今朝の沖縄タイムスは中谷防衛相が、辺野古の埋め立て本体工事を今年の夏にも着手すると改めて宣言したニュースで一面トップを飾っているが、これは菅官房長官が昨年の県知事選の前「どなたが知事になっても埋め立て工事は粛々と進む」と明言したことの再確認であり、特に驚くべきことではない。
沖縄タイムスにとっても想定内であろうが、一応驚いて見せなきゃ格好がつかない。
とりあえず一面トップを「防衛相、夏埋め立て再明言」と大見出しで飾ってはいるが、関連記事は二面のみ。 県、防衛局の主張と対立点を解説し、これに対する農林省の判断を示している。
■二面トップ
指示・岩礁破砕でズレ
辺野古作業停止 県。防衛局の主張
県「停止指示は行政指導」
防衛局「著しい権限乱用」
「法に従い審査」
農相が公平強調
先ず県と防衛局の対立点を4点に絞り次のように解説している。
1)岩礁破砕
県⇒「最大45トンのコンクリート製構造物は軽微な行為ではなく、岩礁破砕に該当することは明白」
防衛局⇒「海域の地殻の隆起形態を変化させる行為が「岩礁破砕」。アンカー設置は地殻を変化させる行為ではない。
農林省⇒事実関係について、今後更なる審理をつくしていく必要がある。
2)県の停止指示
県⇒珊瑚礁の破壊を調査するため、許可区域内を含め、停止する必要がある。法的位置づけは行政「指導」。
防衛局⇒許可区域内を含め、すべての現状変更行為停止を求めるのは権限乱用。 行政不服審査法の「処分」。
農林省⇒任意ではなく、「処分」に当たる。 執行停止で県が調査できなくなるいう関係は認められない。
3)日米関係への影響
県⇒作業続行の理由にならない。
防衛局⇒外交・防衛上重大な損害。
農林省庁⇒外交・防衛上重大な損害。
4)岩礁破砕の取り消し
県⇒「指示に従わない場合は取り消すことがある」という許可時の条件がある。
防衛局⇒県から許可を受けた。 落ち度や違反はなく、取り消しは認められない。
農林省⇒「指示」有効という前提で許可を取り消すことはできない。
一見公正な解説のように見えるがしょせん捏造新聞として全国にその名を知られる沖縄タイムスの解説記事。 眉に唾して読む必要がある。
詳しい論評は別の機会に譲るが、今気がついただけでも2)県の停止指示の部分で県の主張の「停止する必要がある」の前に「すべての現状変更行為」が意図的に削除されている。
また、3)日米関係への影響の部分で、一見県の主張が正しいように見えるが、本件は日米合意に基づき進行しており、ルーピー鳩山が「最低でも県外」などと言ってちゃぶ台をひっくり返しさえしなかったら、今頃は大方工事も成功していた案件である。 鳩山氏の「工事妨害」で日米同盟にひびが入ったことは周知の事実であり、今回再度翁長知事の「作業妨害」で工事が遅延したら日米関係に影響を受けることは必至である。
名護市辺野古の新基地建設で、中谷元・防衛相は31日、埋め立て本体工事に、ことし夏にも着手する考えをあらためて示した。政府は埋め立て承認の取り消しを視野に入れる翁長雄志知事に対し、「粛々と進める」姿勢を強めている。沖縄県は31日午前0時までに辺野古沿岸の海底を変更する全ての作業を停止するよう指示したが、沖縄防衛局から執行停止の申し立てを受けた林芳正農水相が30日に効力の一時停止を決定したことで、防衛局は31日も海底ボーリング調査を続けた。
★
社会面の中段にはこんな見出しも・・・。
抗議男性 名護署が逮捕
辺野古 公務執行妨害
逮捕された市民の釈放を求める市民ら=31日午前10時40分、名護署
【名護】名護市辺野古の新基地建設に反対する男性1人が31日午前、米軍キャンプ・シュワブゲート前で、抗議行動中に機動隊に公務執行妨害容疑で逮捕された。
