狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

高嶋教授の寝言、無知丸出し

2011-09-15 18:14:55 | 八重山教科書採択問題

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

 

この数日、沖縄2紙に「県に梯子をはずされ」「国と調整を重ねたのに困惑」などの泣き言が目立ちだした。

そんな中、次の記事などは、国の指導の下に、事を運んだら国が「前言を翻した」という印象の記事だが、よく読めば、県側が勝手に法令を都合の良いように解釈し、後の「言い訳用」として作成した文書が存在したに過ぎない。

またしても大爆笑である。

八重山教科書:県・国の調整 文書で判明

沖縄タイムス  2011年9月15日 10時14分 

 八重山地区教科書問題をめぐり、県教育庁が文部科学省の助言を受けて、「全13教育委員の協議」を教科書採択の場として有効とする考えをまとめた文書が14日までに明らかになった文書では、13教育委員の協議は、法に基づく協議の場であり、協議結果は同地区の「最終意志」で、協議で確認すれば各教育委員会の「採択完了」と見なすことも可能としている。項目ごとに「文部科学省担当課見解」とも記されており、県と文科省が周到に打ち合わせていたことがうかがえる。(渡慶次佐和、銘苅一哲)

 文書はA4判1枚にまとめられた「八重山教科書採択についての問題整理」。八重山採択地区協議会による育鵬社版中学校公民教科書の選定・答申後、石垣、竹富、与那国3市町で分裂採択となったことから、文科省に指導を仰ぎ、県教育庁がまとめた。

 文書では、地区協議会や教育委員会の権限、役割などを整理し、教科書無償措置法に基づく採択一本化の流れを検証、「3教育委員会の採択が一本化されていれば、採択結果が答申結果と異なっていても何ら問題ない」としている。

 結論で「文科省見解」と記された部分では、(1)「13名の委員による協議」は無償措置法第13条4項に基づく協議として位置付けることができる(2)協議の結論は採択地区の「最終意志」(3)協議の確認で各教委の採択の完了と見なすこともできる―としている。

 県教育庁との調整について、文科省教科書課の担当者は14日、本紙の取材に対し「地区協議会と別の協議を設置すること自体問題ないが、その場合は3教委の合意が必要と、県教育庁に繰り返し説明していた」と回答し、事前に調整していたことを認めた。

 ただ、「新たな協議の場の設置に加え、(採択に向けた)意志決定の方法も3教委の合意がなければ成り立たないと9月8日の全教育委員協議は無効との考えを示す一方で、県との調整では、決定方法まで話し合っていなかったことも明らかにした。

 これに対し、県教育庁の狩俣智義務教育課長は13日の自民党部会で協議の有効性を問われ、「判断は当事者である3教育委員会に委ねられるものだと考えている」と答えている

                            ☆

何と涙の出てくる「文書発見」である。

この「八重山教科書採択についての問題整理」なる文書を、文科省が作成していたのなら「梯子を外した」動かぬ証拠である。

文科省の幹部が首を切られることは間違いない。

だがこの文書は、玉津教育長を甘く見た県教育庁が、これほど大問題に発展するとは想定できず、後に問題が出た場合の「言い訳用」に作成された「内部資料」である。

ところが玉津会長の予想以上の抵抗に会い、問題が全国に知られることになり、「文科省に梯子を外された」という印象操作のため沖縄タイムスに「証拠書類」として漏洩させたのだろう。

ところが文科省の見解は、「確認事項」として、ネットを通じて全国に知られており、折角の「発掘文書」が、県が文科省の助言を都合の良いように歪曲した「証拠書類」になってしまったことは大ブーメランである。

上記記事からキモの部分を抜粋するとこうだ。

≪「文科省見解」と記された部分では、

(1)「13名の委員による協議」は無償措置法第13条4項に基づく協議として位置付けることができる

(2)協議の結論は採択地区の「最終意志」

(3)協議の確認で各教委の採択の完了と見なすこともできる≫

何と、この文書の言うとおりなら、文科省と中川文科大臣とは全く反対の見解を述べていることになる。

だが、タイムス記事は、これには文科省は次の前提条件が必須と記している。

≪新たな協議の場の設置に加え、(採択に向けた)意志決定の方法も3教委の合意がなければ成り立たない≫

8日の全教委協総会で決めた「新たな協議の場」には全教育委員が参加しており、その場で多数決で決めたので、「協議は有効」とすべき、・・・と誤誘導される読者がいるかも知れない。

だが、文科省は「合意の条件」を「それぞれの」教育委員会で合意と規定している。

全教員が一堂に会して多数決で決めても、単なる話し合いの結果であり法的根拠は何もないということである。

文科省が言う「合意のための前提条件」を、県教育長は都合の良いように歪曲解釈して文書にしたのが「八重山教科書採択についての問題整理」なる問題の文書である。

とんだブーメラン文書である。

文部省の見解は義家議員が文科省に確認した結果を確認文書にした「義家メモ」に記されている。

該当部分を抜粋する。
       
 ≪② 『地方教育行政の組織及び運営に関する法律』の第二十三条および第二十
    三条六項に明記されている、教育委員会の教科書採択の管理、執行は、原則
    として『義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律』に基づく
    「協議」の結果として出された「答申に基づいて」行われるべきものである。
   
  ③ ただし、『義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律』の、採択
    地区内の市町村の教育委員会における「協議」には明確な定義はない。八重
    山地区採択協議会で行われた「協議」が当然、これに該当するが、三市町の
    教育委員会が、それぞれ、「新たな協議の場」を設置することに「合意」する
    なら、別の「協議の場」を設定し、議論することもあり得る。≫
 
