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沖縄タイムス 2007年12月4日(火) 夕刊 5面
検定制度見直し言及/撤回要請に文科省審議官
【東京】沖縄戦「集団自決(強制集団死)」への日本軍の強制を削除した教科書検定意見の撤回を求める都内在住の市民団体や県関係の国会議員などが四日午前、文部科学省で布村幸彦大臣官房審議官に要請した。出席者によると、布村審議官は「検定意見が間違っているとは思わない」と反論する一方、「検定制度の見直しは考えている」と制度見直しに初めて言及したという。
要請には都内各地で検定意見の撤回を求める「市民の会―東京―」(阿部ひろみ代表)、「沖縄戦首都圏の会」、琉球大学の高嶋伸欣教授と山口剛史准教授が参加し、それぞれが要請書を手渡した。県関係の野党国会議員四人も参加した。
文科省が今回の検定の責任を認めて謝罪することや、検定意見が誤っていた場合の是正措置を検定規則に明記するよう求める声が相次いだ。
布村審議官の「見直し」発言を受け、高嶋教授が「審議会の透明性向上だけでなく制度全体の見直しなのか」とただしたところ、同審議官は否定しなかったという。
照屋寛徳衆院議員(社民)は「文科省は検定の責任を率直に認めて謝罪してほしい。このようなおろかなこと(検定)を繰り返してはならない」と述べ、謝罪や記述の完全な回復を求めた。
「市民の会」の阿部代表は、訂正申請の内容の公開や教科用図書検定調査審議会委員の選任を見直すよう求めた。
一方、同時刻に文科省前で「市民の会」と「新しい歴史教科書をつくる会」が集会を開き、現場は一時、騒然とした。
◇
教科書問題も12月に入り愈々風雲急を告げてきた。
だが、昨日の火曜日は文科省前で「市民の会」と「新しい歴史教科書をつくる会」が集会を開き、騒然としたようだが・・・。
文科省は「意見書撤回」の要請を、明確に拒否した。
ほぼ8ヶ月に渡る「教科書検定意見書撤回」運動の勝負は、
保守派が勝ったのだ。
昨日は「教科書検定意見」の撤回派も賛成派も文科省に終結したようだが、文科省に乗り込んで文部審議官に直談判をしたのは撤回派だったようだ。
撤回要請団のメンバーは琉球大学の高嶋伸欣教授と山口剛史准教授に率いられた都内在住の市民団体や県関係の国会議員などだったが、要請団のゴリ押しとも言える要請は文科省審議官によって木っ端微塵に粉砕されてしまった。
撤回要請に「理」で攻めても勝ち目がないので一連の大衆政治運動をバックにした「情」で勝負したのだが、
渡海文科大臣などの政治家は「情」で判断軸が揺らいだようだが、日本の文部官僚はまだ見捨てたものではない。
「検定意見が間違っているとは思わない」と毅然として要請拒否の意見を述べた。
反日教師の高嶋伸欣教授と山口剛史准教授が参加し、それぞれが要請書を手渡しようだが、
高嶋教授が常々主張している「過去の検定意見撤回の例」は話題にならなかったようだ。
それもそのはず、この先例も、高嶋教授が県民を煽るために、本質を摩り替えた似て非なるもの。
布村幸彦大臣官房審議官は先刻承知で、教科書専門官の前にはピント外れの「すり替え論」は出せなかったのだろう。
過去の先例については「沖縄の大学は反日教師の巣窟 高嶋教授の反日活動」で論破してある。
■あせる沖縄タイムスの印象操作記事■
今回の教科書問題でもう一つ似て非なるものに「検定意見の撤回」と「検定制度の見直し」がある。
当面の問題は前者の「検定意見の撤回」の是非であり、制度そのものの見直しは別の土俵で論議すべきものである。
教書検定制度は法治国家たる日本の教育制度の一環として法律に基づいて設定されたである。
制度に不都合があれば法律に基づいて見直せばよい。
論議の結果「国定教科書」の道もあるだろうし「制度廃止」の道もあるだろう。
沖縄タイムスと琉球新報はこれまでタッグを組んで「集団自決」に関わる「教科書問題」では同じ論調で結束してきた。
ところが全ての問題の発端がタイムス社刊の『鉄の暴風』であり、沖縄タイムスが「大江・岩波裁判」の当事者であるためか、
同じ記事でもタイムスと新報は記事にニュアンスの違いが見られる。
上記引用のタイムス記事では見出しの、検定制度見直し言及/撤回要請に文科省審議官につられ、文科省審議官が検定意見書撤回に応じたかの印象を与える。
これはタイムスのあせりなのか、あまりにも見え透いた印象操作である。
前段の見直し言及の「検定制度」と後段の「(意見書)撤回要請」が似て非なるものであることは前述した通りだ。
見出しで県民を煽っても、良識ある読者が本文記事を読めば要請団が自爆して果てたことは隠しようがない。
■冷静な報道の琉球新報■
同じ偏向新聞でも新報の場合は冷静で、
見出しの審議官「撤回考えず」 軍強制削除検定意見の方がタイムスに比べて正確に「事実」を報道している。
それよりも沖縄タイムスが敢て記述を避けた次の審議官の言葉を聞いて、タイムス記者はどう思ったのだろうか。
長年主張してきた沖縄タイムスの論調が根底から覆り、昨晩は眠れなかったのではないか。
>「最近の学術状況に照らして教科書調査官が原案を作成し、審議会が専門的学問的見地から審議したので、撤回は考えていない」(琉球新報)
勝負はあった!