市民ら約120人が同日午前6時ごろから、ゲート前で抗議集会を開き、基地内に入る工事の関係車両を止めようとゲートの前に座り込んだ。機動隊ともみ合う中で、同8時すぎに男性1人が機動隊に逮捕された。基地内に連行された後、パトカーで名護署に向かったとみられる。
市民らは同10時すぎから、名護署前で手をつないで同署を包囲しながら「不当拘束をやめろ」「市民を裏切るな」などとシュプレヒコールを上げている。
☆
これまで「平和活動家」が何をしても見て見ぬ振りを決め込んでいた警察がついに行動を起してくれた。
遅きに失したとはいえGJである。
記事にこうある。
(辺野古で)新基地建設に反対し抗議集会に参加していた男性(35)=同市=が、抗議行動中に公務執行妨害の疑いで名御所に現行犯逮捕された。・・・基地内に入る工事と防衛局の関係車両を止めようとゲート前やゲート近くの国道に座り込み、機動隊員ともみ合った。 男性はもみ合いの中で機動隊員に拘束され、基地内に連れ込まれ逮捕された。 ・・・・男性は・・ゲート前で警備をしていた機動隊員(30)の頭部を腕で締め付け、止めに入った別の機動隊員男性(30)の胸ぐらをつかんで制服などをひきちぎるなどの暴行を加えて公務を妨害した。 同署によると男性は「制服をつかんで引っ張ったのは間違いない。 ヘッドロックはもみ合いだったのでよく覚えていない」と供述している。
この男、八方塞の現状に風穴を開けるつもりで「流血沙汰」を目論んで実力行使に出たが、訓練された機動隊の適切な対応で、目的の「流血沙汰」には至らなかった。 だがその代償に機動隊はヘッドロックをかけられ、止めに入った機動隊員は制服を引きちぎられる有様。
機動隊員にはご苦労様と言ってあげたいが、それにしてもヘッドロックをかけていながら記憶にない人物は危険この上もない。 こんな危険人物は釈放などせずに噛み付き猿と一緒に檻に監禁して見世物にしたほうが世のため人のため。 噛み付き猿とヘッドロック男の対決には行列ができると思う。
ヘッドロック男は「流血沙汰」には失敗したようだが、お仲間の目取真俊先生がヘッドロック男やくるさりんど山城に続けとばかりに扇動している。 先ず率先垂範、自ら血を流してはどうだろうか。
⇒安倍独裁政治のもとで「粛々」と粛清されないために、体を張って抵抗しましょう。
(時時刻刻)沖縄知事、次の手探る 手続きの応酬懸念 辺野古移設作業
朝日新聞デジタル 2015年3月31日05時00分
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設作業を巡る翁長雄志(おながたけし)・沖縄県知事の指示は30日、いったん効力を封じられた。公約した「辺野古移設阻止」を実現する難しさが改めて突きつけられるなか、「次の一手」を慎重に探る構えだ。一方、安倍政権はなお強硬姿勢を崩していない。▼1面参照
「書類が来ているようだ」。30日朝、県幹部による定例会議で翁長氏は事務的に告げた。23日朝、移設作業を止めるよう沖縄防衛局に指示する直前、「今日から新しい局面だ」と宣言した時のような高揚感は、幹部らには感じられなかった。林芳正農林水産相の決定で翁長氏の指示は効力が停止され、この日も辺野古沿岸では海底ボーリング調査の作業が続いた。
昨年11月に初当選した翁長氏が、移設阻止へ向けて作業を止める指示を出すという具体策を初めて繰り出したきっかけは、移設関連作業で海中に投下されたコンクリートブロックの問題だった。サンゴ礁を損傷した疑いがあるとして2月16日、投下の停止を指示。3月23日には全面的に作業を止めるよう指示した。同時に翁長氏は、従わない場合は岩礁破砕許可を取り消すと表明。同許可は埋め立て承認と並んで移設工事に不可欠のもので、翁長氏の数少ない切り札の一つだ。
