狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

教科書問題 土壇場で首相が政治決断?

2007-12-25 18:15:52 | 教科書


山崎氏「記述ほぼ復活」/「集団自決」検定撤回

 文部科学省が高校の日本史教科書から、沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」に対する日本軍の強制を示す記述を削除させた教科書検定問題で、「教科書検定意見撤回を求める県民大会」実行委員会の幹部ら六人が二十五日朝、三度目となる文科省への要請行動のため上京した。要請団と面談した自民党沖縄振興委員会の山崎拓委員長は「集団自決」への軍強制を示していた検定前の記述がほぼ復活すると述べた。また、岸田文雄沖縄担当相が内閣府の沖縄戦関係資料閲覧室の機能を強化する考えを示した。
 山崎委員長は、県議会議長の仲里利信・県民大会実行委員長ら要請団と正午すぎに面談し、教科書会社からの訂正申請に対する文科省の対応の結果、「ほぼ検定前の記述に戻るのではないか。ただ、直接的に軍が命令したとの記述にはならないと思う」との見通しを示した。

 要請団はその後、岸田文雄沖縄担当相とも面談した。岸田沖縄担当相は沖縄戦関係資料閲覧室の資料をインターネットで閲覧できるようにするなど、機能強化を図る考えを示した。

 文科省は「軍の強制」を示す記述回復を求めた教科書会社からの訂正申請に対し、沖縄戦の「集団自決」について「直接的な軍命は確認できていない」などとした教科用図書検定調査審議会の指針を示し、教科書会社に「軍の強制」を薄めた記述での再訂正をさせている。

 九月二十九日の県民大会では、検定意見の撤回と記述回復を求める決議がされており、県民大会実行委は教科書審議会の指針に抗議するとともに、渡海紀三朗文科相への面談を求め、「軍の強制」を示す記述の回復と検定意見の早期撤回を求める予定。

 仲里委員長は「十一万六千人の意思が、文科省職員や審議会の一握りの意見で拒まれるようなことがあれば、県民一丸となり長期的に検定意見撤回と記述回復の実現に取り組むことになる」と決意を述べた。(沖縄タイムス2007年12月25日(火) 夕刊 1面 ) 

                                                ◇

新聞報道に取材記者の主観が混じりこむ以上、報じられる記事がメディアによって多少ニュアンスが異なるのは分かる。

とは言っても・・・。

>山崎拓委員長は「集団自決」への軍強制を示していた検定前の記述がほぼ復活すると述べた

これでは、22日の次の報道とは真逆ではないか。
 
「強制」の記述認めず 教科書検定審 出版社が再修正(12月22日 朝刊) 

それに今朝のNHKも次のように報道している。
 
◆教科書 5社が記述を再修正 (NHK 07/12/25)

 http://www3.nhk.or.jp/news/2007/12/25/d20071224000080.html


 この問題は、来年4月から高校で使われる日本史の教科書の検定で、沖縄戦で起きた集団自決に関して、日本軍の直接的な関与を表した記述が削除されたものです。これに対して沖縄県で反発が強まり、文部科学省が教科書の記述の修正を認める方針を示したことから、これに促された異例の形で集団自決について記述した6つの教科書会社すべてが、記述を修正する、訂正申請という手続きを取りました。

  申請された記述は「日本軍が集団自害を強制した」などという表現で、集団自決が日本軍の命令によって起きたことをにじませる形になっています。

  これに対し文部科学省の教科書検定審議会が、あらためて「住民に対する日本軍の直接的な命令を示す資料は見つかっていない」とする基本的な見解を示したうえで、5つの教科書会社に申請した記述のままでは認められないという考え方を伝え、事実上の修正を求めていたことが関係者の話で明らかになりました。
これを受けて5社はいったん申請を取り下げ、再度記述を修正したということです。

  修正された記述の詳しい内容は明らかになっていませんが、日本軍のかかわりを含む、住民が集団自決に至った背景を書き込んだものとみられ、審議会は今週中にも結論を出すことにしています。

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まさか沖縄から抗議団が、上京したからといって容易に文科省の判断が変わるとも思えない。

山拓が子分の渡海文科大臣にプレッシャーをかけているの分かっていたが、日本の文科省が山拓の策謀で左右されるように堕落しきっているとも思えない。検定問題、訂正勧告を要求 自民・山崎氏が文科相に  (9/29 )