 
             ☆

■高嶋教授の寝言■

発狂新聞に掲載される高嶋伸欣琉大名誉教授の「識者の見解」など、活動家の宣伝ビラの類なので、今時まともな人はスルーするもの。

筆者も、未だまともなつもりなので、当然スルーしたのだが、トイレの暇潰しに読んで驚いた。

デタラメな法解釈を展開し、読者を誑かそうとしているので、一応そのデタラメを正しておく。

協議の正当性 是認」と題する記事から抜粋する。

≪■採択をめぐる法解釈

【採択権の行使には、同一の教科書を採択しないといけないと条件づけられている】(文科省担当者)

「教科書採択には同一地域内で同じ教科書を求めた教科書の無償措置法と、採択権限は教育委員会にあると定めた地方教育行政法の二つが並存する。 措置法が優先するとはどこにも明記されていない。これまでもそんな議論はなかった。 もしそうならここまで混乱せず、明らかに失言。 今回の3市町教委の主張にはそれぞれ法的根拠があり、優劣はつけられない。」

石垣市で8日に「ペテン会議」が行われる前日7日の沖縄タイムスに次のような記事が掲載された。

文科省は「梯子を外す」まえに「肩透かし」もしていたというのだ。

八重山教科書:文科省方針に肩すかし 

沖縄タイムス 2011年9月7日 
  【八重山】八重山地区の中学校教科書の採択問題で、石垣市教育委員会の玉津博克教育長は地区内で採択教科書が異なる場合に「教科書無償措置法」と「地方教育行政法」のどちらを優先すべきか、文部科学省に問い合わせたところ、6日に回答があった。同省は「どちらかが優先ということはない」と両立を求めた。  同地区で石垣市、与那国町が「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版公民教科書を採択したのに対し、竹富町教委は東京書籍版を採択した。地区内で同一教科書の採択を規定する「無償措置法」を盾に、玉津教育長と与那国町の崎原用能教育長は竹富町の慶田盛安三教育長に育鵬社版採択を迫っている。  玉津教育長らは文科省から「無償措置法」を優先するようにとの「見解」を引き出し、自身の根拠固めの材料にしようとしていたが、「両立を」との回答に肩すかしを食らった格好だ。  むしろ、同省の見解は地方教育行政法が定める「採択権は各教委にある」と主張する竹富町の正当性を裏付けた。  県教委も竹富町教委の独自採択を問題視しているのではなく、「地区内の採択が一本化されていないことが問題だ」とし、いずれの法律も重視するとの見解を示している。  文科省や県の見解に対し、玉津教育長は「法律は二つあろうが、義務教育の教科書は無償で与えるという無償措置法の趣旨を実現しないといけない」とあくまでも同措置法を優先する考えを堅持している。

         ☆

玉津協議会長が、文科省に「無償措置法」と「地方教育行政法」の優先度を問い合わせたところ、文科省が「どちらかが優先ということはない」と曖昧な回答をしたことに喜びで小躍りする記事である。

慶田盛竹富町教育長が強気で育鵬社版を拒否するのは「地方教育行政法」を根拠にしている。 タイムスが小躍りするのは、もし無償措置法が優先されるとなると、「竹富の反乱」の法的根拠が崩れてしまうからである。

文科省が両方の両立を求めた真意はわからないが、玉津側と慶田盛側のどちらに有利な発言をしても攻撃材料になるので、「法の常識」にしたがって行うことを求めたものと推測できる。

高嶋教授は文科相の「どちらが優先することもない」という発言を、自分の都合の良いように解釈し、次のような寝言を言っている。

措置法が優先するとはどこにも明記されていない。これまでもそんな議論はなかった。 ≫

どこにも明記されていないのは当たり前だ。

法の常識に従えば「特別法」は「一般法」に優先するものである。 

当たり前のことを一々明記していたら六法全書はトラックで運ぶ大きさになってしまう。

教科書採択に限って言えば「一般方法」とは「地方教育行政法」と考えられ、「措置法」という文言からして「無償措置法」が「特別法」に相当すると考えられる。

高嶋教授は、法の常識が明記されていないことを根拠に、慶田盛教育長の主張を必死に擁護する様は、怒りを通り越して哀れみさえ感じる。

ネットが普及した現在、高嶋教授など、クリック一つで化けの皮が剥げてしまうことに気が付いていないのだろうか。

ちなみに13日、東京の自民党本部で行われた文科省スタッフ、狩俣課長同席の「合同会議」で、玉津教育長は竹富教育委員の法律音痴を指摘し、次のような発言をしている。

玉津氏:「8日の『会議』に参加した武富教育委員5人に一般法と特別法の優先度を尋ねたら、1人も答えられることはなかった」(出席した関係筋)

歴代の教育長10名が「住民の会」という名を使って協議会の場に押しかけ騒ぎ立てて「静謐」な環境の協議を妨害した、とも述べていた。

 ■明記されていた「無償措置法」の優位性■

「地方教育行政法」は「無償措置法」に従うという常識は、義家議員が文科省に確認した「教科書採択における文部科学省との確認事項
」に次のように明記されている。 
                         

② 『地方教育行政の組織及び運営に関する法律』の第二十三条および第二十
    三条六項に明記されている、教育委員会の教科書採択の管理、執行は、原則
    として『義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律』に基づく
    「協議」の結果として出された
答申に基づいて」行われるべきものである
   
したがって「教科書無償措置法」と「地方教育行政法」のどちらを優先すべきかの場合、「教科書無償措置法」が優先するのは明らかである。

それゆえ文部科学省が言う「どちらかが優先ということはない」は厳密に言えば誤りであり、お役所的発想で言えば責任逃れである。

法律の常識に従えば、「地方教育行政法」を盾に反乱を起こした竹富教育委は、「無償措置法」の優先を主張する八重山採択地区協議会の答申に従うべきである。

【おまけ】

13日の自民党本部の「合同会議」に出席したは県狩俣課長は、質問に答えるとき「訴訟を覚悟して発言している」と発言した。(関係筋)

