狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

9・11沖縄県知事選、

2022-08-18 08:32:39 | 政治
 

 

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9月11日投開票の県知事選で、保守を自認する下地幹朗氏の立候補により、保守分裂で、デニ現知事に「トンビに油揚げ」で、追い風が吹いた感があった。

ところが下地氏の曖昧政策により、デニー知事の支持母体であるオール沖縄の辺野古反対を奪う可能性が浮上してきた。

沖縄タイムス紙面掲載記事

解説][知事選9.11]経済や子ども政策 重視 新基地反対と両立図る 玉城氏政策発表

2022年8月18日 05:00有料

 9月11日投開票の知事選に向け、「オール沖縄」勢力の支援を受けて再選を目指す玉城デニー氏は17日、政策を発表した。真っ先に訴えたのは、新型コロナウイルスで打撃を受けた県経済の再生と子どもや若年層を意識した政策だった。旗印である名護市辺野古の新基地建設反対よりも先に打ち出したのは、コロナ禍で落ち込んだ経済や暮らしの対策を重視したからだ。(知事選取材班・山城響)=1面参照

 経済再生、子ども政策、新基地建設反対を3本柱に据え、「全てが一丁目一番地の重要な課題」とし、バランスを取った政策だ。

 玉城氏が2018年に知事へ就任して以降、入域観光客が1千万人を超えるなど好調に推移していた県経済は新型コロナの影響で一変した。2期目の「推進施策」に掲げたのは110項目。分野ごとの内訳は経済49、生活41、平和20で構成される。県民が安全安心に暮らすための施策に力点を置くのは行政のトップとして当然の判断だろう。最新の県民意識調査で基地よりも経済を重視する結果を意識したことも背景にある。

 19年の県民投票や7月の参院選の結果からも「新基地反対」の民意はいまだに根強い。政策発表では「これから先、50年、100年もの間、子や孫の世代に基地被害を押し付けるわけにはいかない」として、新基地建設の阻止については「可能だと断言したい」と強調した。

 一方で、手法については「あらゆる手だてを講じる」との表現にとどまった。具体的な道筋は示し切れていないのが現状でもある。国との対話についても「辺野古や基地問題に関する対話のチャンスはなかなか得られていない」と歯がゆさも吐露する。新基地建設を巡って、県は12日に国を相手に新たな訴訟を提起した。敗訴が続く中、実効性のある政策提示は不可欠だ。

(写図説明)玉城デニー氏の主要政策(要旨)

                ★

>旗印である名護市辺野古の新基地建設反対よりも先に打ち出したのは、コロナ禍で落ち込んだ経済や暮らしの対策を重視したからだ。

辺野古移設で歯国の方針に反対で、経済落ち込みでは国に金をくれ。

これではもう通用しない。

デニー知事は、次の2点だけでも既に「オール沖縄」の支持層からもノーを突き付けられたいる。

①「新基地建設反対」という大嘘⇒正しくは普天間基地の辺野古への移設(既存基地内への縮小統合)

②辺野古移設反対は国の専権事項である安全保障問題であり、知事としては越権行為

7月の参院選の結果からも「新基地反対」の民意はいまだに根強い

むしろ、逆である。

前回の参院選では参政党の立候補で保守票を奪われたが、今回は立候補しないので、支持票の食い合いは「デニーvs下地」で、追い風を受けるの佐喜眞候補。

佐喜眞当選は明らか。

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狼魔人流・沖縄語講座  「グスメー」?2006-09-27

2022-08-18 00:29:56 | 沖縄語講座
 

 

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古い記事にアクセスが増えたとき、再掲して新しい読者にも紹介している。

今日の再掲はこれ。

狼魔人流・沖縄語講座  「グスメー」?2006-09-27

「コーラは25セントだね」

「ネコは5セント?」」

「ライムは10セントだよね」

「このカレー、グスメー」

沖縄が米軍占領下だった頃のオジー、オバーの会話である。

当時はアメリカドルが通貨だったので単位がセントなのは理解できる。

だが当時にしてもコーラが25セントと言うのは高すぎるし、ネコの五倍もするのもおかしい。

「ライムが10セント」にいたっては意味不明だろう。

それに「グスメー」とは何だ。


初めて英語に接する時、平均的日本人は学校の教科書で目を通して学ぶ。

だが米軍占領下の沖縄のオジー、オバーは目でなく、耳を通して英語を学んだ。

そして米人達は25セントのことを「コーラ」と呼ぶことも耳で学んだ。

目で英語に接した人は【quarter 】のことを「クウォーター」と発音するだろうがこれでは米人達には通じない。

目で覚えた悲しさだ。  やはり耳で覚えた「コーラ」が正しい。

それで「ネコ」は?