30日夕、翁長氏は報道陣に「腹を据えて対応したいが、個別的なものは軽々に答えられないので、今日のコメントはこれだけにさせて頂きたい」など、慎重な言い回しに徹した。弁護士と協議し、別の理由で作業を止める指示ができるかなどを検討するとみられる。
埋め立て土砂の県外からの搬入を規制する条例を作る案もある。ただ、工事の進行を妨げることはできても、止める力はないとの見方が大勢だ。
一方、翁長氏周辺は、作業を止める筋書きを練り直す可能性も認める。知事が別の理由で岩礁破砕許可の取り消しを宣言しても、今回と同様の手続きの応酬となれば「細かい手続きの繰り返しで、やがて『どっちもどっち』と国民に思われ埋没する」(与党県議)との懸念がくすぶるからだ。
だが軌道修正にはリスクも伴う。知事選で翁長氏は共産、社民から自民系地方議員の一部まで「辺野古移設阻止」の一点で支持を集めた。次の一手への期待感こそ、支持者を束ねる「横串」だ。照屋寛徳衆院議員(社民)ら翁長氏を支える沖縄選出国会議員5氏が28日、「(指示の)執行停止なら、知事は間を置かずに破砕許可を取り消すべきだ」と声明を出した背景にも、こうした事情がある。
翁長氏を支える国会議員は30日の対応を見て複雑な表情を浮かべた。「やり方は方向修正が必要かもしれない。だが、県民への丁寧な説明を忘れたら大変だ」
岩礁破砕許可を巡る対応が宙に浮いた状態が続けば、翁長氏も追い詰められかねない。起死回生の最大の手は、辺野古沿岸部の埋め立て承認の取り消しだ。翁長氏は1月、弁護士ら6人による検証委員会を設置。前知事による承認に問題がなかったかについて、7月にも結果がまとまる。それを踏まえ、取り消しや撤回などの対応を判断することになる。(山岸一生)
■政権、作業続ける構え 知事との面会、柔軟姿勢も
「環境保全に万全を期しながら、粛々と対応したい」。菅義偉官房長官は30日の記者会見で、辺野古沖での作業を続ける考えを重ねて示した。
安倍政権に工事の停止を受け入れる様子は見られない。共産党の仁比聡平氏は30日の参院予算委員会で、沖縄防衛局が翁長氏への対抗措置に用いた行政不服審査法を取り上げ、「国民の権利、利益の救済を図るもの」と指摘。その上で「法を曲げてでも(作業を)強行するのは直ちにやめるべきだ」と、安倍晋三首相にただした。
これに対し、首相は「国や地方自治体の機関が私人と同様の立場で処分を受ける場合には、不服申し立ての資格を有する。沖縄防衛局は私人の事業者と異なることはない」と語り、国の対応に問題はないと強調した。
普天間問題では民主党政権下の2011年にも、沖縄防衛局が辺野古の漁港での生物調査を名護市に許可されず、不服として農水相に審査請求した前例がある。だが、この時は東日本大震災が発生して審理が終わらず、請求は却下となった。官邸幹部は安倍政権と翁長県政との対立について、「チキンレースになっている。訴訟合戦は避けられない」とみて、司法の場で決着をつけるしかないとの見方を示す。
国と地方自治体との対立は、司法の場で争われたこともある。
那覇市長が自衛隊那覇基地の関連情報の公開を決定したのに対し、国が決定の取り消しを求めた行政訴訟で、1995年の一審判決は「(訴訟は)個人の権利救済が目的で、国などの行政主体は原則として起こせない」と却下した。96年の二審と01年の最高裁の判決も、別の理由で国の訴えを棄却している。
今回のケースで、司法における争いがどうなるかは見通せないが、首相周辺は「沖縄側が『取り消しだ』と言っている中で作業を継続するのは外形上よくないので、訴訟で対抗するということ」と説明。裁判中にも工事を進め、辺野古移設を既成事実化させようとの思惑が透ける。
