狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

文科副大臣「いい加減にしろ」か 検定意見撤回実行委の要請を拒

2008-04-18 06:43:54 | 教科書

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文科副大臣 検定意見撤回に難色(2008.4.16) カメラ 池坊保子文科副大臣(左から2人目)に要請書を手渡す仲里利信実行委員長(中央)=16日午前、文科省

 【東京】岩波・大江「集団自決」(強制集団死)訴訟で大阪地裁が元戦隊長らの訴えを棄却したことを受け、「9・29教科書検定意見撤回を求める県民大会」実行委員会の仲里利信実行委員長(県議会議長)ら6人は16日午前、文部科学省に池坊保子副大臣を訪ね、検定意見の撤回と「集団自決」の記述に「日本軍による強制」の文言を復活させることをあらためて求めた。
仲里委員長らによると、池坊副大臣は「(県民の思いは)痛いほど分かる」としながらも「司法の判断と行政の立場は違う」と強調。2007年末に文科相が承認した訂正申請について「進展した内容だった」とし、検定意見撤回や記述回復には難色を示したという。
 委員からの「司法の判断を考慮しないのか」との問いには「最終的な判断が出ていない。現段階で、私の口から何も言えない」と述べるにとどめ、具体的な言及を避けたという。要請後、池坊副大臣は「司法の判断に左右されていいか疑問がある。教育は中立でないとならない」と述べた。
 仲里委員長は要請文を読み上げ、「大阪地裁の判決は政府の対応に対して司法の立場から是正を求め、沖縄戦の体験者による体験談を唯一の真実として認めるべきであることを強く内外に示した」と強調した。
 玉寄哲永実行副委員長(県子ども会育成連絡協議会会長)は「これだけ多くの証言があり、これ以上の証拠はない。これまでの裁判の内容で判断し検定意見を撤回してほしい」と述べた。
 要請にはこのほか、小渡ハル子実行副委員長(県婦人連合会会長)、伊波常洋(県議・自民)、平良長政(同・護憲ネットワーク)の両幹事らが同席。
 文科省要請前に、内閣府を訪れ、東良信審議官にも同様に要請した。仲里委員長によると、東審議官は「(岸田文雄沖縄担当)大臣に伝えたい。客観的に見て(政府も)努力すべきことは努力すべきだと思う。頑張ってほしい」と述べた。

                                              ◇

やれやれ、わずか3ヶ月前に、同じメンバーで同じことを要請され池坊副大臣。 

その時の副大臣のドレスの色が紫で無かっただけが唯一の違いだったとか。

 

文科副大臣「120点」 検定意見撤回実行委の要請を拒否 カメラ  (1/16 9:56) 池坊保子文科副大臣(右から3人目)に、検定意見撤回と日本軍強制の明記を求める仲里利信県民大会実行委員長(同2人目)ら=15日午後、文部科学省

勿論、同じ抗議メンバーとはお馴染みの三人組。

そうです、「毒おにぎり」の仲里利信実行委員長、

「おじや強奪」の玉寄哲永副委員長、

「メチル禍」の小渡ハル子副委員長の三人組です。↓

「毒おにぎり」・「おじや強奪」・「メチル禍」 三人組の悲惨な体験

写真を比べてみると小渡おばぁ、相変わらず化粧も濃いがドレスもハデハデでお元気なこと。

 

独断で検定意見を撤回できるわけも無いのを承知の上ででの抗議団のパフォーマンス。

同じメンバーの同じ要求に、池坊副大臣も内心は

「いい加減にしろ!」と言いたかったと思うが、

実は三ヶ月前にもその気配が見えていた。

以下は過去エントリー「集団自決:資料に「村役場の独断」 120点!池坊副大臣が評価」よりの抜粋です。

それよりも関連記事の仲里実行委員長等の上京要請団に関する見出しが笑わせてくれた。

<「集団自決」訂正承認>

文科副大臣「120点」

検定意見 撤回  実行委要請を拒否

これは仲里委員長が、当初文科省の「決定」に一応の評価をして「80点」としていながら、

委員長の座を逃げ損なってしぶしぶ「70-60点」と評価を変えた事実を知った上での、

池坊副大臣の強烈な皮肉と受け取った。

池坊副大臣、GJ!

県知事も文科省決定を評価して早々に「運動」から退散し、委員長も当初「80点」と評価していた。↓

実行委きょう要請行動 教科書検定意見撤回  (1/15 9:42)

 <渡海文科相の「訂正申請」承認を当初「80点」と評価していた仲里委員長は「当初は、今後記述が変わることのないよう文章による談話がもらえると考えていた。結果的には80点どころか6、70点」と厳しい見方を示し、「再度要請し(検定意見が)撤回されるまで頑張る」と意気込みを語った。>

県知事も仲里議長も評価した「大甘の決定」に、再度不満を表し性懲りもなく雁首を揃えて4回目の要請に現れた要請団。

池坊副大臣も腹の中では、

いい加減にしろ!

と言いたかったのだろう。

【引用終了】

                        ◇

■敗訴を想定していた被告側■

要請団50人が上京/地位協定の抜本改正求め

今回の要請団は一応「米軍の・・・県民大会」の決議文の要請だが、メンバーは「教科書・・・県民大会」とそっくり同じ。

彼らが抗議・要請のために上京するたび行うパフォーマンスは逐一マスコミが報じる。

とにかく上京したついでにいつもの場所に顔を出しておけば同行のマスコミが報道してくれるから「集団自決裁判」の場外乱闘に大いに貢献したことになる。

そもそも「集団自決裁判」は大阪地裁の判決が下る前までは岩波側も敗訴を想定したと正直に告白していた。

「新証言がなければ勝てなかった」 岩波側の本音

場外乱闘は重要戦術■

被告側は法廷内というリング上の勝負を諦め、場外乱闘に持ち込むことは重要な法廷戦術と考えていた。

そのためにはマスコミを総動員して原告は「沖縄島ぐるみ」を敵にしたという印象操作をする必要があった。

その意味で「集団自決」とは関係ない「スパイ容疑による処刑」を場外乱闘の一つとして「論点」として巻き込んだ。

現在の常識で言えば、例えいかなる理由があっても、友軍が住民を処刑するということは「県民感情」を著しく逆なでする。

捕虜にした民間人を降伏の使者にすることが「ハーグ条約」の戦時規定に触れるとか、実際にスパイ行為をした住民がいたかどうかはここではさて置く。

ことの当否はともかく「集団自決問題」に「スパイ処刑問題」を持ち込むことは明らかな被告側の場外乱闘の高等戦術である。

「集団自決」と「スパイ処刑」は似て非なるものではあっても、「スパイ処刑」をリング内に持ち込むこと自体が「島ぐるみを敵にする」という場外乱闘になるから。

その意味で琉球新報4月15日付け、目取真俊氏の「大江・岩波裁判を傍聴して」は終始「スパイ処刑」を強調し、県民感情を逆なでして場外乱闘に貢献していた。

さわりの部分を一部抜粋しておこう。

渡嘉敷島では、「集団自決」だけでなく、赤松隊によって十数名の住民が虐殺される事件も起こっている。 本人の証言によるとC少尉も赤松隊長の口頭による命令を受け、住民を自らの手で殺害している。 
伊江島の女性が首を切られ埋められていたが、(傷が(浅かったのか)生き返って逃げようとした。 それで、自分がピストルで射殺した、という。>(
琉球新報4月15日、「大江・岩波裁判を傍聴して」目取真俊)

これは意識的な場外乱で「原告の元軍人は沖縄県民全体を敵に廻した」という印象を造成する高等戦術である。

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