発狂見出しを逐一拾うのは困難だが、一部拾っただけでもこの通り。
 
 
 
連載「忍び寄る戦の影 沖縄戦と今」≪完≫
 
一段落ついたはずの7月7日の沖縄タイムス紙面は、「集団自衛権を問う」と題する5回連載特集の最終記事で、沖縄2紙の指導教官として影響力の大きい共同通信の上野敏彦編集委員が社説の「模範解答」を書いている。
 
「模範解答」の内容に一々反論するのは勘弁してもらって、本文中からいくつかのキーワードを拾い、その内容は読者に類推して頂こう。「模範解答」は次のような紋きり型の文言で埋め尽くされている。
 
日本の憲政史上に残した汚点
 
平和憲法がおとしめられた1日夕
 
「自衛隊に人殺しをさせるな」
 
自衛官が交戦相手を殺し、自らも殺される
 
安倍首相「ぼくがルール」
 
国民は首相のゲームのコマではない
 
集団的自衛権に反対を唱える新聞記事の特徴は、イデオロギーのためあえて無知の素振りをしているのかそれとも元々無知なのかは知るよしもないが、民主主義の根幹である三権分立を勘違いし、「内閣法制局は憲法の番人」というデタラメを頻繁に撒き散らし、読者を誤誘導する。
 
言うまでもなく内閣法制局は時の内閣の法律顧問のような役割を果たす。
 
だがあくまでも行政の一組織であり、憲法の番人といわれる最高裁とは峻別されている。
 
内閣法制局の判断を参考にした閣議決定が行われても、「解釈改憲」という文言は不適当であり、あくまでも「解釈の変更」に過ぎない。
 
したがって安倍内閣の解釈変更を指して「日本の憲政史上に残した汚点」などと大上段に構えた「模範解答」は己を無知を晒した「無知・無恥解答」といわざるを得ない。
 
7日付沖縄タイムスに掲載の「民衆主義に深い傷」と題する落合恵子氏の記事には「(7月1日)立憲主義の息の根を止められそうになった日」とあるのには、思わずコーヒーを吹いた。
 
最近新聞記者は不勉強による無知なのか、それとも本物のバカなのか、あるい新聞記者を目指す学生のレベルが落ちたのか、最近では新聞といえば嘘・捏造の専売特許という定評が特に若者の間でが確立されたようだ。
 
そうなると優秀な学生は新聞記者になるのを避け、頭は悪いが左翼的な思い込みの強い学生が新聞記者を目指すことになる。
 
彼らはイデオロギー的思い込みは激しいが、学問の基礎学習を怠っているため、全てを「反戦平和は免罪符」で押し通そうとする。
 
その結果権力の暴走を止めるためには、多少の嘘も許されるし、自分たちは法律や憲法を守らなくてもいい、という傲慢な態度をむき出しにする。
 
彼らは新聞という第三の権力が巨大な国家権力と対峙しているという幻想に浸っているが、権威なき権力は無力である。
 
いくら彼らの論理の誤りを指摘しても、彼らの思い込みを直すことは難しい。 
 
新聞でエラソーに御託を並べる新聞記者諸君へ、中学生の公民教科書を復習することをお勧めする。
 
 
 
【おまけ】
 
稲嶺名護市長の「政治顧問」的立場の国際的サヨク活動家・猿田佐世氏の記事。
 
ちなみに猿田氏はアメリカン大学で「成りすまし学生」として、米国務省日本部長のケビン・メアー氏を罠に嵌め、更迭に追い込んだ人物。
 
この国の行く先に>3/弁護士 猿田佐世さん/日中外交、多様に/武力行使に頼るな

2014.07.07 琉球新報朝刊 5面