狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

幹事長という隠れ蓑

2010-02-20 00:05:29 | 県知事選

 

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

幹事長という隠れ蓑

小沢民主党幹事長は「政治と金」の疑惑を巡り衆院政倫審への出席を拒否するという。

その理由が特捜部で「嫌疑不十分」で不起訴になったことで、「強制力をもった検察の捜査に勝るものはない。その結果、不正はないことはあきらかになったのだから、国民ははっきり理解していただける」と言うのだから呆れ返って言葉を失う。

何より第一に、以前はあれほど特捜部の捜査に異論を唱えていた小沢氏が不起訴となったとたん「検察の捜査に勝るものはない」と豹変するのはさておいても、

法律と証拠により立件する検察が今回「嫌疑不十分」としたのは、市民団体の告発に限っての確定的証拠が見つからなかっただけで不起訴になったわけであり、他の続出する疑惑について青天白日の元無罪放免になったとは国民は考えていない。


しかも告発者の市民団体は引き続き検察審査会に起訴を申し立て中であるので、本件が起訴されることは事実上確定している。

小沢氏は特捜部の不起訴を理由に「国民ははっきり理解していただける」と公言しているがアンケートによると90%の国民が「説明不足」と訴えている事実をどう捉えているのか。

自分の都合のよい時は「検察に勝るものは無い」とするが、そもそも国会議員たるもの民意で選ばれたわけであるから、検察の不起訴はともかく90%の国民の説明要求があれば国会で国民に説明するのが国民に対する最低の義務ではないのか。

国会討論を見ていて国民の多くは靴の上から足をかく苛立たしさを感じたであろう。

特捜部の不起訴処分にも関わらず次々と噴出する「小沢疑惑」について野党議員が追及してもこれに答えているのは小沢氏本人ではなく赤の他人の鳩山首相である。

首相本人の疑惑に対してさえノラリクラリとまともに答弁できない首相が他人である小沢氏の疑惑に答えても国民の理解を得られるはずは無い。

「小沢疑惑」に対する国民の苛立ちが益々増大するのは、国会で議員の質問に議員である小沢氏が直接答えないというこの不可思議なシーンのせいである。

小沢氏は与党の幹事長であり民主党最強の実力者ではあっても、鳩山内閣の閣僚でもなければ政府高官でもないため、国会法によれば小沢氏に関する質問をしても小沢氏に直接質問することはできないという。

なるほど、小沢氏が自民党時代から大臣や内閣の役員になるのに消極的で、どちらかというと表に出ない幹事長という党務の役職を好む理由がここにあった。

小沢氏の政治倫理によれば法に触れさえしなければ何をやってもよいわけで、疑惑があっても「嫌疑不十分」で立件されなければ、政治倫理や道徳的倫理を国会で追及されるいわれはないのである。

したがって今回の政倫審の出席要請や国会への参考人招致に応じる気はさらさらないのである。

勿論テレビの政治討論番組に小沢氏が出演するはずは無く、テレビでは小沢氏の腰巾着と化した細野副幹事長の必死の弁護に任せておけば済むことである。

記者会見で第四の権力と言われるマスコミが国民を代弁して疑惑を問い正せばよいという向きもあるが、

ぶら下がりの記者は新人が多いとのことで、「天皇の政治利用」のときでも自分の憲法解釈のデタラメさは棚に上げ「君達!憲法を読みなさい!」と記者たちを恫喝して沈黙させる有様である。

一般の人なら起訴されなれなければ一応推定無罪ということができるが、公人である国会議員は、たとえ不起訴になったとしても、国民の大多数が疑惑を持っておれば、これに対し説明する責任がある。

 
そのとき国民に代わって質問するのが国会議員のはずなのだが、小沢氏は幹事長と言う「鉄の隠れ蓑」で防護され国会質問や政倫審にも答えなくて済むし、参考人招致も多数与党の論理でこれを拒否できる。

では不起訴処分を受けた小沢氏をもはや追及する術はないのか。

いや、ある。

国民が民主党に投票した愚かさから覚醒し、民主党の支持率を下げることである。

民主主義という厄介なシステムは「国民はバカだ」と言う言葉を死語にしつつある。

何故なら政治家がこの言葉を口にした瞬間、図星を突かれたバカな有権者のバッシングを受け政治家としては命取りになる。 

マスコミも「国民はそれほどバカではない」とは言っても「国民はバカ」だと口に出す勇気は持ち合せていない。

だが、国民は時々、いや頻繁にバカな行為をするということを政治家もマスコミも心の中では織り込み済みなのが民主主義なのである。 

ドイツ国民は民意でヒットラーを育てた。 だが我が国がナチス政権の轍を踏まないためには、「小沢独裁」に一刻も早く終止符を打つことである。

ヒトラーは独裁者に上り詰めていく過程で「ドイツ国民はバカだ」と何度も心の中で繰り返したであろう。

 

■天皇の気持ちを勝手に忖度する小沢氏の不遜な天皇観

当日記で再三小沢民主党幹事長の専横はは鳩山政権をヒトラーのナチ政権並みの独裁体制にする危険があると書いてきた。

中国のナンバー6である習金平副主席の天皇拝謁に関わる「政治利用問題」が起きたとき、小沢氏の記者会見での記者たちへの恫喝するような発言は自分の天皇の国事行為についての憲法に対する無知と共におくが、その中で発せられた次の言葉は決して看過できるものではない。

天皇会見に関する「一か月ルール」を破ったことに関連して、小沢氏はこう言い放った。

「天皇陛下ご自身に聞いてみたら『それは手違いで遅れたかもしれないけれども会いましょう』と必ずそう仰ると思うよ」

戦前の軍部が勝手に「天皇ならこう考えるに違いない」と、天皇の気持ちを勝手に忖度し、暴走したことは記憶に新しい。

憲法も知らなければ歴史にも無知な小沢氏は戦前の「天皇の政治利用」の歴史も知らずに、畏れ多くも天皇の気持ちを忖度すると言う不遜な発言をしたのだ。

2・26事件の若手軍部は、「天皇の大御心はこうに違いない」と忖度して国家に反乱を起こしたが、その結果天皇の怒りをかった。 勝手に天皇の心を忖度し、それを政治利用する恐ろしさを小沢氏はどのように考えているのか。

この発言一つをとっても小沢氏が、天皇を自分の政治的道具としか見ない小沢氏の天皇観が良く分かる。

小沢氏が国民の圧倒的支持を受けた政権与党の実力者なら天皇を自在に自分の政治目的に利用できるものと言う不遜な考えを持っていることが明らかである。


このような人物が巨大与党で圧倒的権力を握っていることは日本の将来にとって真に不幸なことである。 一日も早く小沢氏を権力の座から引きずりおろすことに同意する方、


クリック応援お願いします。

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 
コメント (2)