そう、これも目で覚えた人には理解不能だろう。

オジー、オバーは米人達が5セントのことを「ネコ」と呼ぶことも耳学問で知った。

【nickel】はどうしても「ニッケル」になってしまうが、やはり「ネコ」と発音しなけりゃ通用しない。

 「ニコ」と言わずに「ネコ」と言うところがいかにもそれらしい。

「ライム」は?  沖縄の年よりはダ行とラ行の発音をよく取り違える。

少なくとも「テン・セント」よりこの方がカッコいい。

で、グスメーとは❔

そうです、good  smell です。

沖縄語の構造・文法は日本語で古語が残っていると前にも書いたが、その言葉の幹に中国風の単語が加わり更に米語の発音が加わる。

「コーラ」や「ネコ」とは、チャンプルー文化の面目躍如と言ったとこ。

突然話題が変わるが、イカの胴に炊き込みご飯を詰めた「イカ飯」がデパートの物産展等によく出る。 函館の名物だと言う。

ところで「蛸飯」が沖縄の名物と言ったら首を傾げる人がいるだろう。

「イカ飯」は食べたことがあっても沖縄で「蛸飯」なんて食べたことない。

その秘密はアメリカ、メキシコを結ぶ沖縄のチャンプルー文化にある。

自国の料理に自信のないアメリカ人はメキシコ料理を好んで食べる。

その影響で沖縄でもメキシコ料理が普及した。

中でもタコスが好まれた。  そのタコスの皮の代わりにご飯にしたのが、沖縄名物の蛸飯、・・・じゃなく、タコライス。 沖縄のレストランはもちろんレトルトパック入りの沖縄土産にもなっている。

他にも奇妙な名前の異文化の食べ物がある。

今ではあまり見られなくなったが、米人の出入りするレストランで「チリコンカン」とカタカナで書かれたメニューをよく見た。

アメリカ人も、沖縄人もそのままの発音で通じていた。

アメリカ人が好むメキシコ風の料理で、豆と牛肉を独特の風味で煮込んだものをチリコンカンと言うらしかった。

この奇妙にして発音しやすい言葉は何語かと調べて見たがよく分からない。

当時琉球大学でスペイン語の教授をしていた知人に聞いてもそんなスペイン語は聞いたことがないと言う。

ある店で見たメニューですべての謎が一瞬にして氷解した。

メニューにはカタカナのチリコンカンの他に【chile con carne】と併記されていた。

チリはchile sauceのチリで、コンは英語のwithをスペイン語でconと言うからチリコンまではわかる。

だが、カンは?  そう、carne(牛肉)はスペイン語でカルネと発音するが、英語式ではカーンと発音する。

これを、聞いた沖縄のオジー、オバーは 「チリコンカン」と理解した。

珍にして妙なるネーミングだ。

タコライスもチリコンカンもチャンプルー文化の産物である。


【蛇足】
chili
  【植】チリトウガラシの一種; チリのさや(の粉末)香辛料

chili sauce
  チリソースチリ, 酢, 砂糖, タマネギをトマトソースで煮つめたもの.

chili con carne
《メキシコ料理》チリコンカルネ
 牛ひき肉, 豆をチリで味つけしたメキシコ風シチューの一種.
 スペイン語でチリコンカルネと発音する。

taco
  タコス:メキシコ料理でトウモロコシ粉のパンケーキに肉・野菜をはさんだもの.
  複数形でタコス

Taco-Rice→タコライス
 タコスの具である挽肉・チーズ・レタス・トマトを米飯の上に載せた料理。
 辛みをつけたタコスソースを乗せて食べる。
 米軍占領下の沖縄チャンプルー文化の産物。沖縄では学校給食に採用され、今では沖縄名物料理とさえ言われている。

quarter
25セント硬貨。

dime
10セント硬貨。

nickel
5セント硬貨。

 

※沖縄語に興味のある方は、カテゴリー沖縄語講座(29)

をご参照ください。

 

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