狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

嗚呼!甲子園② 今度は復帰かよ!

2006-03-09 15:52:26 | 県知事選
卒業した先輩の連帯責任で甲子園出場を取りやめにした校長。

世論を気にしたのか、トットト自分も辞めてしまった。

遅れてはならずと監督が辞め、部長もトットト辞めてしまった。

そして誰もいなくなってしまった。

出場辞退させられた1,2年生部員達を残して。

無責任の極致だ。

その間「辞退を決めたのはあくまでも学校側の自主判断」と責任放棄した高野連と学校側がどのような話し合いがあったかは知らない。

とにかく一番の被害者は残された哀れな1、2年生部員達だ。

辞めた部長、監督が今度は復帰するという。

世論が落ち着いたところで「オトナの話し合い」が着いたのだろう。

だが、無実の1、2年生部員の甲子園復帰は無い。



◆駒大苫小牧、香田前監督が早期復帰へ

 卒業式があった1日に3年生部員10人が飲酒・喫煙で補導され、今春センバツ出場を辞退し校長、部長、監督が辞任した駒大苫小牧が、香田誉士史前監督(34)を早期復帰させる意向であることが8日、明らかになった。この日、日本高野連の審議委員会で同校野球部、佐々木宣昭前部長(54)とも「警告処分相当」と決まった。チームは春季大会から出場できるようになり、小玉章紀校長代理(副校長=56)は香田前監督について「時期についてはまだ言えないが、再び甲子園を目指す残された部員たちのためにも早期復帰を考えている」と語った。

 同校は、8日付で日本高野連に今回の不祥事の報告書を提出。その中に、残された部員や事件を起こした部員らへのケアや当面の指導体制などに加え「審議委員会の結果を参考に、香田前監督の早期復帰を考えております」という1行を盛り込んだ。審議委員会では、部員の指導監督責任は部長にあるとし、前監督は処分の対象とならなかった。それでも、不祥事の責任をとり辞任した監督の復帰をすぐに認めれば、道義上の問題が出てくるが、同校長代理は「残された部員たちのためにも」と強調。地元や父母らも前監督の復帰を願う声が多いとされる。

 香田前監督はこの日、姿を見せなかったが、同校長代理によると「前日は(復帰に)かたくなな表情だったが、今日は前向きな話もしていた」という。

 今月末までは茂木コーチが「監督代行」になるほか、総勢4人の体制で臨む。なお正式な処分は、16日開催予定の日本学生野球協会審査室に上申され、決まる。

日刊スポーツ[2006/3/9/08:03 紙面から]



