今朝のフジテレビ、「報道2001」。
テーマは「日本人は戦争責任を総括したのか?靖国と東京裁判」。
8月16日を目前に、「報道2001」も小泉・安倍包囲陣に一枚加わったかの印象の番組構成だった。
メモを取らずに聞き流したので出演者の発言を正確には記録できないが、大体の意を伝えるとして、同番組の偏向振りに抗議したい。
先ず秦郁彦とはどういう人?
近現代史専門の学者で「富田メモ」に本物だとお墨付きを与えた専門家だと言うからえらい人なのだろう。
だが、今朝のフジテレビで見る限り、いや影響力の強いテレビだからこそ、その発言に疑問を持った。
「冨田メモ」について問われて、「今まで学者の間で定説だった事を裏付ける内容のメモなので、メモは本物」。
学者の発言にしては可笑しくはないですか。
学者の定説に合致するかしないかは結果論であり、メモの真偽の鑑定とは別問題でしょう。
何者かが、学者の定説に合わした偽メモを作る可能性は考えられないの。
テレビで見る限り、自分の学説に合致したメモの発見で飛び上って喜び、学者としての真偽鑑定の目が曇ったとしか思えない発言だ。
そんな訳の分らん発言をするより、テレビに向かって「日本経済新聞さん。 メモの他の部分(未公開部分)を全て公開してメモの真偽を検証しましょう」と呼びかけた方が学者としての良心に適うとは思いませんか。
フジテレビに対してもう一つ、会場のお客さんってどんな方法で選ぶの?
アジアの学生の発言と言うけど、お定まりの中国と韓国の学生二人の発言。
親日派の財産は没収してしまうような反日国家・韓国と、共産党一党独裁で言論の自由を封じられた中国の学生がテレビの前で何を発言するか聞くだけ野暮でしょう。
靖国参拝の賛否を聞かれて中国の学生なんぞは勢い余って「絶対、大反対(?)」と最大否定を二つも重ねて大コウフン。
日本のナショナリズム化を問われた日本の学生は、くどくど言っていたが結局,「最近の日本にはナショナリズム化を感じる」とのこと。
いわゆる新聞論調の「きな臭い匂いがしてくる」とか「いつか来た道」とか「軍靴の響きが聞こえてくる」と言った呪文に影響された発言だろう。
「日本のナショナリズムを心配する前に、お隣の中国、韓国のナショナリズムを心配する方が先だろう」、と言った高市議員の発言はGJ!
「日本に45年住んでいる外国人として言わして貰うと、現代の日本の若者が戦争に走る選択を取ることはありえない。 日本の若者ほどナショナリズムに欠ける若者を世界中のどこにも見ない」・・・これは台湾人の評論家・金美麗さんの発言。
常々思うのだが、金美麗女史は現代の日本が失った戦前の日本の美点を考え方にも話し方にも持ち続けている数少ない人。
凛とした所作、話し方は品があってカッコいい! 小泉首相の靖国参拝を目前にして、「報道2001」は遂に中国、韓国の応援団と成り果てた。