「あいちゃん」と聞いて「愛ちゃんは太郎の嫁になる」が出て来る人はかなりの歳だろう。
何故か、勝手に三橋美智也のディユエット曲だと思っていたが、調べてみると丁度50年前の鈴木三重子の歌だった。
愛ちゃんはお嫁に 作詞 原俊雄 作曲 村沢良介 唄 鈴木三重子
昭和31年(1956)
♪ さようなら さようなら 今日限り
愛ちゃんは太郎の 嫁になる
俺らのこころを 知りながら
でしゃばりお米に 手を引かれ
愛ちゃんは太郎の 嫁になる ♪
今「あいちゃん」と聞くと「卓球の愛ちゃん」と「ゴルフの藍ちゃん」がすぐ口にでるが、
スポーツ選手の「あいちゃん」は他にも多い。
「バレーボールのあいちゃん」-大友愛
「競泳のあいちゃん」-柴田亜衣
「テニスのあいちゃん」-杉山愛
「スキーのあいちゃん」-上村愛子
そして「あいちゃん」の両横綱、福原愛(卓球)、宮里藍(ゴルフ)と続く。
夫々の年齢、好きなスポーツ、出身地域によって夫々の「あいちゃん」は異なるだろうが、当日記では 、勿論「ゴルフの藍ちゃん」を取り上げる。
愛読のメイル・マガジン「頂門の一針 第514号」(平成18(2006)年07月30日)に「藍ちゃん賛歌」があったので、紹介したい。
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藍ちゃんは黒潮系
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古澤 襄
女子プロの宮里藍ちゃんほど皆から愛されている女性は珍しい。21歳に
なったというが、明るくめげない性格で米国の強豪に混じって頑張って
いる。チャラチャラ、ナヨナヨしないところが、またいい。両親の育て
方がよほど良かったのだろう。
日本人の起源を追っている私は、バイカル湖周辺にあったブリヤート人
に焦点を合わせて、シベリアに二度訪れている。しかし藍ちゃんを見て
いると、南海シルクロードなどを経由して日本にきた南方系にも関心を
持つ。
黒潮に乗って日本にやってきた南方系の末裔が、米国に渡って頑張って
いる・・・そう考えるだけでも夢があって楽しい。三年前の2003年
6月21日にテレビ朝日が最新のDNA科学(ミコトンドリアDNA)
に基づいた日本人のルーツという好番組を放映している。
それによると日本人のルーツは、大きく分けて九つのグループになり、
日本人の95%が、そのいずれかに属するという
。
分類 誕生地 日本人に占める割合
【D】バイカル湖西 34%
【M7】中国中部 15%
【B】中国南部 15%
【G】シベリア東部 7・5%
【A】バイカル湖付近 6%
【F】東南アジア 5%
【M9】ヒマラヤ・チベット 3・4%
【CZ】北東アジア(満州北部) 3・2%
【N9】中国南部 7%
その他 3・9%
圧倒的に北方系が多いのだが、スンダランド→海没→黒潮に乗って船で
渡海した人たちもいる。沖縄に住む人たちは中国南部から海を渡ってき
た末裔と思われるが、藍ちゃんは生粋の黒潮系の末裔のようにみえる。
万里の波濤を越えて沖縄に定住した不屈の精神を受け継いでいる。おま
けに南方系特有の屈託のない明るさを備えている。
NHKも「我々はどこからきたのか」という番組を放映している。やは
り最新の研究の結果、日本人のDNAサンプル取りまくって、世界中に
ルーツを求めた末に、マンモスを追ってユーラシア大陸を横断してしまっ
た民族が日本人のルーツと結論付けている。
さらに南方系は、中国福健省あたりの海岸周辺の民族が海を渡って直接
入ってきたことがDNA鑑定で確かめられた。このグループは沖縄だけ
でなく、九州から一気に北上して近畿まで来ている。
DNA鑑定という新技術が採用されるまでは、狩猟を生業とする縄文人
が朝鮮半島から稲作技術を備えた弥生人によって駆逐されて古代国家が
成立したと単純に考えられてきた。
しかし韓国人は人種的に日本人とはかなり違った異人種であるという事
が分かった。少なくとも原日本人のDNAとは一致しない。朝鮮半島先
住民=正体不明の未熟人(これが日本先住民と大きく違う)九州先住民
(熊襲、隼人、沖縄、奄美、など)=南方系、 インドシナ系、インドネ
シア系関東先住民(土蜘蛛など)=ツングース系(シベリア)東北先住
民(蝦夷「えみし」など)=ツングース系(シベリア)北海道先住民=
ツングース系(シベリア)
日本人のDNAを調べると縄文人の痕跡がでてくる。古代古墳を発掘す
ると人骨がでるが、その歯からDNAを採取して今の日本人のDNAと
比較している。これは青銅器や稲作などの高度の文化を持った弥生人が、
考えるほど大規模に移住してきたのではなくて、思っているよりも少数
で渡来して、高度の軍事力で縄文人を制圧していった結果、それがDN
Aに出ているのではないか。
縄文人を制圧したといっても根絶やしの殺戮をしたわけではあるまい。
降伏した縄文人を軍兵や使役に使ったから、そのDNAが現代まで残っ
ているのではないか。素人の推論に過ぎないが、考えてみる価値があり
そうだ。
質問:秋田には腰高(足の長い)男を見かけるのですが・・・
答え:その材料だけでは何とも言えませんね。岩手の三陸沿岸に背が高
く、黒い瞳ですが白目の部分が蒼い人たちが集団でいます。明治陸軍が
できて徴兵制度を敷いたのですが、軍服は東京人と大阪人に合わせて作
ったといいます。
全国的にみて東京、大阪の平均身長は高かったのではないですか。とこ
ろが岩手のこの地方はまったくサイズが合わない。仕方なく特大の軍服
を作ったという記録が残っているそうです。
明治の頃は西洋人の帰化説があったのですが、DNA鑑定が進んだ現在
は、この人たちのルーツはバイカル湖のブリヤート系と分かり、それも
トルコとの混血だといいます。
秋田では、この種の話はありませんが、想像でいうと大陸のツングース
系が来ている可能性が考えられますね。いずれにしても材料不足。