訴訟を覚悟とは誰が誰を訴えるのか真意は不明だが、本人が悪代官として行った悪行の数々を訴えられるのならともかく、「梯子を外した」文科省を県が訴えるのだとしたら、恥の重ね塗りになるのだが、観客はその方が喜ぶだろう。

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

コメント (1)

逆転不採択の現場、「数の力」背景に押し切る

2011-09-15 10:40:12 | 八重山教科書採択問題

■八重山日報 9月12日(月)

逆転不採択の現場①
 「数の力」背景に押し切る 
  県教委も援護射撃  2教育長、必死に抵抗 

 育鵬社の中学校公民教科書を逆転不採択とした8日の全教育委員13人による「採択協議」。6時間近くに及ぶやり取りから、「育鵬社不採択」に向け、事実上協議を主導した県教育委員会と、数の力を背景に押し切ろうとする教育委員8人、必死に抵抗した玉津博克石垣市教育長ら教育委員5人の攻防が見えてくる。逆転不採択の現場を再現する。

 

 玉津教育長「県教育庁義務教育課の指導自体が不当介入であり、違法であります」

 


 攻防は3市町の全教育委員会で構成する「八重山地区教育委員協会」の臨時総会という形で始まった。しかし、それに先立ち、玉津教育長は、県教委の「不当介入」を文科省に訴えた要請書を報道陣に朗読、機先を制した。要請書は同日午前、送付したばかりだった。

 

開会直前、オブザーバー参加した県教委の狩俣智義務教育課長があいさつに立った。

 

 狩俣義務教育課長「県教委には公正適正な採択をしていただく立場で、交通整理をする法的な役目がある。教科書が3市町で一本化できていない。ここで統一をしてもらいたい」

 

 教科書無償措置法13条4項によって、3市町は「協議」し、同じ教科書を使用しなくてはならない。

 

正式な「協議」の場である採択地区協議会はすでに、育鵬社版の公民教科書を選定し、3市町教育委員会に答申している。市教委、与那国町は答申通り育鵬社版、竹富町は答申に従わず東京書籍版を採択した。

 

解決策は①教科書採択のルールにのっとり、竹富町を指導して答申に従わせる②新たな「協議」の場を設定して採択をやり直す、の2案。

 

狩俣課長の発言は、県教委が②を採用し、この場が教科書を一本化するための「協議」の場であることに「お墨付き」を与える意味があった。

 

仲本英立石垣市教育委員長「8月31日に採択協議会も終了し、これは大変なことだ、八重山の子どもたち、学校の管理運営はどうなるのかと思った。八重山高校3年生が八重山毎日新聞に出した投稿で『子どもは親の背中を見て育つ。情報公開、説明責任を果たす真の民主主義の姿を見せてほしい』という記事を書いたことに感動し、勇気をもらった」

 


冒頭のあいさつから、育鵬社版教科書の不採択を訴える高校生の新聞投稿を引き合いに出す仲本委員長。

 

仲本氏は臨時総会の招集権者。臨時総会の招集が、育鵬社版教科書を採択した石垣市、与那国町教育委員会の決定を覆す狙いだったことを、濃厚にうかがわせる発言だった。

 

崎原用能与那国町教育長「この場を教科書無償措置法13条4項の協議として位置づける根拠は何か。採択協議会とは別に協議会を設置するのか」

 

 仲本委員長「そういう方向性が見えたらいいと話をしただけだ」

 崎原教育長「県の資料によると、3教育委員会が認めたときにしか協議できないことになっている。勝手に、この会合で多数決できるものではない」

 

県教委は前日の7日に作成した文書で、教科書採択をやり直すための「協議」は、3市町教委の了解が必要だと明記していた。玉津教育長も発言を求めた。

 

玉津石垣市教育長「教科書無償措置法13条4項に定める協議は、採択地区協議会で、しっかり議論して結論を出している。残念なことに竹富町教委が、自分たちで教科書の選択までやって、東京書籍を採択したことは由々しき事態だ」

 

慶田盛教育長「石垣市教育長の話は許されない。非常識な話はするな。採択権は教育委員会にある」

 

竹富町教委が協議会の答申に従う理由はないと、声を荒げて反論する慶田盛氏。玉津教育長はなお食い下がる。

 

玉津教育長「採択権者(竹富町教委)が、答申と違う採択をするから問題になっている」

 慶田盛教育長「答申には法的拘束力はない」

 

ここで県教委の狩俣義務教育課長が、慶田盛氏を「援護射撃」する。

 

狩俣課長「地区採択協議会は3教育委員会の諮問機関。(答申には)拘束力はない」

慶田盛教育長「分かりましたか」

 

苦笑して引き下がる玉津教育長。仲本委員長は会を進行した。

 

仲本教育長「教育委員13人がそろっている。この場を採択の一本化に向けた協議の場にしていきたい」

 

 慶田盛教育長「教育委員協会は閉めて、教科書を一本化する協議会に切り替えたほうがいい」

 

ここで狩俣課長が「指導助言」に立った。

 

狩俣課長「異なった採択をした場合は協議を行う。この場を、協議を行う場にしていただきたいというのが県教育委員会の指導助言だ」

 


 仲本委員長「臨時総会は閉じます。閉会のあいさつをお願いします」

 

 入慶田本朝政与那国町教育長が閉会のあいさつをして、臨時総会は終了した。

 

 仲本委員長「(引き続き)この場を教科書一本化に向けての協議の場とします」

 

一方的に宣言する仲本委員長。すでに終了した3市町の公民教科書採択が白紙化され、全教育委員13人による新たな「採択協議」が始まろうとしていた。

 

コメント

狩俣悪代官の悪行!八重山日報の暴露シリーズ

2011-09-15 07:16:06 | 八重山教科書採択問題

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

 