だとしたら福田首相が来るべき衆院選に向けてマスコミに媚びる作戦に出たのか。

それとも「薬害肝炎問題」で「政治決断」をしたのがマスコミ受けしたため、調子に乗って、

「政治決断」の名の下に「政治介入」をしたのか。

新報報道によると、いずれにせよ福田首相が27日の訪中前の26日に出すといわれる「福田談話」を発表すると言う。

軍強制記述は「回復」 自民山崎氏が示唆  (12/25 16:02)

<福田康夫首相が26日に記者団との定例会見で、検定問題に関して発言することを明らかにした。首相は沖縄戦の実相を学校教育の中で語り継ぐ必要性を強調するとみられる。>(琉球新報)

「福田談話」の内容によっては、

福田内閣は歴史教科書に「政治介入」をした最悪の内閣として後世にその悪名を残すことになる。

「教科書問題」のような取材記者の恣意的要素が入りやすい問題では、最後の刷り上った教科書を見るまでは分からないが、

敢て推測すると「日本軍の命令、強制」といった表現は避けながらも、

「工夫と努力と知恵」(10月1日の町村官房長官)を駆使して、

文脈では「命令」或いは「強制」を臭わして、

「首相談話」で「命令、強制の文言は記載してなくとも、日本軍の関与なしにはありえなかったので、教室ではそのように語り継いで欲しい」・・・・。

うーん、これでは最悪だ。

冒頭のタイムス、そして新報記事もいずれも山崎拓氏を取材したものなので、どれだけ信憑性があるのやら。

それに「軍命、強制」を教科書に記述したい地元二紙の恣意的報道で一喜一憂するのも愚かだが・・・。

とにかく教科書の現物を見るまで気は抜けない。


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朝青龍?ほっといてくれ!内館委員の笑顔の怒り?

2007-12-25 09:14:02 | 県知事選

去年の今頃は何をエントリーをしていたかと覗いて見たら、12月25日は更新が無く、26日に2件のエントリーがある。

そのうちの1件は「朝昇龍が横綱審議委員会に挑戦!」で相撲を知らない横審の面前での稽古総見で、

彼らが「品位がない」と批判する「蹴手繰り」の技を連発し、あてつけをしたことに関してのエントリである。

朝青龍問題はもう書かないつもりだったが、今朝の「みのもんた『朝ズバ!』」を見て気変りした。

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朝青龍が正月休みに帰国したいと発言したことに対して、みのもんたや、コメンテーターの三屋裕子氏(元女子バレー選手)が口をそろえて猛反対している画面を見て気が変ったのだ。

朝青龍言うには、

「帰る、帰らないのと何で気にするの。不思議だね。部屋の年末解散に合わせ、けいこはじめに合わせる。勝手な行動ではないよ」。

この発言のどこがおかしいのか。

高砂部屋の稽古は年末28日から年始の3日迄休みというからそれを利用しての帰省だという。

みの、三屋氏が言うには、「自分の立場を考えたら、休みといえども1日でも多く稽古して、初場所に備えるべきだ」という。

自分の立場というがもう謹慎期間も終わったはずだ。

朝青龍に代わって言いたい。

「大きなお世話だ!」

独自の稽古で(激しく、量は少なめに)横綱迄上り詰めた最強の横綱に向かって、正月休みで人気(ひとけ)の無い土俵で、それこそ「一人相撲」でも取れというのだろうか。

少なくともテレビ司会者や元女子バレー選手が天下の横綱の稽古法まで口を出すべきではない。

どのスポーツでもそうだが、いくら稽古をしても強くなれない者にとって猛稽古は怪我をするのオチだ。

その昔、東京で学生生活を送っていた頃、懐具合が不如意で正月休みを東京で過ごしたことがあった。

地方から上京していた知人友人は殆どが帰省してしまい抜け殻のような感じの東京で独り寂しく部屋に篭って過ごした。

天下の横綱と貧乏学生では、東京の正月も寂しさの度合いが違うだろうが、何も稽古が休みの東京に無理して留まる理由は無いだろう。

 

