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本日の沖縄タイムス一面トップの見出し。
伊波氏優位
島尻氏苦戦
本紙・朝日新聞終盤情勢調査
各年代から支持 伊波氏
自民支持の8割 島尻氏
参院選を全国的に見ると、民進党ら野党共闘は、「共産党と共闘する野党共闘は野合だ」という批判にまともな反論が出来ず、「野合」勢力はジリ貧に追い込まれている。
ところが「野合」の本家沖縄区では、「オール沖縄」が支援する伊波洋一候補が優勢だという。
「特定勢力のコマーシャルペーパー」(仲井真前知事談)に成り果てた沖縄2紙が尖閣近海の中国の侵犯を隠蔽し、伊波候補が「脅威は米軍であり、中国には親密感を覚える」などと公言する極左政治家であることに一言も触れないからだろう。
それどころか、沖縄2紙は「新基地建設(辺野古移設)反対は県民の民意」などと、自分らが作り上げた「民意」をあたかもそれが「正義」であるかのように連日報道している。例えば本日の沖縄タイムス第二社会面の参院選特集記事の見出しはこうなっている。
両陣営追い込みに一丸
島尻陣営 思い最後まで伝える
伊波陣営 基地反対
両陣営の訴えている見出しを見ただけで島尻氏の訴えは曖昧で訴求力が弱い。 一方の伊波氏は「基地反対」と沖縄2紙からお墨付きを得た「民意」を叫び、インパクトがある。
だが「基地反対」は、果たして沖縄の民意なのか。 仮にそうだとしたら、一体誰がどのようにして決めたのか。
中国海軍の戦艦が尖閣近海を侵犯する一触即発の状況で、ほんとに「基地反対」が民意なのか。
今回の中国海軍は、尖閣の接続海域というホットゾーンに侵入したわけで、これはきわめて危険な戦争挑発である。
政府は深夜にもかかわらず、中国大使を呼び出して強く抗議し、首相も直ちに対応をとるように命じた。
一方、「自己決定権をないがしろにされている」などと叫ぶ翁長知事はどのように対処したか。
普天間飛行場の辺野古移設に関しては国の安全保障政策に介入し、阻止しようとしている翁長知事は、相手が中国となるとだんまりを決め込んでひと言のコメントもない。
尖閣を管轄に持つ中山石垣市長は、次のように述べている。
「石垣市の中山義隆市長は9日、記者団の取材に「尖閣諸島は石垣市の行政区。これまでも中国公船の侵入は常態化していたが、今回は海軍の船。非常に危機感を持っている」と述べ、国に対し「毅然とした態度でこれ以上エスカレートしないよう対応を取ってほしい」と求めた。
接続水域ではこれまでも中国海警局の船が相次ぎ航行していたが、海軍艦艇が確認されるのは初めて。ロシア海軍の駆逐艦も同じ時間帯に接続水域へ入っており、中山市長は「このような事態が起こるとは、市を預かるものとして大変不安だ。政府にしっかり対応してもらいたい」(沖縄タイムス6月9日)
これは本来県の最高責任者である翁長知事が発すべきコメントではないのか。
米軍が事故を起こすと、直ちに抗議する翁長氏が、今回はだんまりなのは、ダブスタそのものだ。
尖閣中国船への沖縄県対応は「離島軽視」 砂川利勝県議が批判
5日の沖縄県議会代表質問で、石垣市区選出の砂川利勝氏(沖縄・自民)が、尖閣諸島の周辺海域に中国艦船が侵入した問題で、県の対応を「離島軽視だ」と厳しく詰め寄る場面があった。
» 米軍投稿に沖縄知事あぜん 「こうして世の中ねじ曲げていく」
砂川氏は中国の軍艦が6月9日に尖閣周辺の接続水域に侵入した際に、翁長雄志知事が明確に見解を示していないことを問題視。県に「どのような対応を取ったのか」と問いただした。
知事に代わって謝花喜一郎知事公室長が「県は尖閣に関する日本政府の見解を支持している。今回の一連の行動を、県は重大な関心を持って注視している」と答えたが、対応は明言しなかった。
このため、砂川氏は「漁業者は(尖閣周辺の漁場に)行けないんだ。何もアクションを起こさないのはどういうことか」と語気を荒らげて批判。「対応のまずさは、離島軽視と言わざるを得ない」と締めくくった。
☆
尖閣中国船への沖縄県の対応に対し、沖縄タイムスと八重山日報との報道の違いを東子さんが指摘されているので、記録保存のため引用します。
