夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

日本も捨てたものじゃないかも 今井友輝君お帰りなさい

2006年07月31日 08時59分44秒 |  これがまあつひのすみかか我が日本





今日のテレビで今井友輝君が心臓移植手術を終え、日本の自宅に帰ってきたことを伝えていた。
友輝君のことは手術費用をカンパするキャンペーンのときに以前のブログ(5年11月)とそのまえのブログで書かせてもらった。

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千葉から岬町へ行く途中に茂原という町がある。
この町に住む今井友輝君という6歳の少年が心臓に欠陥があり、心臓を移植しなければならないことが判った。
日本では子供に対する臓器移植が認められていないので、アメリカに行って手術を受けるしかないのだけど、8000万円という個人では到底無理な金額が必要になる。
両親がやっとの思いで2000万円を工面したが、6000万円が不足している。
そこで千葉や茂原の人々が立ち上がり、その手術費を集めていた。
このことは久米仙人氏のブログでも紹介されていたけど、支援者によるカンパが8400万も集まり、友輝君は3日にアメリカに旅立った。
友輝君にとっては、これからドナーを見つけ、手術をすることになり、その第一歩を踏み出しただけ。術後のこともあり、まだまだ大変なことを乗り越えていかなければならないのだけど、でもみんなの力でその一歩が踏み出せたという段階。でもよかった。

自分のことだけで精一杯という今の世間の風潮の中で、こんなにも短い時間に彼を救うためにたくさんの人が立ち上がり、援助も当初の目標であった6000万以上が集まるということは、世間もまんざら捨てたもんじゃないと、ちょっと嬉しくなるニュースではあった。
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このすぐ後に、また別な子供が二人ほど外国へ移植手術を受けに旅立ったと記憶している。一人は1億2000万というお金を数ヶ月の間にネットなどのキャンペーンで集めている。(確か残念なことに一人は術後、死亡したと思う)

子供への移植手術が日本では禁止されているということは、それがさまざまな問題を引き起こすことも考えられるためなのだろうが、他に生きる可能性のない子供たち、そしてその親の立場に立ってもっと考えて欲しいと思う。

法的な部門の整備は早急な問題としても、このような事件が起こると、差し伸べられる手が思いもかけず多いことを知ると本当に日本もまだ捨てたものじゃないと嬉しくなる。
一人一人の手助け(私の寄付なんて、恥ずかしい限りだし、ブログでの紹介もどれだけ役に立ったのかはわからないけど)は限られているし、小さなものかもしれないが、逆にだからこそ、それが今のネット社会、メディアの発達が持っている、善意を集約できるという可能性はものすごく大きな力になると思う。

技術的な可能性が広がっていることも必要だけど、たくさんの善意の人々が存在するということは必須な条件。この他人のことなどどうでもいいというような社会にあっても、まだこのように善意にあふれた人々がたくさん存在しているということがこの上のいくつかのケースで証明されているのが嬉しい。

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