もう一人、相撲を知らないくせに肩書だけで勘違いしているオバサンがいる。

アポなし訪問で偶々朝青龍の稽古が無かったからと「怒り」を顕(あらわ)にしている横綱審議委員会の内館牧子委員。

(12/21)内館委員「非常に不愉快」・けいこ休みの朝青龍に怒り… 

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会の内館牧子委員が21日、横綱朝青龍のけいこ視察を目当てに抜き打ちで東京都墨田区の高砂部屋を訪れたが、肝心の横綱は姿を見せず「けいこは毎日やるものでしょ? 心をうんと入れ替えてやっているものだと思っていた。非常に不愉快」と怒りをあらわにした。(略)ー日本経済新聞

アポ無しなのだから朝青龍がいなくてもこのオバサンが怒る筋合いではないのだが。

ん?「稽古は毎日やるものでしょう?」。

ほっといてくれ!

お前さんのスケジュールに合わせて稽古をするわけではないし、お前さんの顔を見ながら稽古したら、流石の朝青龍も気が抜けて大怪我をしないとも限らない。

大体このお方「怒る」というが、顔は笑いながら怒りを表すという竹中直人もびっくりの特技の持ち主で、彼女に関して某ブログ(逆風って気持ちいい!)で触れているので、彼女の「顔」 についてはそちらへ譲りたい。

笑い顔で怒りを表す特技は本家竹中直人や内館女史の他にもいた。

亀田大毅に殴られてマットの上で笑うボクサー、きっと札束でも想い出し思わず笑いが顔に出たのでしょう。

「お笑い亀田劇場」に怒りながら笑う人 ⇒竹中直人の新ネタ?

朝青龍が稽古少なめで初場所の成績が悪かったら、

そのときになって初めて、みのもんたも三屋氏も内館女史も、

「だから言ったじゃないの! 横綱のくせに、自己管理もも出来ないのはけしからん!」

と口を揃えて批判すれば済むことだ。

 

朝青龍となると何でも報道のネタになるのは、

少なくとも現役では最強の横綱だということをマスコミを含めて皆が認めているからではないのか。

これも可笑しいね。

岡田監督、衝撃の自白!朝青龍に虎ジャン贈ったのは俺や

阪神ファンの横綱に阪神の監督がロゴ入りジャンパーをプレゼントしたのが、何で「衝撃の告白!」なのか。

同じ岡田監督でも、サッカーの岡田監督だったら「衝撃!」かも知れないが・・・。

で、結論だが日本は北朝鮮ではないのだから、朝青龍も正月を故郷で過ごしたければ自由に帰って故郷の正月を楽しめばよい。

朝青龍は日本の相撲協会に「拉致」された訳ではないのでしょう?

 

【大相撲】「反対」続出も…朝青龍、モンゴル帰国を希望  【

モンゴルへ帰りたい。この日、けいこを休んだ朝青龍(右)は親交のある歌手北島三郎(左)のディナーショーを訪れ、花束を贈った(撮影・小倉元司)

 

帰国には否定的な高砂親方。「渡航許可証」には、師匠の認め印が必要だが…(撮影・原田史郎)

 大相撲の横綱朝青龍(27)が24日、年末年始の期間に母国モンゴルへ帰国することを希望した。子供との約束を果たすことを理由としている。所属する高砂部屋のけいこは実質的に28日まで。けいこ再開となる来年1月3日に合わせ、28日のけいこを終えた後、離日する計画。帰国には否定的な師匠の高砂親方(52)=元大関朝潮=と摩擦が生じる可能性もある。

 鬼の荒げいこで、下位力士を痛めつける朝青龍も、泣く子には勝てない!?

 モンゴルにいる長女イチンホルロちゃん(4)から帰国をせがまれていることを理由に、モンゴル行きを希望した。

 横綱はこの日、都内のホテルで行われた「北島ファミリーディナーショー」へ足を運び、親交のある歌手北島三郎に花束を渡した後、帰国の意向を示した。現在、右足関節周囲炎を患っているが、治療のためではなく、「子供との帰国の約束を果たすため、もうみやげの服を買ってある」とパパの顔になった。

 28日のけいこを終えた後、成田空港から直行便で飛び、年明けの1月2日にソウル経由で再来日するスケジュールを描いているという。

 朝青龍は例年、年末年始の休みをモンゴルで過ごしているが、今回は特別な事情がある。社会問題にまで発展した一連の騒動の謹慎などが明け、来年初場所(13日初日、両国国技館)で再起を期す立場。再来日した11月30日の謝罪会見でも、けいこに集中する意思を示していただけに、言動の一致が望まれている。協会幹部には、家族との再会を強く望むならば、日本に呼ぶ方法を模索すべきという声もある。

