狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

グラシアス! メキシコ

2006-03-25 09:25:43 | 県知事選
タコスはスダコの兄弟じゃない。 タコライスの親だ。

タコライスはタコメシの兄弟ではない。 牛丼の親戚だ。

冒頭から「ローマ人」(老耄・ロウモウの沖縄方言)をモロに出してしまった。

結局、何が言いたいのかって?

メキシコの事を語りたい・・・。

WBC戦でメキシコがアメリカを破って日本を窮地から救った時、思わず言った「メキシコよアリガトウ」。

そして書いた。 「メキシコの方に足を向けては寝られない」と。

ところが、実際に行動を起こした人がいたという。

胸の内をを伝えたくてメキシコ大使館に感謝のメールを入れた人が大勢いたと日刊スポーツは伝えている。

感謝ついでにメキシコを一口メモで知ろう。 

知るに勝る感謝なし。

人口約1億、日本の5倍強の国土(面積約197万km2)を有し、北米大陸に位置する。

マヤやアステカの高度な文明が花開いた地。

数々の遺跡、お祭りや市場、民芸品、食文化、民族音楽・舞踊等の多彩な文化。

先住民文化とスペイン等の西欧文化とが複雑に融合したこの国独自の民族色が育つ。

「明日で間に合う」アスタマニアーナ(又明日)のおおらかさ。

何か沖縄の「チャンプルー文化」(ごった混ぜ文化)に良く似ている。

日本とメキシコとの関係は古く、17世紀には伊達藩による天正少年使節団がメキシコに立ち寄っている。

明治維新、開国後の1888年、両国が締結した修好通商条約は日本が諸外国と結んだ、最初の互恵平等条約だ。

1897年には、初めて「榎本殖民団」によるメキシコ南部への組織的移住が行われた。
これらは当時の両国間の緊密な関係を物語っている。

太平洋を挟んで隣人同士の日本とメキシコ。

メキシコの奮戦を将棋の決戦に例えた今朝の読売コラムも面白い。

今後さらに発展・深化していくことが期待される。

アミーゴ!  ビバ! メヒコ


                 ◇


◆日刊スポーツ[2006年3月25日6時52分 紙面から]

メキシコ大使館に感謝のメール殺到

 「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の2次リーグで米国を破り、王JAPANの優勝をアシストした形となったメキシコ代表への感謝のメールが、東京都千代田区のメキシコ大使館に殺到している。17日の試合終了直後から「グラシアス(ありがとう)」などの感謝メールなどが届き始め、24日までに500通以上に達した。同大使館では「代表同士の親善試合などを開催したい」と大喜びだ。

 メキシコ大使館のアルベルト・ロペス報道官(55)は「15年間日本にいるが、こんなにたくさんのお便りをいただいたのは初めて。非常に感動した。とてもうれしいことです」と笑顔で5センチを超えるメールの束をたたいてみせた。

 大使館の電子メールに最初のメールが届いたのは、17日の2次リーグ米国-メキシコ戦終了から1分後の午後0時41分。「今晩はテキーラで乾杯します」との内容に、最初は「なんのこと」(ロペス報道官)と思ったという。しかし次々に「ビバ・メキシコ」「結婚したら新婚旅行はメキシコに行きます」などと感謝する内容のメールが殺到した。

 準決勝進出が絶望視されながら、地元の強豪米国を相手に勝利したひた向きなプレーに「感動した。野球が好きになった」「内野守備の素晴らしさは世界一」と、メキシコ代表をたたえる長文のメールも多く届いた。21日の王JAPAN優勝後はさらに増え、24日までにファクス、はがきなど含めて500通を超え、花束まで届いたという。

 両国の友好関係はスポーツ界でも伝統だ。68年のメキシコ五輪サッカー3位決定戦。釜本邦茂、杉山隆一らの日本代表が、地元メキシコを破り、銅メダルを獲得した際にも、スタンドから日本代表に惜しみない拍手が送られた。ロペス報道官は「スポーツを通じて、友好が深まるのは素晴らしいこと。皆さんの気持ちは本国に報告し、外務省を通じて代表チームにも伝えた。ぜひ両国の代表同士で親善試合をやってみたい」と大喜びだ。

 都内のメキシコ料理店でも、客が増えているという。ある料理店では「ありがとうと声を掛けられる。テキーラを10本以上空けるグループもいた」と驚いた様子。渋谷区に本部のあるチェーン店「エル・トリート」では「WBC後、お客さまが増えている。これを機に両国のつながりがさらに深まり、メキシコブームが来るといいですね」と期待している。


◆3月25日付・編集手帳

 将棋の米長邦雄永世棋聖が、「一番大切な対局、これだけは負けられない勝負とは何だろう」と語ったことがある。タイトル戦でも、昇段のかかる一局でもないという◆その勝敗が実は自分にはあまり影響がなく、しかし、対戦相手にとってはこの上なく重い意味をもつ一局であるとき、そういう勝負こそ全身全霊を傾けて勝たなくてはならないのだ、と◆「勝ったところで…」と手を抜くことが、将棋という技芸の道を冒涜(ぼうとく)し、みずからの誇りをも深く傷つけるからだろう。日本が初代王者となって閉幕した野球のWBC大会にも、“米長主義”そのままの一戦があった◆米国が準決勝進出をかけて臨んだ2次リーグのメキシコ戦である。メキシコはたとえ勝ってもリーグ敗退が九分九厘決まっていたが、投打に気迫あふれるプレーで米国の夢を葬り去った◆メキシコの奮闘によって日本が4強に勝ち残れたことを感謝し、全国の野球ファンからいま、お礼の声が在日メキシコ大使館に続々と寄せられている。電話あり、ファクスあり、メールだけで500通を超えたという◆世界一に道をひらいてくれた恩義それ以上に、競技者の精神に一本通った「誇り」という筋金を見ることができた、その眼福に手を合わせる。将棋に限らず、野球に限らず、勝負の場に消化試合はないのだろう。

(2006年3月25日1時41分 読売新聞)


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