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自民党に愛想をつかした無党派層が「一度は民主党に」と民主党に投票した結果「小沢独裁政権」を作ってしまった。
そして独裁者に何も言えず沈黙を守る民主党のダラシナイ現状を見た彼ら無党派層は、己の愚かな投票行動に驚いて夫々の行動に移った。
前にも書いたが筆者の友人仲間で民主党支持の論客N君は「独裁者小沢を倒せ」と同じく民主党支持の友人達に説いている。大部分の良識ある国民はこのパターンだろう。 そして国民の怒りが徐々に現れてきたのが、民主党が応援する候補の圧勝と見られていた名護市長選の僅差の辛勝。 そして長崎知事選での民主党の完敗とつながっていく。
個人レベルだけでなく選挙前は強力に「民主党支持、自民党反対」のキャンペーンを張っていたマスコミにも、たまりかねたのか同じように民主党批判に批判の矢を民主党に放っている。 下記引用の沖縄タイムス社説がその好例である。
マスコミの中には民主党支援に熱を入れすぎたため、その余熱に判断力が麻痺したのか、いまだに未練たらしく、民主党を応援しているものがいる。 長崎知事選挙での民主党の大敗は党幹部の政治資金疑惑のせいではなく、あたかも検察とマスコミが「無実の小沢氏を黒であるかのような印象操作したせい」(要旨)と公共の電波を使って強弁する鳥越俊太郎氏などがこのパターンである。
[民主党敗北]新政権が漂流し始めた 沖縄タイムス社説
2010年2月23日 09時51分
「政治とカネ」の問題、そして米軍普天間飛行場の移設問題など主要政策をめぐる迷走ぶりは、政権交代への期待をしぼませている。
与野党対決の構図となった長崎県知事選と東京都町田市長選で、与党推薦候補が敗れた。選挙結果が民意であり、決して軽んじるべきではない。そんな当たり前のことさえ指摘せずにはいられない情勢だ。
長崎県知事選は予想以上の大差で敗れた。参院選前の注目の地方選挙だったが、民主党本部が繰り出した幹部、閣僚の応援にいくつか耳を疑いたくなる言動があった。
小沢一郎幹事長は「(党推薦候補を)選んでいただければ自主財源となる交付金も皆さんの要望通り。高速道路も欲しいなら造ることができる」とあからさまに利益誘導をちらつかせた。
主要閣僚が次々と現地入り、市町村長らとの「意見交換」と称して面談し、地元の要望を聞いた。首長らが「(意見交換の)すぐそばで応援演説するやり方はおかしい」と反発したのは当然だ。
小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる政治資金規正法違反事件後、初の与野党対決型の大型地方選だった。劣勢を挽回(ばんかい)しようとの焦りからか、権力をむやみに振りかざすやり方に違和感を覚えた有権者は多かっただろう。
極め付きは石井一選挙対策委員長で、「時代に逆行するような選択を長崎の方がなされたのなら政権は長崎に対しそれなりの姿勢を示すだろう」と恫喝(どうかつ)したのにはもはやあきれてしまう。
「コンクリートから人へ」という政権交代の理念を放棄したかのような手法は、族議員が幅を利かせた旧政権と変わらない。ましてや地方分権推進を標榜(ひょうぼう)しているだけに一層不快感を覚える。
民主党は負けるはずはない、と言われていた。昨夏の衆院選は4小選挙区で民主候補が全勝したことで、4選に意欲を示していた金子原二郎知事(元自民党衆院議員)は戦意を失い、昨年11月に不出馬を表明した。
大敗の背景に、鳩山由紀夫首相と小沢幹事長の「政治とカネ」の問題、民主衆院議員の陣営が北海道教職員組合から違法献金を受けたとされる事件があったのは明らかだ。
トップ2人の政治資金疑惑に党として自浄能力を発揮できず、主要政策で関係閣僚の発言が食い違う。そんなひ弱な新政権に対する国民の戸惑いが、鳩山内閣の支持率急落に表れているのではないか。
鳩山首相は「政治とカネの問題の影響を受けたというべきだ。真摯(しんし)に受け止める」と言うが、どう対処するのかが見えてこない。