さて今朝のおめざは・・・。

沖縄タイムスの狂態(狂乱の大見出し)が毎朝楽しみである。

★一面左トップ

教科書の岐路 八重山の選択

≪無償配布 期限後も可能≫

文科省が見解示す

★社会面トップ

調整力が泡」「当然」

県選出国会議員 文科相見解に反応

きょう対応を協議

県あす会見 終日協議

★第2社会面トップ

県・国周到に調整

決定法は話し合わず 文書判明

協議の正当性是認  
文科相見解を聞く 高嶋伸欣琉球大名誉教授

お抱え「識者」の高嶋氏の寝言に付き合う気はさらさらないが、「識者の見解」というお決まりのタイトルが抜け落ちているのは、さすがに気恥ずかしいのだろうか。(笑)

■国会議員を使った誤誘導

相変わらずのデタラメな見出しには、特に驚かないが、記事の内容で看過できない事実誤認があるので指摘しておく。

勉強不足の国会議員を使ったデタラメ記事である。

玉城デニー衆院議員は「育鵬社版を選定した八重山採択地区協議会での手続きに瑕疵があると指摘されていることが問題先ずは詳細な経緯を分析する」と述べた。 
瑞慶覧長敏衆院議員も協議会の直前に変更された点に県民の不信が集まっていると指摘。 
≫(沖縄タイムス 15日)

沖縄タイムスによる、国会議員の口を使った卑劣な情報操作である。この2人の発言は伝聞情報による明らかな事実誤認である。

「発狂新聞」が垂れ流す、洪水のようなデタラメ記事を鵜呑みにすると、国会議員でもこのよう娯誘導されるという見本である。

ましてや八重山毎日に投稿した女子高生が騙されるのも仕方のないことか。

事実はこうだ。

県側はこれまで八重山協議会の行った一連の手続きに一度も瑕疵を指摘していない。

狩俣義務教育課長は、12日に文科省に事情聴取のため呼びつけられ、翌13日、東京の自民党本部で行われた「合同会議」には、文科相幹部、玉津石垣教育長と共に参加している。

(以下は同会議に参加した関係筋よりの信頼できる情報をもとにお伝えする。同会議は中川文科相の「協議は無効」発言後に行われた。)

その席では狩俣氏は小役人らしく自己弁護に終始したが、八重山地区協議会が6月の段階で、規約改正を突然「その日に提出」しその日に採決した旨の発言をし、事後的に規約改正に瑕疵があるかのようなアリバイ発言をした。

ところが玉津教育長が、狩俣課長の発言は間違いだと指摘し、「規約改正案10日前に上程しており、誰の異論もなく合法的に改正した。一連の手続きには少しの瑕疵もない」と決然たる態度で反論すると、狩俣課長は返す言葉どころか、グーの音も出なかった。

文科省担当官の居並ぶ中での発言だが、玉津発言に異論を唱え担当官は1人もいなかった。 

結局、規約改正に瑕疵があるというのは、発狂新聞に媚びる、玉城、瑞慶覧両議員の妄想に過ぎないが、この2人の「フリムン」の戯言を社会面のトップに大見出しで飾るところが発狂新聞の発狂といわれる所以である。

いまや沖縄の悪代官のイメージが定着した狩俣課長。 

発狂新聞が必死に隠蔽を図るその悪行の数々を暴いて見せている八重山日報のシリーズ(3)をお楽しみ下さい。

■八重山日報社 9月14日

調査員意見は最優先か
意見言い合うだけの ” 協議 ”
県教委、重ねて一本化迫る

< 逆転不採択の現場 ▼3▼ >

竹富町の慶田盛教育長が育鵬社版を批判する。

慶田盛教育長 「教科書を現実に使用する学校の意向はどうか。
        この点は調査員の調査結果だ。なぜ調査員に
        推薦されていない図書が上がってきたのか、
        客観的な説明がない」

地区小中校長会、八重山地区PTA連合会が育鵬社版に否定的な要請
を行っていることを指摘。地域住民の声にも言及した。

慶田盛教育長 「地域住民の意見は沖縄タイムス、琉球新報に載って
        いる。育鵬社関係の教科書を採択した市教委をどう
        思うか。タイムスは56%、琉球新報は61.3%
        が反対している。半数以上が反対している。こう
        いう状況を踏まえても、考えないといけないところ 
        があるのではないか」

竹富町の石垣安信竹富町委員、与那国町の入慶田本委員長、石垣市の
仲本委員長からも、育鵬社版の選定や、協議会の運営方法に対する
批判が続出する。

石垣委員   「公民の教科書だけ、調査委員の推薦がなかったものが
       急に浮上して、育鵬社が採用された。協議会の規約が突然
       変更され、現場の経験のある職員が外されたことも疑問に
       思う」
入慶田本委員長 「竹富町が悪者扱いされているが、私はそうではないと
         思う。原因を煮詰めていただいて、協議してほしい」
仲本委員長  「現場の先生方、調査員が研究した図書が採択されていな
       い。教科書を実際に使用する学校現場の意見が十分に反映
       されているのか。PTAの要請にも十分に答えられたのか。
       住民の世論調査が新聞で出ているが、もろもろの世論調査
       が十分に反映されているのか。この事実は無視できないと
       考えている」

石垣市の嵩田美代子委員も、ほぼ同様の論旨を展開する。        
 
嵩田委員   「なんと言っても調査員が上げてこなかった教科書を協議
        会が採択したことが納得できない。玉津教育長は責任と
        権限という言葉をしきりに発するが、調査員が上げたも
        のを選ぶという前提のもとの責任ではないか」

嵩田委員と竹盛洋一委員長は協議会の構成メンバーも疑問視する。

竹盛委員長  「協議会のメンバー8人の中に教育委員が6人いる。協議
        会は教育委員会の諮問機関であり、構成からして非常に
        おかしい」
嵩田委員   「3市町教育委員メンバーが自分たちで諮問して、自分たち
        で答申を受けるという入口のところから、大変な迷路に
        入った。今一度、原点に立ち戻って協議しないと一本化
        は諮れない」

