきとると、、
長崎の郷土史をやらしとる偉~か先生が、長崎の民放でず~っと長崎の伝統、風習なんかについての番組をもっとらして、それを2冊やったかいな? 本にされたことがあるけど、言葉も伝統や風習も、知らんとがけっこうあったとですよ。
こん人が、東京で講演をしたとき、2時間の講演を全部、長崎弁でしよらしたばってん、あれは聞いてて参考になったとです。でもそんな機会はこの半世紀、唯一無二じゃったですね~
漢詩を長崎弁でなんてカテゴリーを作って、たまにやっとりますけど、うちのは、「えせ」長崎弁やけん、ほんとは書きながら恥ずかしかとですよ。」
長崎の文化活動の委員会なんかに長い間かかわらせていただいいて、地元の人だからこそ気がつきにくい長崎の特異な伝統文化の保存にはもっと関心を深めねばなんて偉そうなことを吹いていた割には、自分自身はそのことを知っているとか、何かやっているとかはまったくない、無責任な委員でしかなかったのですけど。おそらく他のメンバーの方々からは「口だけさしはさむのは誰でもできるや」なんて思われていたでしょうね。ただ、毎年変わる委員の顔ぶれの中で、長崎の伝統文化を専門にやられていた方がほとんどいなかったというのも、変だな~ってずっと思っていたことだったんですけどね。
諫早で育ってなんて書いてますけど、身近に遊び友達がいなかったので小学校に入って一番最初にしたことは、諫早の方言を覚えること。なんせ家の中は標準語の世界だったんですから。それが長崎に行っても、また同じこと、諫早の言葉と長崎弁はかなり違うのですね。だからまたまた言葉の勉強。。
おかげさんで、上京してから、東京の人に言われたのが「おまえの言葉なまっとる」ってこと。昔は勉強したことがすぐに身についていたんですよ、、、今の私をご存知の方には信じられないでしょうけどね、、
そんな私が伝統文化を保存しなきゃなんて喚き、漢詩を長崎弁で訳し、、、我ながらとても恥ずかしいことをしておるんですね~