利権誘導の選挙戦術を見せられた有権者は、それが小沢氏らの政治手法に染みついていると受け止めるだろう。「政治とカネ」問題の根源部分にメスを入れることは果たして可能なのかとの疑いを抱いてしまう。
沖縄基地問題への対応を含め、旧政権と変わらない対応ぶりを見るにつけ、新政権への不信が募る。
◇
昨日のエントリでも書いたが、最近の沖縄タイムスは、通常のタイムスらしくないまともな記事を書く。 その結果当日記の主張とダブってしまいコメントを書くのに苦労する。
上記引用社説も一々ごもっともな主張だが、民主党批判でも筆者と少し違うのは冒頭の「政権交代への期待をしぼませている」の部分でも分かるとおり、当日記は当初から民主党に期待するどころか危機感さえ抱いており、一方のタイムスは民主党を応援するがあまりに最近の迷走ぶりに「期待」がしぼんだ点である。
更には、沖縄タイムスは民主党に対して「可愛さあまって憎さ百倍」という心境なのであろう。
民主党がダメだということは当日記は選挙前から想定していたことであり、何も沖縄タイムスが今さら「期待をしぼませる」という方がおかしいというもの。
沖縄タイムスが民主党を支持していたが、あまりの迷走ぶりにあきれ果てて批判の社説を書くのは理解できるとしても、
この期に及んでも頑なに民主党支援を続けネット上で失笑を買っているジャーナリストがいる。
鳥越俊太郎氏である。
【政治】 鳥越俊太郎 「長崎で民主敗北…小沢さん不起訴なのに、
真っ黒な人のように世論を形成されたのが敗因」★3
筆者はたまたま鳥越氏の発言の番組を見たが、鳥越氏は概ね次のような発言をした。
「長崎で民主党が敗北した原因は、特捜部が無実の小沢氏を事情聴取し、起訴できなかった。 検察は試合には負けたが、小沢氏が真っ黒な印象を国民に与えたので、勝負には勝った」
「長崎で民主党が大敗したのは検察とマスコミが小沢氏は黒だという印象を作ったせいである」
同テレビを見た人のほとんどはこのような印象を持っただろう。
特捜部では立件するだけの証拠がなかったので不起訴にはなったが、不起訴=無罪ではなく、小沢氏の場合は限りなく黒に近い灰色だと90%の国民は考えている。
■四年前の『週刊現代』の告発!「小沢氏の不動産疑惑」■
さらに付け加えると、小沢氏の「政治資金疑惑」は、今回の市民団体の告発に対する不起訴の件だけではなく、四年も前から法廷で争われていた事件である。
小沢氏の「政治資金疑惑」について東京高裁が講談社との民事訴訟で小沢敗訴で黒の判決を下していることを、鳥越氏が知らないはずはない。
『週刊現代』が2006年6月3日号で、「小沢一郎の“隠し資産”6億円超を暴く」という記事を書いた。
小沢氏名義の都内の10部屋のマンションは「陸山会」の所有であると主張しているが、実際は小沢氏の隠し資産ではないかという疑惑だ。
これに対し、小沢氏は同誌の発行元講談社を相手取って名誉毀損による損害賠償を請求する民事訴訟を起こした。
だが、一審の東京地裁は「前提事実の重要部分は事実」として小沢氏の請求を却下した。
二審でも2008年6月4日、東京高裁は「記事は真実であり名誉毀損に当たらない」として原告小沢氏の控訴を却下している。
鳥越氏もジャーナリストなら、小沢氏の「政治資金疑惑」は四年も前から少なくとも東京高裁の判決では黒であることは百も承知のはずだ。
その上で、民主党に思いいれをするあまり、あたかも真っ白の小沢氏を検察とマスコミが黒にしたと発言したのなら鳥越氏のジャーナリスト生命はその瞬間死んでしまっている。
鳥越氏の民主党に対する盲目的友愛は日本の検察もマスコミも、「さらには高裁判決でさえも、愛する小沢氏を陥れんが為の陰謀に見えてくるのだろうか。
鳥越氏は数回の癌手術を克服しジャーナリストとして復活したことは、高齢者に勇気を与える素晴らしい出来事と賛辞を送りたい。
だが、鳥越氏のテレビでの言説はジャーナリストというより左翼アジテーターとしてしか国民の目には映らない。
見かけは年の割には若々しいが、これ以上の老醜を曝すことなく一日も早い引退をお勧めする。
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