「調査員の推薦がない教科書が選ばれた」という批判に玉津教育長が反論する。

玉津教育長  「推薦なしの教科書を採択したという話があったが、第2回の
        協議会で、6人の委員が集まった中で私は『拘束性をを持た
        ない推薦制を考えておりますから、そのうちにシステムを
        提示します』と申し上げている。協議会が自分の責任と権限
        で選ぶということをはっきり申し上げ、何ら反論がなかった」

育鵬社版を擁護する委員がさらに反論に出た。

徳松委員   「調査員の報告を尊重しなさいというが、報告書が、あるグル
        ープの反対意見とほとんど同じだとA新聞は書いてある。私は
        実際に分厚い調査報告を見た。八重山の調査員はマイナスの
        意見ばかりで、どういうことか首をかしげていた。ある種の
        誘導があったのかと思うふしがある。調査員といえども、
        それぞれ主義主張がある。その中でしか調査できない」

市教委の石垣委員は「協議会に教育委員が入っているのはおかしい」という批判に
反論する。

石垣委員   「なぜ協議会の総会で(委員を入れ替える)提案があったときに
        議論しなかったのか。総会で通ったんですよ」

委員全員が発言したが、お互いが意見を言い合っただけで、中身のある議論に
発展しない。ここで竹盛委員長が提案する。

竹盛委員長   「きょう、この13人の教育委員がいらっしゃる中で(教科書)
         決めてほしい。ここで採択してはどうか」

ここで玉津教育長は、義家弘介参院議員が文科省幹部から取った文書を読み上げる。
文書によると、この場を教科書採択に向けた協議の場とするなら、3市町教委の
合意が必要だ、玉津教育長は、義家氏の名前を伏せた。
ここで狩俣義務教育課長が発言する。 

狩俣課長    「(文書は)私たちが確認しているところと若干異なるところ
         もあり、確認が必要だ」

狩俣課長はさらに、育鵬社版を選定した採択協議会の答申について説明する。

狩俣課長    「採択協議会で出されたのは答申だ、答申はあくまで答申。
         各教育委員会を拘束しない。文科省からも、弁護士、行
         政法専門の大学教授にも確認している」

狩俣義務教育課長は、この場での採択協議入りを改めて迫る。

狩俣課長    「各教育委員会が異なる採択をした場合は、協議しないこと
         は許されない。残るのは協議の形態。委員長だけに一任し
         てやるか、委員長と教育長でやるか。だいたい、こういった
         ところだと思う。答申と異なる採択であっても一本化して
         いればいい。そのことを確認してほしい」

この場で協議しないという選択肢はないと断言する県教委。育鵬社版を擁護する
少数派の委員たちは追い詰められていく。

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

 


【おまけ】 9/14八重山日報、その他の見出し

育鵬社不採択の協議無効
中川文科相が見解示す        
県教委、一本化を再指導へ

「育鵬社採択」で指導か       
市教委は妥協案提示

自民石垣支部
「不当介入」に抗議         
県教委の指導疑問視

” 協議 ”無効
「合意」と「多数決」はき違え    
強引手法が裏目に

育鵬社版の採択指導を
自民部会、文科省に要請                    

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

コメント (3)

沖縄県教育委の違法行為

2011-09-14 20:46:50 | 八重山教科書採択問題

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

 

八重山教科書騒動の元凶は、激しい抗議キャンペーンに迎合し、指導すべき相手を間違えた県教委にある。

教科書関連法規に詳しい藤岡信勝拓大客員教授の論考です。

産経新聞・【正論】拓殖大学客員教授・藤岡信勝 沖縄県教委の指導はなぜ違法か

 正規の手続きで行われた市長選の結果が気に入らないとして、県の選挙管理委員会が乗り込んできて選挙の規則を変更させ、選挙をやり直しさせて別の候補を市長に当選させたとしたら、誰もがそれは違法であり、その県は行政の恣意がまかり通る無法地帯となってしまっていると断じるだろう。それと同じことが沖縄県の教科書採択で起こっている。違法行為の主体は沖縄県教育委員会である。
 ≪県教委の票読み?≫

 教科用図書八重山採択地区協議会(会長=玉津博克石垣市教育長)は8月23日、来春から使用する中学校教科書を選定し、石垣市と与那国町は26日の教育委員会で採択した。竹富町は27日の教育委員会で、公民教科書についてのみ協議会が答申した育鵬社ではなく東京書籍を採択した。そこで協議会は、規約に基づき、31日に、3教育長からなる役員会を開いて再協議し、再び育鵬社を選んだ。これによって同地区の教科書採択事務はすべて完了した

 ところが、竹富町は9月2日の教育委員会で再度、東京書籍を採択した。沖縄県教委は、協議に従うよう竹富町を指導するのが当然であるのに、保守系の教科書を排撃する沖教組などの運動と一体となった地元紙の激しいキャンペーンに迎合し、育鵬社の採択を覆す作戦を開始した。3教育委員会の個々の教育委員の育鵬社教科書への賛否は、石垣市(3-2)、与那国町(2-1)、竹富町(0-5)である。3市町の13人の教育委員全員を集めれば、(5-8)で逆転させることができる-。

 県教委が目を付けたのは、八重山教育委員協会(会長=仲本英立石垣市教育委員長)という組織。教科書採択とは何の関係もなく、八重山地区の教育委員全員が加入する親睦・研修団体である。県教委は8日、協会の臨時総会を招集させて13人の教育委員を一堂に集め、県教委の4人の職員を乗り込ませた。県教委は、その場を教科書を採択するための「協議」の場であると一方的に宣言し、多数決で、育鵬社の不採択と東京書籍の採択を決定した。以上が「逆転劇」のあらましである。この県教委の指導は、違法であり無効である。以下、論証する。