 だが、朝青龍は「帰る、帰らないのと何で気にするの。不思議だね。部屋の年末解散に合わせ、けいこはじめに合わせる。勝手な行動ではないよ」と主張。25日にも高砂親方へ申し出る。

 協会では11月から力士が離日を希望する際には、師匠の認め印付きの「渡航許可証」の提出を義務づけている。帰国するには28日までに協会へ提出しなければならないが、高砂親方はこの日、「(帰国について)オレは聞いていない。聞いてから判断するが、認めない方向だ」と言い切った。同親方はこれまで、朝青龍の年末年始の帰国には否定的な発言を繰り返している。

 協会から2場所出場停止、謹慎などの処分を受け、「解離性障害」と診断された一連の動きのなかで、師弟のコミュニケーション不足が露呈したことも記憶に新しい。再び師弟の軋轢(あつれき)に発展する危険もある。

 おりしも、20日の番付発表会見で横綱が「(帰国について)まだわからない」と微妙な言い回しをした際、それを受けた北の湖理事長(54)=元横綱=が帰国に強く反対する意向を示したばかり。力士か、父親か。“ハムレット”朝青龍が悩ましい立場に置かれた。

★朝青龍に聞く

 ――北島さんに花束を渡しました

 「ボクも大ファンで、先生(北島)も昇進祝いとか来てくれて、お礼をしたいと思ってね」

 ――年末に帰国を希望している

 「年末にちょっと帰りたいと思っています。子供に約束したし、(来年)3日からのけいこに合わせて2日には帰ってきたい。(高砂)親方と相談して決めたい」

 ――その親方は反対の方向

 「まだ話していないけど、お話ししていきたい」

 ――お子さんには

 「みやげの子供服を錦糸町で買いました」

 ――子供さんを呼ぶことは

 「今はない。時間がたったらね」

 ――帰国について(横審の)内館さんらが厳しい意見をもっている

 「部屋の年末解散に合わせて帰りたい。それで、けいこはじめに合わせたい。勝手な行動ではない」

 ――25日はけいこをする

 「するよ。(朝)赤龍が調子よくないので、出げいこになると思う」

■帰国に反対する見解

 ★北の湖理事長は20日、朝青龍の年末年始について、「療養するためにモンゴルに帰り、戻ったばかり。いまは本場所に全神経を集中させるべき。結果を出すまでは気を緩めてはいけない。私が師匠だったら絶対に(帰国は)ダメだと言う」と来年初場所へ向けての心構えをといた
 ★横綱審議委員会・内館牧子委員(59)=脚本家=は横綱がけいこを休んだ21日に高砂部屋を視察した際、朝青龍がモンゴル帰国を希望した場合について、「親方がちゃんと指導するといってるわけですから。帰ったら、私たちがいう問題でなくなります」。横審が引退勧告などをする以前の問題と指摘した
 ★序ノ口力士の死亡を受けて発足した「再発防止検討委員会」の外部有識者委員、やくみつる氏(48)=漫画家=は18日、朝青龍のモンゴル帰国について、「見張られている環境の方がいいんじゃないか。いま(横綱の)要求が通る状況でないことをわかっていくべきだ」と厳しい見方を示した

★春日野親方に陳謝

 高砂親方は24日、「23日午後に春日野親方(元関脇栃乃和歌)に『迷惑をかけた』と電話した」と明かした。前日、朝青龍が春日野部屋へいきなり出げいこに訪れ、関取衆と10番取り、わずか20分で帰ってしまった。あいさつはしたが、一方的な都合でけいこを終えて帰ったことについて、謝罪した。

出場停止明け後の朝青龍のけいこ
7日 ぶつかりで幕下以下に2番胸貸す
8日 休み
9日 ぶつかりから幕下以下と16番
10日 幕内朝赤龍と9番      
(友綱部屋への出げいこ拒否される)
11日 春日野部屋に出げいこ、関取と14番
12日 休み
13日 ぶつかり(再防委視察)
14日 春日野部屋に出げいこ、関取と13番
15日
~21日
休み
22日 幕内朝赤龍と20番
23日 春日野部屋に出げいこ、関取と10番
24日

休み

                  ◇

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