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沖縄語は耳で聞くと外国語のようだが、文字で書くと大体の意味は分かると言う人がいる。 沖縄民謡の歌詞などは確かに文字で書くと沖縄語を知らなくとも、意味が分かったような気がする。
だが、沖縄語の中にも日本語の類推で分かる言葉と、全く理解不能な言葉がある。
例えば「嘘つき」と「正直者」の沖縄語は夫々「ユクサー」と「マクトゥー」というが、「ユクサ-」はさておいても、「マクトゥ-」が誠の類推から正直者を表すことは容易に類推できる。
沖縄語には語尾を伸ばすことにより、その動作や状態を表す人や物に変化する法則があるので、「マクトゥー」が正直者になるのは、分かっても「ユクサー」となるともはや類推では手も足も出ない。
「ユクサー」は「ユクシム二ー」(嘘)から派生した言葉「ユクシ」の語尾が伸びた時「シ」が長音につられて「サ」に変化し「ユクサー」になったものである。
で、「ユクシムニー」は「ユクシ+ムニー」に分解され日本語を当てると「邪(よこしま)+物言い」となり、これを例の通りローマ字で書くとこうなる。
YOKOSIMAMONOII
そこで、O→Uと変化する法則にしたがえばこうなる。
YUKUSIMUNUII
そのまま発音すると「ユクシムヌイイ」
続けて発音していくと「ユクシムニー」つまり、「嘘つき」の沖縄語となる。
従って元来「嘘つき」は「ユクシムナー」と言うべきだが、通常は「ユクサー」のような短縮形でも意味は充分通じる。
前稿のコメント欄で日本語より沖縄語の方が大和言葉風な言葉がが多いと書いたが、「嘘」というシナ風の表現より「邪(よこしま)物言い」がウソになるとした表現の方が優雅で優れて大和風ではないか。
「正直」を表す沖縄語は「誠」の類推が容易な「マクトゥ 」で正直者は「マクトゥー」と簡単だが、「マクトゥ」にはほかにも「真実」の意味がある。
関連語に「マットーバ」という沖縄語があるが意味は、
(1)まっすぐ。 一直線。 正しいこと。
(2)単純な人。 馬鹿正直な人。
語源を辿れば、日本語の「真っ当」に行き当たる。
沖縄で「あの人はマクトゥーよ」と言われたら正直者の他に誠意のある人といった褒め言葉になる。 誠意より正直だけを強調されると「あの人はマットーバよ」と言われる。
くれぐれも「あの人はユクサーよ」とか「ユクシムナー」と言われないようにしたいものである。
何ですって?
沖縄語の研究者達が「狼魔人はユクシムナーだ」と怒っているって?
「マットーバ」を言っているつもりなのですが・・・。
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狼魔人
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