 ≪文科省見解による検証≫

 県教委の作戦がお膳立てされつつあった7日から8日にかけて、東京永田町の国会議員会館では、義家弘介・自民党参議院議員が文科省の山中伸一初等中等教育局長らを呼んで八重山地区の教科書採択問題に関する文科省の見解を聞き、確認書を作成した。以下、確認書からの引用は【 】で示す。

 まず、第一に、教科用図書八重山採択地区協議会は、法律に基づく正規の機関である。文科省見解は次の通り。【石垣、与那国、竹富の三市町合意の上で設置され、選定教科書を協議してきた八重山地区採択協議会の議論、および結論は、『義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律』の第13条4項における、「同一の教科用図書を採択」するための「協議」において出された結論に該当する】。つまり、文科省は、協議の結論が法的に有効であることを明確に認めているのである。

 第二に、協議会の法的正統性について、疑義が出されたことは一度もない。文科省も【八重山地区採択協議会には、竹富町からも参加しており、そこで出された結論には法律的に整合性がある】と述べている。沖縄県教委も協議会を正規の機関として認めていたことは、玉津会長宛指導文書を発出していたことからも自明である。

 ≪尻尾が犬振り回す非民主性≫

 第三に、採択協議会は、規約通りの手続きに基づき採択事務を完了ずみで、どこにも瑕疵(かし)はない。県教委は一度も採択協議会の手続きの瑕疵を指摘していない。従って、これ以上「協議」したり、新たな協議機関を設置したりする必要はなく、その法的根拠もない。

 第四に、文科省は【三市町の教育委員会が、それぞれ、「新たな協議の場」を設置することに「合意」するなら、別の「協議の場」を設定し、議論することもあり得る】ともしたが、合意は存在しない。しかも、【県教委の法律に基づいた権限は、各教育委員会への「指導・助言・援助」であり、「新たな協議の場を作ることを促す」ことは出来ても、主体的に「協議の場を設置する」ことは出来ない】としている

 しかるに、沖縄県教委義務教育課は7日夕、「説明資料」なる文書を発出して、8日に開催される八重山教育委員協会を無償措置法第13条4項に定める協議として位置づけるとし、当日は前述の通り、職員4人が乗り込んできて、その旨を宣言した。県教委は「指導・助言・援助」の枠を超えた、違法な介入を行ったのである。

 猪俣智・同課課長は「3つの教委の全委員がそろっており、最も民主的だ」と述べたが、民主主義を言うなら、人口4000人の竹富町の教育委員5人が、5万人以上の他地区にその意思を押しつけた非民主的結論と見るのが至当だろう。県教委の介入は問題を無用に混乱させた違法行為である。(ふじおか のぶかつ)

              ☆

オブザーバーのはずの県側が数々の越権行為をしたことは、藤岡教授の指摘で明らかだ。

ところが東京の自民党本部で13日に開催された文部科学部会に、文科学省スタッフと共に参加した県狩俣智義務教育課長は、8日に行われた3教委協議会総会の招集はあくまで、協会側が自主的に開催したものであり、県側は指導・助言のための交通整理役として参加した主張。 必死の自己保身に走った。 ところが3教委協会総会を招集させたのも、総会を途中から採択委員会に変更したのも、さらに拒否する玉津、崎原両教育長を威嚇しつつ強引に多数決採決に持ち込んだのも、すべての采配は県教委の「指導・助言」によるものである。

それを証明するのが八重山日報の連載特集≪不採択の現場≫シリーズである。

狩俣課長のあからさまな越権行為が見事に描き出されている。

明日はその(3)を紹介の予定なので、乞うご期待。

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

コメント (2)

ペテン会議の内幕!八重山日報特集

2011-09-14 07:57:45 | 八重山教科書採択問題

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

教科書採択に関する竹富島の反乱を、文科大臣に違法だと認定され、今朝の沖縄タイムスは、、久しぶりに発狂指数全開で、一面、社会面トップを予想通りの狂乱見出しで埋め尽くしている。

★一面トップ

不採択は無効と文科相見解

育鵬社教科書 教委協議を疑問視

★社会面トップ

玉津氏に自民同調

政党会議で聴取 異例

文科省対応に批判も

県教育庁「調整重ねたのに」

★第二社会面トップ

地元「政治の圧力」

協議決定は有効 仲本英立石垣市教育委員長

国も不当介入だ 竹盛洋一竹富教育委員長

抗議文は一方的 入慶田本朝政与那国町教育委員長

≪違う次元の選択なさけない≫

≪国は「民意」踏まえたのか≫

八重山住民 衝撃広がる

どの見出しを見ても突っ込みどころが多く、一々対応する余裕はないので、「八重山住民 衝撃広がる」の記事から一つだけ突っ込んでおく。

今時沖縄タイムスのデタラメ記事で、八重山住民に衝撃が広がる、なんてまともに信じる人は少ないと思うが、記事ではその根拠として2人の「住民」のコメントを掲載している。

その1人の「八重山地区PTA連合会の平良守弘会長」は各PTA会員の同意も得ないで勝手に「PTA連合会」の名を使用し、各PTA会員から抗議を受けたことを、八重山日報に暴露され「八重山住民」を代表するには不適格者である。

もう1人の「子どもと教科書を考える八重山地区住民の会」の大浜俊夫事務局長」は、悪夢の16年間、極左市町に媚を売って甘い汁を吸ってきた歴代教育長で組織する極左団体であり、既に退職・隠居の身であるが教科書問題と同時に急遽「住民の会」を組織したのだ。 ペンギン市長の手下どもが、突然「住民の会」を名乗っても、誰も彼らを普通の住民と思うものはない。 やはり「ゾンビの会」が最もお似合いのお歴々である。

教科書選定作業に懸念を表明する仲山忠亨氏など石垣市と竹富町の歴代教育長ら=19日午後1時すぎ、市教育委員会
★玉津教育長を教育委員会に訪ね抗議するゾンビの会
         ☆

