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胡錦濤国家主席にとって今回のパクリ新幹線事故は、目の上こぶともいえる上海派(江沢民一派)を追い落とす千載一遇のチャンスであった。
国民的人気があるといわれる腹心の温家宝首相を事故現場に派遣し、責任を全て鉄道省に転嫁し自己保身を図った。
温家宝首相は当局の事故処理に遺族らの不満が高まっていることを認めた上で、「胡錦濤国家主席も私も『救出を最優先せよ』と指示した」と弁解し、「カギは真相を明らかにすること。国民の意見に耳を傾け、責任ある説明をしなければならない」と言行不一致のきれいごとで、国民に媚びた。
鉄道省を批判のターゲットにしたのは、汚職の象徴として更迭された前鉄道部長の劉志軍が江沢民派だったからだ。
次期国家主席の最有力候補といわれる習近平氏は上海派に近い。
中国事情に詳しい宮崎正弘氏のメルマガによると、ファミリー企業が跋扈し、腐敗の温床となった鉄道省と上海派の関係はこう説明されている。
《鉄道の利権は上海派に繋がり、腐敗と士気喪失が事故を間接的に生んだ。現場に飛ばされた副首相の張徳江も、上海派である。
責任追及の手をゆるめないと胡錦涛・温家宝がいうたびに世論の支持がある。
しかしここでも問題は胡錦涛一派の政略不在である。温家宝は事故から六日目に現場へ飛んで「責任追及」を訴え「生命と安全」を尊重すると記者会見したが、病み上がりの弱々しさが目立った。》(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成23年7月29日)
胡錦濤主席はネット上の国民の批判を、専ら鉄道省に向け権力闘争に利用する目論見だった。
だが、ネットの激しい批判の矛先は政府批判へと雪崩現象を起こした。
そして「中国ジャスミン革命」の声さえ聞こえるようになった。
胡錦濤主席にとっては全くの想定外の出来事だ。
昨日のエントリーで中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」が1億4000万人と書いたが、産経によると、2億人を突破する勢いだという。
日本の人口の2倍のツイッターが中国政府とメディアを動かしていることになる
怒りのネット世論爆発 当局やメディア突き動かす 2億人突破の中国版ツイッター原動力
2011.7.29 21:17
《 【上海=河崎真澄】中国浙江省温州市で40人が死亡した高速鉄道事故ではネットを中心に「人命軽視だ」「真相究明が先」と世論の怒りが爆発した。中国メディアの一部も報道規制を振り切って当局批判に転じた。》
《「事故現場の処理は急ぎ過ぎではないか」。事故後初めて現場を訪れた温首相の記者会見で、とげのある口調で質問を突きつけたのは中国国営中央テレビ(CCTV)の記者だった。》
《 事故後、遺族は福建省などから温州に続々と集まり、地元政府が用意した施設に陣取る一方、鉄道駅や市政府前などで激しい抗議活動を繰り返した。その報道をみた人が、ネットや中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」で鉄道当局のずさんな対応を非難。怒りが増幅する構図となった。》
《 常に共産党と政府に従順だった中国メディアの“反乱”ともいえる事態だ。中国人記者自身が憤りを隠せなくなった事態に加え、ユーザーが2億人を超えたとする中国版ツイッター、微博がメディアを突き動かした。25日付の中国青年報などは、「新聞やテレビは速報性において微博に完敗した」との論評を掲げた。ネット検閲を強めている中国当局だが、“つぶやき”が限りなく続く微博への言論チェックまでは追いつかないようだ。
ネットと微博では、「中国ジャスミン革命」と連携し、事故から1週間となる30日午後2時(日本時間同3時)に「高速鉄道事故の真相究明」を求める集会を各地の鉄道駅で開く呼びかけも行われている。》
☆
WSJ日本版は、中国版ツイッター・微博について次のような記事を書いている。
《 約2年前に創設され、5月にはユーザーが1億4000万人を超えたと発表した微博は、これまでもスキャンダルに対する義憤を伝えてきたが、以前からのユーザーによると、今回の列車事故後の批判の量と熱意は過去に見られなかったほどだという。これは、長距離移動ではこれまでのところ鉄道が最もポピュラーで、しかも共産党がその高速化を執拗に喧伝してきた国で、同事故が大きなショックを与えたためだ。》(中国高速鉄道事故、ネット上で怒りの声強まる)
インターネットのエキスパートである北京大学のHu Yongジャーナリズム教授が「高速鉄道が国と共産党にとってシンボルに祭り上げられてきたという事実がある」と語っているように、パクリ新幹線のスピードに拘り、それを国の威信の象徴にしたのは、他ならぬ中国共産党であり温家宝首相ら国の中枢である。
事故現場に花を手向け「安全第一」と白々しく遺族に向かって話す温首相を、ネット上の国民が黙認するはずはない。
ちなみに今中国のネット上で囁かれ始めている「ジャスミン革命」とは、2010年から2011年にかけてチュニジアで起こった民主化運動のことで、一青年の焼身自殺事件に端を発する反政府デモが国内全土に拡大し、軍部の離反により大統領がサウジアラビアに亡命し、23年間続いた政権が崩壊した事件のこと。ジャスミンがチュニジアを代表する花であることから、このような名前がネットを中心に命名された。
この民主化運動はチュニジアにとどまらず、エジプトなど他のアラブ諸国へも広がり、各国の長期独裁政権に対する国民の不満と結びつき、数々の政変や政治改革を引き起こした。
中国も長期一党独裁政権の国であるため「中国ジャスミン革命」が中国の若者中心に起きたが、その発起人が当局により国外追放の憂き目にあっているのが現状であった。
【おまけ】
テレビを外国人に乗っ取られる危機に瀕している、わが国でも「日本版ジャスミン革命」ならぬ「ツイッター革命」がネット上で進行している。
Twitter上で広がる「8月8日にフジテレビを見ない運動」
Twitter上でフジテレビと韓流ブームを批判し、所属事務所を退社することとなった俳優の高岡蒼甫さん。その彼の意志に、賛同するユーザーから応援メッセージが相次いでおり、高岡さん自身からも励みになっているようだ。
そんななか、彼を強く支持するユーザーらが、新たな動きを見せている。8月8日、同局が制定した「フジテレビの日」に、同局の番組を見ない『フジテレビ不視聴運動』だ。ハッシュタグ「#nofujitv88」まで生成されており、Twitter上で拡散協力を促す呼びかけが相次いでいる。
中国ジャスミン革命と日本のツイッター革命(フジテレビと韓流ブームを批判した高岡氏の支援)に賛同する方、
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7・31坂東忠信沖縄講演会のお知らせ
沖縄で元通訳捜査官・坂東忠信先生の講演会が実現!
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「元通訳捜査官が明かす、中国人犯罪の実態」
講 師:坂東忠信(元通訳捜査官)
開催日時:平成23年7月31日 開場13:30 開演:14:00
開催場所:沖縄県護国神社 社務所 会議室
(住所:那覇市奥武山44、駐車場あり)
参加費:1000円
主催:坂東忠信講演会実行委員会 代表 仲村俊子
後援:日本会議宜野湾市部、日本会議うるま支部準備室
連絡:090-1942-1675(仲村)
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