検定意見撤回運動はここに崩れ去った。
検定意見通りだとすると「軍の命令や強制はなかった」ということになり、これは係争中の端版にも大きな影響を与えるものと思われる。
自社に不利な「不都合な事実」には目を閉ざし、ひたすら県民を大衆運動に煽りたて、その「情念」にのみ勝負をかけてきたタイムス社にとって審議官発言は死刑宣告にも等しいものだ。
【東京】「沖縄戦の歴史歪曲(わいきょく)を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会」など3団体と県選出・出身野党国会議員らは4日午前、文部科学省に布村幸彦審議官を訪ね、検定意見の撤回などを求めた。高嶋伸欣琉球大学教授によると、布村審議官は検定意見について「最近の学術状況に照らして教科書調査官が原案を作成し、審議会が専門的学問的見地から審議したので、撤回は考えていない」と否定的な見解を示した。
要請したのは、すすめる会のほか、沖縄戦教科書検定意見の撤回を求める市民の会・東京、大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会の2団体。
布村審議官は検定制度の見直しについては「静謐(せいひつ)な環境での審議や審議の公開性など、検定制度の在り方も検討する」と述べた。
「市民の会・東京」は三鷹市や国立市など、都内の地方議会に意見書採択を請願してきた住民らで構成する。代表の阿部ひろみさんは「撤回の動きが見えてこない。沖縄の怒りや悲しみを受け止めてほしい」と話し、教科用図書検定調査審議会の審議の公開や検定制度・審議会委員選任の見直しを求めた。
高嶋琉大教授は「検定意見に誤りがあった場合の是正措置がなされないまま今日まで至っているのは、文科省の不作為、怠慢だ」と指摘した。
衆院議員の照屋寛徳(社民)、赤嶺政賢(共産)、参院議員の山内徳信(社民)、糸数慶子(無所属)の4氏が参加。照屋氏は「この問題で国民の怒りが収まることはない。検定意見を撤回し訂正申請を認めるべきだ」と訴えた。
(琉球新報 12/4 16:01)
◇
新報記事を読めば「教科書検定問題」に勝負はあったことが自明だが、それでも高嶋教授は負け犬の遠吠えで喚いたようだ。
>高嶋琉大教授は「検定意見に誤りがあった場合の是正措置がなされないまま今日まで至っているのは、文科省の不作為、怠慢だ」と指摘した。
昨日のエントリで既に論破済みの「チッソ」「自殺ー病死」の件だと思われるが、
「是正措置」なる規則を作らなくともこの二例は明らかな検定意見の間違いだったから、誤りが判明した後、粛々と是正した。
これを是正規則を作らなかったからといって「文科省の不作為、怠慢だ」というのは「理」が通らないので因縁をつけている暴力団の難癖の様なものだ。
沖縄の「9・29県民大会」を頂点にして日本国中を騒動の渦に巻き込んだ「教科書検定意見書撤回」運動はここに終焉を迎えた。
文科省布村審議官が検定意見について、
「最近の学術状況に照らして教科書調査官が原案を作成し、審議会が専門的学問的見地から審議したので、撤回は考えていない」と明言したのだ。
国の教育の根幹をなす教科書の記述を、
「理」ではなく「情」で書き換えようとする勢力の目論見が砕け散った瞬間だ。
だが、古人いわく「勝って兜の緒を締めよ」と。
後は政治家の介入を断固阻止するように渡海文科大臣やその親分の山拓の動きに注目すべきであろう。
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