■責任逃れに必死の県教育庁■

今朝の沖縄タイムスから県側のコメントを拾い読みしたら、8日の「ペテン会議」で狩俣課長の「朕はルールブックなり」といわんばかりの傲慢不遜な言動とは裏腹に責任逃れに汲汲としているのがうかがえる。 県教育庁のコメントを記事から拾うとこうなる。

諸見里明教育指導統括監
「3市町の地区協議会が答申を出し、決定権は各協議会にある。採択一本化に向け、県教育委員から3市町村の教育委員長に宛てた文書では『皆さんが主体となってやってください』となっている」

山里統括監
「法解釈を説明するたオブザーバーとして参加した」

QABテレビの取材に、県教育庁はこうコメントしている。
「協議の場では指導助言をしただけで介入ではない」という見解を示しました。

■県の越権行為!その動かぬ証拠

県側がどんなに責任逃れをしても、その罪は免れられない。

その動かぬ証拠を、八重山日報が記事にしている。

それが、これだ!

■八重山日報社 9月13日


「最も民主的な協議の場」
ちらつく ” 多数決 ” カード
育鵬社版に嫌悪感あらわ

< 逆転不採択の現場 ▼2▼ > 

 市教委、与那国町教委はすでに、採択地区協議会の答申に従った教科書採択
を終了している。新たな「採択協議」は認められないと、玉津教育長が反論した。

玉津教育長     「(この場を)教科書無償措置法の協議会にするには、各教育委員会がお互いに
           合意しなくてはならない。(各教委で)3つに分かれて話し合いをしま
           しょう。文科省のある課長補佐からの情報だが、協会を協議会に変える場合 
           は、それぞれの教委が合意した上でないとできないという回答だ」
慶田盛教育長    「(教育委員が)全員集まっているから協議の場だ」

 強く協議入りを求める慶田盛教育長を、狩俣課長が再び「援護射撃」する。

狩俣課長      「ここに教育委員会の全委員がそろっている。最も民主的な協議の場だ。ここで    
           話し合いをしていただきたいというのが県教委の希望だ」

 育鵬社版の採択に賛成した市教委の徳松節子委員が異議を挟む。

徳松委員      「私たち(市教委)は2時間近く議論を重ねて採択した。それが最終のものだ
           と思っている。民主主義は多数決原理だと思うが、今回は多数決の原理を超
           えて、それぞれの主義主張が出た。こういうところで1つにまとめましょう
           ということに対して、最初から大変無理があると思う」

 異論があるにもかかわらず、仲本委員長は、協議入りに固執する。

仲本委員長     「この場を13人の委員の責任と英知によって、協議の場とすることについて、
           採決にもっていきたい」

 早くも「多数決」のカードをちらつかせる仲本委員長。崎原教育長、玉津教育長が猛烈と抗議すると

崎原教育長     「竹富町のように、協議会では多数決で負けたから、帰って覆すという民主主義
           がどこにあるのか」
玉津教育長     「すでに8月31日で協議会の業務は終了している。今後、協議会を開くことには
           賛成できかねる。仮に協議会をやるのなら、これは各自、教育委員会に持ち
           帰って、13人の場を協議会にするかどうか、改めて話し合いをやるべきだ。
           県教委のご意見もうかがいたい」

 狩俣課長が「指導助言」に立つ

狩俣課長      「3教育委員会には協議をする責任と義務がある。ぜひ協議してほしい。全員が
           参加しているこの形が最も望ましい。もし協議ができないということであれ
           ば、県として招集しないといけなくなる。そういう事態は避けたい

 県教委による教育委員の「招集」まで持ち出し、協議入りを迫る狩俣課。協議は休憩に入った。協議の再開後、議長役は竹盛委員長に交代する。委員が一人ひとり意見を述べる。

崎原教育長     「今回に限り、竹富町が協議会の答申を受け入れなかったことが疑問。復帰後、
           ずっと答申案の通りやっている。文科省も静ひつな環境の中で、他人の圧力に
           屈しない判断をしなさいといっている。(竹富町は)まともに判断したとは思
           えない。世間の圧力でそういう結果になった。外部の圧力ではなく、子どもた
           ちの目線で判断してもらえるか聞きたい」 

 育鵬社版教科書は、文科省の検定をパスした7社の教科書の1冊だ。与那国町の具志堅学子委員、石垣市の石垣朝子委員は、育鵬社版教科書を擁護する。

具志堅委員     「『この教科書は子どもたちに渡せない』というが、なぜ国も県も認めて、この
           地区に来たのか。公正な目で見てほしい。私自信は、協議会の答申が民主主義
           だと思っている。それを重視してほしい。」
石垣委員      「市教委で2時間余に及ぶ話し合いをし、結論が出た。一生懸命やって採択したも
           のを、ノーと言うことはできない」

 竹富町の内盛正聖委員が、育鵬社版に反対意見を述べる。

内盛委員      「文科省が認めているのに何の問題があるのか、1つだけ言う。育鵬社の公民に
           『私たちは両親のもとに生まれ育ち、家族の一員として助け合いながら生活を
           営んでいます』とある。本当にそうでしょうか。違いますよね。片親の家庭も
           ある。さびしくなる子もいませんか」
崎原教育長     「両親から生まれないで誰から生まれるのか。ばかなことを言うな」

 強引な論理に、崎原教育長が思わずあきれ声を上げる。内盛委員は別な角度から、育鵬社版が協議会で選定されたことに異論を訴える。

内盛委員      「どういう経緯で育鵬社の本が上がり、どういう議論があったのか、きょうまで
           に説明があっても良かった。調査員の推薦がない本が議題に上がったのはどう
           いう経緯なのか。説明してほしい」 

 竹富町の大田綾子委員は、現場教員である協議会の調査員が育鵬社版を推薦しなかったことを指摘。
育鵬社版の採択に反対する。

大田委員      「子どもたちに恥じることのない説明責任を持ちたいと常に思っている。調査員 
           の先生の調査資料を大切にしたい。それが現場の先生に指導意欲、子どもたち
           に学ぶ意欲をつけることだと信じて教科書を選んできた」

