狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

小倉智昭「とくダネ!」で「マーガリンの恐怖」を警告

2006-12-11 11:53:06 | 食文化

やっと「判決が下った」。

といっても裁判の結果ではない。

今朝のフジテレビ小倉智昭の「とくダネ!」が「マーガリン・トランス脂肪酸の恐怖」を取り上げたのだ。

日本の女性向けニュース報道は「テレビ・ワイドショー」で取り上げられて初めてニュースとしての真偽に判決が下りる。 つまりニュースとして奥様方に認知されるのだ。

番組で「日本人のトランス脂肪酸の平均摂取量はアメリカ人の平均値の4分の1だから心配ない」という意見に対して、

国立健康・栄養研究所の江崎さんは「平均値の問題であり、日本人でも好きな人はアメリカ人の平均値以上に摂取している」といった警告を発していた。

この件で最も進んだデンマークでは「トランス脂肪酸は取総脂肪の2㌫以下」に規制されているという。

これで日本の奥様方にも晴れて「マーガリンの恐怖」が認知されるだろう。

 

「マーガリン・トランス脂肪酸の恐怖」については9ヶ月前からアメリカでの禁止の動きを取り上げて、友人の集まりでも話題にした。(マーガリンの恐怖

先日大手新聞がニュースとして取り上げ、再びこれを当日記で扱ったが、友人の中にはニュースを見て、その危険性を察知したものもおれば、「未だ決まったわけではない」とマーガリンの使用続行をプライベート・サイトで宣言する剛の者もいた。

「マーガリンの恐怖」その2  「ドーナツもポテトも全面禁止」

定めしこの「マーガリン大好き」のJ君にとって、テレビワイドショーで取り上げられて奥様方が大騒ぎするまでは「まだ決まったわけ」ではないのだろう。

因みにこの何にでもマーガリンを使い、自家製の梅ジャムも味の不調をマーガリンを塗り込んで味の調整をするというから並みの「マーガリン・マン」ではない。

勿論、大好物の「ゴーヤー・チャンプルー」や「豆腐チャンプルー」にもマーガリンをたっぷり入れると言う。

家の冷蔵庫に「ホリデー・マーガリン」は切らすことは無いという。

さー、本日の小倉智昭「めざましテレビ」で認知された「マーガリンの恐怖」に彼がどう対抗するか。

一方、マーガリンの存在自体を認めないアンチ・マーガリンのN君によると、元々チャンプルーにをマーガリンで炒めるのは邪道だという。

代表的沖縄料理の各種チャンプルー類は豚の油で炒めるのが本道であり、その香ばしい旨さはマーガリン炒め比ではないという。 その上健康を害するとなると最早マーガリンの存在自体に意味を認めないのだ。

同君が友人のプライベート・サイトに寄稿した一文を下記に転載する。

同君、一年ほど前アメリカ力をした後の土産話で「一番印象に残ったのはアメリカ人の異常な肥満だ!」といったことが記憶に新しい。

  

 

飽食の付け

マーガリンがあぶない、食用油が怖い。日本の食卓はいったいどうなっているんだ。

アメリカでは、ハンバーガーやフライドポテトは貧乏人の食事だといわれて久しい。肥満が多いのも、貧乏人である。<O

皆さんの食卓では、マーガリンを使った料理やてんぷら等揚げ物は週に何食食べているか。チャンプルーにマーガリンは欠かせないという準一君の説には同意できない。通常、チャンプルーにはマーガリンは使わない。恐らくこれはJK君の家だけのことか、もしくはJK君の好みだろう。昔は、家庭でもチャンプルーにラードを使っていた。ラードが健康に良くないということで、使わなくなったが、チャンプルーのおいしい店ではまだラードを使っている。

ほかにも、飽食の輩が、大騒ぎしている食材がある。

狂牛病だといえば、牛肉が食べられない。鳥インフルエンザで騒げば、フライドチキンが食卓から姿を消す。最近、アメリカの牛肉輸入が再開されたかと思うと、オーストラリアが干ばつの為、牧草が育たず、輸出牛肉が減ってきた。牛肉愛好家には、安い豪産の牛肉が手に入らなくなり、おっかなびっくりでアメリカ産に手を出さざるを得ない状況になっている。かとおもえば、本マグロ(南黒マグロや地中海黒マグロ)が日本人の飽食の結果、資源保護のため漁獲制限されることとなった。本マグロだけでなく、きはだマグロ、とんぼマグロまでとばっちりを受け、漁獲制限されることになっている。本マグロは、全世界の漁獲高の約50%を、日本で消費している。

さて、マーガリン、揚げ物、牛肉、チキン、マグロ等、気になる食品を週にどれだけ皆さんの家で食べているか、データを取って、管理する必要があるのではないか。本マグロを除けば、マーガリン等何処の家庭でもありふれた食材である。只、これらを週に一回ずつ食べているとなると、年に52回は食することになる。僕にとっては、マーガリンは年に130g,揚げ物、牛肉等は、年に多くて5回程度しか食べないので、あってもなくてもいい食材である。≫(N記)

 

 うーん、現代人の飽食を鋭く突き、食の乱れに警鐘を鳴らす味わい深い文だ。

トランス脂肪酸とは縁の無い本人の食生活をご披露して、健康的食生活はかくあるべきだという、健康に対する「警告の書」でもある。

だが、・・・折角の「警告の書」もヘビー・スモーカーの同君が紫煙をくゆらしながら書いている姿を想像すると、・・・

矛盾に満ちた人生の面白さに突き当たる。

嗚呼!人生、何事も理屈通りは上手く行かないものだ!

 

【追記】2006年2月12日 11:45

小倉智昭の「めざましテレビ」は「とくダネ!」の間違いだったので訂正。

ついでだが、当日のコメンテーターは諸星裕・桜美林大学大学院教授とおかまのピーコの二人だったが、「マーガリン(トランス脂肪酸)の恐怖」の話題に限って言えばピーコの方がまともで参考になるコメントを発していた。

一方アメリカ生活が長いといわれる諸星教授は、まるでピント外れのコメントで視聴者に誤解を与えかねない不勉強ぶりでピーコに冷やかされていたのが印象に残った。

肩書きで人は判断できない見本のような両者のコメント。

諸星教授よ、もっと勉強しろ!

         

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