一方、政権幹部らは、翁長氏との面会に柔軟な姿勢もみせる。首相は30日の参院予算委で「今後、機会があれば官邸として意思疎通を図っていきたい。信頼関係を構築したい」と語り、沖縄との対話を検討する考えを表明した。菅氏も「そんな遠くないうちに、お会いさせていただきたいと申し上げてきた」と続けた。
ただ、政府高官は「あらゆる手を使って移設を阻止してやろうという人と、会う必要はない」とも漏らす。表だって面会を拒否しないのは、政権の強硬姿勢への批判をかわす世論対策という面もあるようだ。(星野典久、鶴岡正寛)
☆
>知事選で翁長氏は共産、社民から自民系地方議員の一部まで「辺野古移設阻止」の一点で支持を集めた。次の一手への期待感こそ、支持者を束ねる「横串」だ
次の一手で行き詰まっているのが翁長県知事。
「流血沙汰」も視野に入れつつ、「法律を楯に県にごり押しする暴力的な安倍政権」という印象操作で対抗する以外になすすべがない。
ここで国側に押し切られたら翁知事の支持基盤は一気に瓦解する。
翁長知事の出発点が「反辺野古」に凝縮されており、これ以外の戦略は見えてこない。
翁長知事は自ら掘った「反辺野古」という墓穴に埋まりつつある。
【追記】
大浦湾を挟んで辺野古の対岸の汀間漁港は反対派が船を保管する場所。
反対派自分たちに船を係留させるため、勝手に海底の砂を掘削し、砂浜に積み上げ放置している。
そのため汀間漁港の住民が大迷惑。
以下はネットで拾った汀間漁港情報ですが、これを報じるメディアは皆無です。
いま、汀間漁港に係留されていた反基地運動家の船舶の件で沖縄総合事務局、沖縄県、そして名護市役所の三箇所に電話をして確認しました。
なんと、辺野古沖で妨害活動を行う5隻の船舶ですが、
①港湾の係留及び使用許可を取っていない。
②船を陸揚げし保管する許可を取っていない。...
③港内の浚渫及び形状変更の許可を取っていない。
ことが明らかになりました。
担当者の話では現在調査中であり、港の使用を中止するよう指導しているとのこと。
なお、港内陸上部への船の保管ですが、2円×(使用日数)×(占有面積)を払えば誰でも可能であり、スロープを利用する際には1回108円かかるとのこと。
ヘイワ団体は申請することなく、使用料も一切払わずに使用していたことになります。
なお、山積みされた砂が周囲に迷惑を及ぼしている件について、公費で撤去するのか、それともヘイワ団体に負担させるかを問うと担当者は、「この港は来年度浚渫の予定が入っていましたので、市の側で出た砂を片付ける予定だったので市が片付けます」とのことでした。
体のいい「工費投入」に思えるのは私だけでしょうか?
また法律違反であることを指摘したところ、それなりの科料を課すか、指導に留めるかは現在検討中とのことでした。
名護市の市長は、反対派のボスのような方です。
指導だけでとどまる可能性が極めて高いといえます。
今回、国や海保に対し「法律を守れ」と唾を飛ばし迫る側が、なんと自らの港の使用について何の許可も取ることなく、やりたい放題をしていたことが明るみになりました。
この投稿を見ている沖縄タイムス、琉球新報の記者はぜひ記事にしてください。
名護市役所 (代表)0980-53-1212
農林水産課 担当 仲原さん。
※画像は鈴木さんからお借りしました。
手登根 安則さん
資料提供です。
昨日キャンプシュワブで公務執行妨害でタイホされた男ですが、沖縄の新聞はなぜか実名を出していません。
しかしNHKニュースの中で、名前が明らかになりました。
ところが、彼が以前沖縄の新聞に華々しく取り上げられているのを友人がキャプチャしてあったのです。
沖縄の新聞が実名報道をしない理由を、皆さんにも考えて頂ければ幸いです。
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