後1時間足らずで、八重山商工が登場する。
相手は千葉経大付。
八重山商工の主戦・大嶺投手は150キロ近いストレートと鋭いスライダーを武器にする本格派投手。
大嶺投手の密着取材をしているノンフィクション・ライター神田憲行さんによれば、大嶺投手は今年の夏、凄みはいっそう増したという。
今大会ナンバーワン右腕の駒大苫小牧・田中投手と比較してボールを例えると、田中投手が「ナタのような力強さ」、大嶺投手は「日本刀のような切れ味」だというから期待は一層膨らむ。
今大会は八重山商工にとってゲンの良い大会だという。
先ず「第88回大会ということもあり、「8」が「重」なる八重山商工の大会になる、というもの」。
他にも「8」という末広がりに関わる選手のことは引用の琉球新報記事に譲るとしても、
大会歌『栄冠は君に輝く』を歌うのは八重山・石垣島出身の夏川りみさんというから、これは単なる偶然ではない。
今大会勝利の女神は八重山商工に付いている。
◆琉球新報
八重山商工、末広がりの予感
初戦を翌日に控えた7日午前、合同応援練習に参加する約150人の生徒ら=尼崎市立尼崎高校 【甲子園取材班】「この夏の主役は八重山商工」。そう口にする人は多い。その根拠の一つが、第88回大会ということもあり、「8」が「重」なる八重山商工の大会になる、というもの。八重山商工のスタンドには毎回欠かさず駆けつける平田哲三さん(66)=石垣市=は「初戦が8月8日だし、8人の3年生は1988年生まれ。他にも学校が真栄里180番地など、とにかく8に縁がある」と強調する。
加えて今年、大会歌『栄冠は君に輝く』を歌うのは石垣島出身の夏川りみさん。しかも伴奏は沖縄代表を10年以上友情応援している尼崎市立尼崎高校吹奏楽部だ。現在、甲子園で5回終了時に響き渡り、テレビCMなどで流れているのは5月に学校内で収録されたもの。部長の藤岡倫子さん(3年)は「そのときに夏川さんが石垣島出身ということを知ってビックリ。逆に私たちが毎年沖縄代表を応援していることを話したら、あちらもとても驚いていましたよ」。
“市立尼崎”はこの夏も八重山商工のスタンドに駆けつける。今回は尼崎市内の尼崎東高や中央中、園田中、南武庫之荘中を合わせた総勢150人余りの吹奏楽団に園田学園のチアリーディング、八重山商工の10人の応援団が加わる。指揮は宮古島出身で25年以上沖縄代表の応援を続ける羽地靖隆教諭(58)。「沖縄の曲をたくさん演奏してスタンドや選手を盛り上げたい」と振り下ろすタクトにも熱がこもる。
大会歌そのものが八重山商工を味方しているような今大会。ナインも自分のグラウンドでプレーしているように、いつもの力が発揮できそうだ。
(8/8 11:08)