夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

花薄まだ露ふかし穂に出でば

2010年11月05日 03時46分49秒 |  気になる詩、言葉


この前で、平貞文の

今よりは植ゑてだに見じ花薄
   穂にいづる秋はわびしかりけり

      古今集 4-242

ご紹介しましたけど、この詩を元に式子内親王はこんな詩を詠みました。

花薄まだ露ふかし穂に出でば     
   ながめじとおもふ秋のさかりを

      新古今集 4-349

なんて、前の詩の続きとして簡単に出してきましたけど、ちょっと後悔しています。
この詩、かなり難しい。
さら~~っと読んでしまえば、
薄の穂が出てきたら、秋の盛りを眺めましょうかいね、、、
って、でも、、、これ、不正解ね。

花薄=美しい女性、、、(なもん、昔はいたんだね~ 今や絶滅したようだけど、、なんてことは口が裂けても言っちゃいけませんよ) 
露ふかし=涙が涸れていない、、、(もちろん、恋人を想う涙よね。玉ねぎを切ったからってのは、あんた、あまりにもひどすぎるっちゃ)

そんな気持ちで花穂をつけてくれば、、、

その次の、ながめじ、、、、(こりゃたいへん。おいちゃんには手ごわすぎる)
世の中の秋の美しさを眺めたくないと思う、、、、
なんて、これで大丈夫かな~

おいちゃん、完敗だね、、、




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