「尖閣中国船への沖縄県対応「離島軽視」 砂川利勝県議が批判 2016年7月6日 06:09」
注目 尖閣諸島 政治 県議会
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=176864
ayumi61さまより、よくぞタイムスが翁長知事批判の見出しを載せた記事を書いたと感心しきりのコメントがあった。
それほど、無視できない出来事なんだろう。
が、八重山日報の記事と大きな違いがある。
タイムスは記事を載せても、省いた部分があるのだ。
相変わらずの「報道しない自由」を行使している。
>謝花喜一郎知事公室長が「県は尖閣に関する日本政府の見解を支持している。今回の一連の行動を、県は重大な関心を持って注視している」と答えたが、対応は明言しなかった。
八重山日報「県「尖閣は国の問題」 砂川氏、離島軽視と追及 県議会代表質問 他人事のような答弁も 2016年7月6日」
県「尖閣は国の問題」 砂川氏、離島軽視と追及 県議会代表質問 他人事のような答弁も
県議会(新里米吉議長)は5日から代表質問の日程に入り、初日は石垣市区選出の砂川利勝氏(自民)らが登壇した。尖閣諸島周辺海域に中国軍艦が侵入した問題をめぐり、謝花喜一郎知事公室長は「尖閣と辺野古の大きな違いは、外交関係の違いだ。外交は基本的に国の専権事項だ」と答弁。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設問題には積極的に取り組む一方、尖閣問題に関しては消極的な県の姿勢が浮き彫りになった。砂川氏は「辺野古も尖閣も同じ沖縄の問題だ。離島軽視と言わざるを得ない」と県の対応を厳しく批判した。
>謝花喜一郎知事公室長は「尖閣と辺野古の大きな違いは、外交関係の違いだ。外交は基本的に国の専権事項だ」と答弁。
「尖閣と辺野古の大きな違いは、外交関係の違いだ。外交は基本的に国の専権事項だ」
どうやら謝花喜一郎知事公室長は、尖閣と辺野古は外交関係の違いがあると言いたいらしい。
外交関係の違い?
辺野古は米国。
尖閣は中国。
米国にはやんや言うが、中国にはだんまりをするのは、当然と、認めたわけだ。
知事が知事公室長の発言を訂正しないのは、知事も同じ考えなのだ。
というより、沖縄県の考えなのだ。
そういう翁長知事を沖縄県民が支持するのが、民意なのだ。
翁長知事を支える「オール沖縄」が支持する伊波氏。
翁長知事を支持するから伊波氏も支持?
「【沖縄の声】翁長知事・県の”中国寄り”が露呈!沖縄県議会6月定例会にて沖縄自民の砂川利勝氏による代表質問[桜H28/7/6]」
https://www.youtube.com/watch?v=QMDQCRvfSHM
「離島軽視」なのは、石垣、宮古を捨て石にしようと思っているから。
石垣、宮古を中国は盗れれば、太平洋へ出る道ができる。
沖縄本島を盗る必要はないのだ。
翁長知事の回答を、質問者の砂川議員は「(翁長知事の)中国寄りがはっきした」と言った。
☆
昨日のエントリーで民主主義の限界はポピュリズムの頚木を脱却できないことにある、とかいた。
国民投票のような究極の多数決は、EU離脱のボリス・ジョンソン氏や米大統領選共和党候補に決まったトランプ氏のような扇動家の影響を受けやすい。
民主主義とは有権者がすべからく聡明であるという前提に立ってこそ民意は決まる。
逆に言えば、民主主義とは有権者のレベルにあわせた結果を出す。
当選者は民度に合わせてえらばれる。
当選者は結局、有権者が己の姿を映す合わせ鏡のようなものだ。
中国が尖閣近海を侵犯する国境の島沖縄で、仮に「基地反対」の民意に従って伊波候補が当籤したらどうなるか。
沖縄選出の参議院議員は糸数慶子、伊波洋一という二名の媚中派国会議員が誕生することになる。
ところが沖縄県民の9割は中国嫌いという調査もある。
この誤差は何に由来するか。
沖縄2紙の「沖縄県民 愚民化報道」にある。
県民 愚民化社説の典型がこれ。
沖縄タイムす<社説>中国軍艦尖閣航行 話し合いでの解決提案を