何時の頃から皆そう言うようになったのか。
「プレーを楽しんできます」
≪日の丸を背負って戦うなんて・・・・≫
≪ましてや、国民のために戦う事は出来ません≫
「自分の為に楽しんできます」
オリンピックや国際試合に出る日本代表選手の言葉だ。
1998年長野オリンピックで金と胴メダルを取った清水宏保選手が報道番組の「ニュースステーション」に出演して、
「国民の皆様の熱い声援で・・・・」と言いかけた時キャスターの久米宏は皮肉な笑いを浮かべた。
「国民?・・・ウ・フ・フ・・」
久米は「国民」と言う言葉がお嫌いのように画面は語っていた。
その時、「国民でなけりゃ、市民かよー!」とテレビに向かって突っ込みを入れた覚えがある。
今では信じられない事だが、当時のマスコミ報道は「国民の期待を背に受けて・・」国際競技に参加するなんて愚の骨頂と言った状況であった。
そこで冒頭の「自分の為に楽しんで云々」発言を皆喜んで受け入れていた。
それが今回のWBC報道で180度変わった。
いや、荒川選手の口を開けての国歌斉唱や日の丸を纏ってのウイニングランが感動を呼んでからののかも知れない。
WBC優勝戦士は誰一人「自分の為に楽しむ」とは言わなかった。
それどころか総指揮官の王監督を初めイチロー選手も日の丸をことさら意識し、国民の熱い期待を背中に受けてそれをバネにした。
そして優勝を勝ち取った。
「国民」とチームメンバーの感動は渾然一体となり日本列島に広がっていった。
感動が感動を呼び、それが増幅、倍増していった。 燎原の炎のように。
テレビの中継で温泉場が映り、広間で大型画面に食い入るお婆さんがインタビューに答えていた。
「今まで野球なんて見たこと無かったけど、王さんやイチローさんには感動しました。お陰で未だ温泉に入っていません。 野球が好きになりました」
今日から選抜高校野球が始まる。
野球の感動はしばし日本列島を燃やし続ける。
◇ ◇ ◇
◆「ワールド・シリーズは幻想」 WBCで米メディア
【ニューヨーク=長戸雅子】第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝戦から一夜明けた21日付の米メディアは、日本の優勝などをたたえる一方で、世界一を自任してきた米大リーグに厳しい論評を加えた。WBCは米国民にとって、自国の野球文化を見詰め直す契機ともなったようだ。
ニューヨーク・タイムズ紙は決勝戦の日本とキューバには「両チーム合わせて二人の大リーガーしかいなかった」と指摘し、「大リーグは国際球界で自らの地位を問い直さなければならず、毎年秋の優勝決定戦の『ワールド・シリーズ』は改名すべきだ」と断じた。
シカゴ・サン・タイムズ紙は「今ならWBCをクラシック(大試合、大会)と呼べる。一カ月前に、その名称に多くの米メディアがまゆをひそめた大会は実に面白かった」と評し、「どこよりも多くの大リーガーを抱えた米国が敗退したのはあまりにまずかった」と米国のふがいなさを指摘した。
(03/23 00:50)
「プレーを楽しんできます」
≪日の丸を背負って戦うなんて・・・・≫
≪ましてや、国民のために戦う事は出来ません≫
「自分の為に楽しんできます」
オリンピックや国際試合に出る日本代表選手の言葉だ。
1998年長野オリンピックで金と胴メダルを取った清水宏保選手が報道番組の「ニュースステーション」に出演して、
「国民の皆様の熱い声援で・・・・」と言いかけた時キャスターの久米宏は皮肉な笑いを浮かべた。
「国民?・・・ウ・フ・フ・・」
久米は「国民」と言う言葉がお嫌いのように画面は語っていた。
その時、「国民でなけりゃ、市民かよー!」とテレビに向かって突っ込みを入れた覚えがある。
今では信じられない事だが、当時のマスコミ報道は「国民の期待を背に受けて・・」国際競技に参加するなんて愚の骨頂と言った状況であった。
そこで冒頭の「自分の為に楽しんで云々」発言を皆喜んで受け入れていた。
それが今回のWBC報道で180度変わった。
いや、荒川選手の口を開けての国歌斉唱や日の丸を纏ってのウイニングランが感動を呼んでからののかも知れない。
WBC優勝戦士は誰一人「自分の為に楽しむ」とは言わなかった。
それどころか総指揮官の王監督を初めイチロー選手も日の丸をことさら意識し、国民の熱い期待を背中に受けてそれをバネにした。
そして優勝を勝ち取った。
「国民」とチームメンバーの感動は渾然一体となり日本列島に広がっていった。
感動が感動を呼び、それが増幅、倍増していった。 燎原の炎のように。
テレビの中継で温泉場が映り、広間で大型画面に食い入るお婆さんがインタビューに答えていた。
「今まで野球なんて見たこと無かったけど、王さんやイチローさんには感動しました。お陰で未だ温泉に入っていません。 野球が好きになりました」
今日から選抜高校野球が始まる。
野球の感動はしばし日本列島を燃やし続ける。
◇ ◇ ◇
◆「ワールド・シリーズは幻想」 WBCで米メディア
【ニューヨーク=長戸雅子】第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝戦から一夜明けた21日付の米メディアは、日本の優勝などをたたえる一方で、世界一を自任してきた米大リーグに厳しい論評を加えた。WBCは米国民にとって、自国の野球文化を見詰め直す契機ともなったようだ。
ニューヨーク・タイムズ紙は決勝戦の日本とキューバには「両チーム合わせて二人の大リーガーしかいなかった」と指摘し、「大リーグは国際球界で自らの地位を問い直さなければならず、毎年秋の優勝決定戦の『ワールド・シリーズ』は改名すべきだ」と断じた。
シカゴ・サン・タイムズ紙は「今ならWBCをクラシック(大試合、大会)と呼べる。一カ月前に、その名称に多くの米メディアがまゆをひそめた大会は実に面白かった」と評し、「どこよりも多くの大リーガーを抱えた米国が敗退したのはあまりにまずかった」と米国のふがいなさを指摘した。
(03/23 00:50)