コメント

沖縄そばの風景

2006-03-09 09:36:35 | 食文化
◆仲間内で沖縄そば談義をしたことがある。

名護のそばが美味い、いや首里のさくらそばだ、と諸説が入り乱れて結局収拾が付かなくなってまった。

さもありなん。 蓼(たで)食う食う虫も好き好きだ。 所詮は嗜好、好みの問題。

私は断然「どらえもんそば」に勝るそばを知らないと主張した。

・・・が、「どらえもんそば」なんてフザケタ名前のそばしか知らないのでは沖縄そばを語る資格無し、と誰かに一蹴された。

沖縄そばの有名店には地名を付けたものが多い。

那覇そば、名護そば、我部そば、与根そば、宮古そばに、おっと忘れちゃいけない、与那原そば等々。

その意味では「どらえもん」とは随分フザケタネーミングだ。

「どらえもんそば」は宮古そばに分類される。

沖縄そばには、御馴染の三枚肉やカマボコが具として麺の上に乗っている。

宮古そばは一見、丼の上に具の姿がない。

が、心配には及ばない。

麺の下に三枚肉やカマボコが慎ましやかに身を潜めている。

それが宮古そば、・・そう、どらえもんそばなのだ。

どらえもんそばの名前の由来は知らない。  

が、ともかく、先ず麺が美味い。

昔の麺の感触を残している。 麺の下から具が顔を出すのはイナバウアー、・・・じゃなく、イナイイナイ・バー、それはこの際ドウでもよい。

汁が淡白で脂ぎっていない。 その割にダシが利いているのが上品だ。

一昔前、国道58の安謝橋から首里の儀保に向かう道沿いに「宮里そば」という瓦葺屋根の大きなそば屋があった。

そこのそばもあっさりタイプで一定のファンがいた。

が、「やっぱり沖縄そばは味クーターに限る」という客が多く「那覇そば」「我部そば」の「味クーター・タイプ」に押されて結局は閉店してしまった。

その当時は客は殆どウチナンチュだった。

観光客の沖縄そばファンが増えた昨今だったら繁盛していたかも知れない。

一寸時代が早すぎた感がする。

あっさりタイプで現在地元客にも観光客にも人気を呼んでいるそば屋がある。

安謝橋から海側、レクセンターへ行く道沿い左側にある「あじゃず」。

「あじゃず」は安謝洲とア・ジャズをかけた名前で店内には沖縄そば屋らしからぬジャズの調べがいつも流れている。 そのミスマッチも売り物のようだ。


◆我が家の近辺の商店街が消えていくと言う嘆き節を以前に書いた。

久し振りに近くのマックスバリュに行ってみた。

駐車場敷地内にあった回転寿司屋と和食屋が閉店していた。

寂しい限りだ。

和食屋の後に「あがり屋」と言う沖縄そば屋が新開店していた。

この近辺は沖縄そばの激戦地で50メートル先に我部そばがあり、200メートル先にはあの「どらえもん」がある。
 
さらに知る人ぞ知る「高江洲そば」があり「てだこそば」がある。

11時過ぎで昼飯には一寸早かったが新開店を祝して「あがり屋」に入って見た。

女房は普通の「沖縄そば 540円」、私はその店一押しの「あぶりソーキそば 690円」を注文した。

麺は独特の歯ごたえがあるストレート。

あっさりタイプの汁はアグー豚ダシでコクがあって上品な味であった。

「あぶりソーキ」はトロトロに煮込んだソーキ肉を火にあぶり香ばしくして、骨からほぐして、それを別皿に山葵(ワサビ)を添えて出す。 

これを通常どおり丼に入れてそばの具として食するのもよし。

口の中でとろける感触。

添付のワサビにつけて食うのも又変わった美味さであった。

豚のあばら肉を火にあぶり、香ばしく調理した技に店主の工夫が光った。

ワサビを付けて食うあぶりソーキ肉は泡盛の肴にしたら絶品だろうと思った。

メニューはそばの他に沖縄家庭料理が豊富にあった。

一事が万事。 他のメニューも美味そうに思える。

全国チェーン店だけでなく、地元の店が繁盛し長続きしてくれればいいが。


★蛇足1:「ウチナンチュ」:沖縄人のこと。 おきなわ(okinawa)の沖縄訛りは「うちなあ」(uchinaa)。母音の「お(O)」が「う(U)」に変化。子音の「K」が「CH」に変化する。「ちゅ」は人のこと。
因みに「沖縄そば」は方言では「ウチナースバ」と発音する。

★蛇足2:「ソーキ」: あばら。 ソーキ骨(ブニ)はアバラ骨。肋骨。「ソーキそば」は豚のアバラ骨付き肉が具のそば。
女性に現(うつつ)を抜かすことを、「ソーキ骨を抜かれる」と例えることから「ソーキ」とは「正気」からの訛りだという説もある。

★蛇足3:「味クーター」:味にこくがある。 味がこってりしている。

★蛇足4:「アグー」:沖縄土着の黒豚。米軍占領時代までは沖縄豚の主流であったが、日本復帰とともに白豚に取って代わられた。 鹿児島に黒豚の本家を奪われて、最近アグー復活運動が起きている。
因みに「薩摩芋」も本家は沖縄で、鹿児島では薩摩芋の事を琉球芋と呼んでいる。
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