 協議会委員でもある大田委員はさらに、協議会での選定の内幕も明かす。

大田委員      「私は協議会で、歴史と地理について、かなりの時間とエネルギーをかけて発言
           してきた。その発言が公民の中にも生きてくると信じていた。しかし、それが
           覆されてしまった。公民が選ばれたときは、ショックで血の気が引いて、身体
           が震えるほどだった」

 育鵬社版へ嫌悪感をあらわにする大田委員。批判は、他の委員からもなおも続く。

            ☆

昨日の内幕シリーズ(1)と併せて読めば、オブザーバーのはずの狩俣課長が、玉津、崎原両教育庁にあからさまの圧力を加えて越権行為を公然と行っていることが一目瞭然。

狩俣課長の越権行為は多数あるが、特に次に挙げる発言は、県にはその権限がないにもかかわらず、ウソをついてまで恫喝する様は、まさに「朕はルールブックなり」を地で行く独裁者そのものではないか。(怒り)

八重山日報の内幕シリーズはまだ続くものと思われるが、上記記事の狩俣課長の発言だけでも、懲戒免職もの。世間を誤解と混乱の坩堝に巻き込んだ責任は極めて重い。

県教育庁の大城教育長と狩俣課長は、腹を切って県民に、そして全国民に詫びるべきだ!

と思う方、クリック応援お願いします。

【おまけ】

昨日、新聞とブログの特徴を書いたが、拙ブログが大手サイトに飛び火した実例。

http://n-seikei.jp/2011/09/vs.html

ドキュメンタリ作家上原正稔さんの公式サイトをブックマークしましたのでご訪問下さい。

 

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

コメント (3)

速報!中川文科相、逆転不採択を無効と明言 育鵬社の公民教科書

2011-09-13 18:48:20 | 八重山教科書採択問題

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

文科大臣が、県の「指導」は不当介入であると認めた。

八重山教科書問題は、発狂新聞の「三日天下」、いや、わずか四日天下に終わった。

 8日の県首謀の「ペテン会議」で強行採決した教科書採択決議。

勝利の美酒に酔いしれ、「民主主義の勝利とか」「正義が勝った」などととか、寝惚けた見出しで県民を惑わした「発狂新聞」。

その狂気乱舞は、僅か僅か四日間のぬか喜びで、一転地獄の底へ転がり落ちることになった。

13日、玉津教育長が上京することに怯えた沖縄2紙は、攻守所を変えたことを敏感に察知し、「政治介入」の文言を乱発することにより牽制にこれ努めた。

だがその前日の12日には文科省が狩俣課長を呼びつけ、その「指導」の違法性を指摘していた。それまであいまい発言で、態度を明確化していなかった文科省も、さすがに沖縄県の「クーデター」を認めるわけにはいかなかったのだろう。

おそらく明日(14日)の発狂新聞の社会面トップは「教科書選定に政治介入の影」などの大見出しが躍ることだろう。(笑)

文科省が県の担当課長を呼びつけ、その違法な「指導」を指摘した。 それを受け、教育行政の最高責任者の文科大臣が、「県の指導は違法」だと発言したことが、何で政治介入に当たるのか。

発狂新聞に残された最後の手段は、「県民大会」を開いて、教科書採択は県民大会で決めるなどと、キチガイ発言を連発するつもりだろうか。

これ以上の恥の上塗りは勘弁して欲しい。

明日の沖縄2紙の見出しが楽しみである。

中川文科相、逆転不採択を無効と明言 育鵬社の公民教科書

 2011.9.13 11:40
 沖縄県石垣市と与那国町、竹富町からなる「教科用図書八重山採択地区協議会」が選定した育鵬社の公民教科書が一転不採択とされた問題で、逆転不採択となった8日の「新たな協議の場」について、中川正春文部科学相は13日の閣議後会見で、「協議が整っていないと考えざるをえない」と無効を明言した。

 育鵬社の教科書を選定した八重山採択地区協議会の選択の経緯には法的な問題はなく、中川文科相が現時点では同協議会の決定事項のみが有効と判断した格好だ。

 中川文科相は「昨日(12日)、文科省の担当が直接、(沖縄)県教委の担当者からそのときの事情を聞き取っており、その結果を判断すると、協議が整っていないと考えざるをえないと思う」と述べた。

 この問題をめぐっては、県教委が逆転不採択となった8日の協議を「(3教委で)合意した」と主張しているのに対し、石垣市と与那国町の両教委側が直後に協議の無効を訴える文書を文科省へ送付。文科省は12日に県教委から説明を求め、法的に無効との見方を示していた

 県教委から文科省への最終報告期限は16日に迫り、育鵬社の教科書採択に難色を示している竹富町教委の対応が迫られる中、中川文科相は「一義的には県教委に(まとまるように)頑張っていただかないといけないが、私たちも努力をする」と話し、文科省として事態の収束に乗り出す用意があることを示唆した。

                         ☆

育鵬社不採択「無効」 文科省 3教委で合意なし
2011.9.13 01:30
 沖縄県石垣市と与那国町、竹富町からなる「教科用図書八重山採択地区協議会」が選定した育鵬社の公民教科書が一転不採択とされた問題で、「逆転不採択」劇があった「新たな協議の場」について、文部科学省が「法的に無効」との見方を示していることが12日、分かった。文科省は同日、県教委に不採択の経過の説明を求めたが「新たな協議の場」が効力を持つ前提となる3教委の合意ができていない問題があった。異例続きの八重山教科書問題は仕切り直しの見通しとなった。

 県教委は文科省への説明で「その場で協議することに(3教委で)合意した」と有効性を主張。しかし、石垣市と与那国町の両教委側から8日の協議の無効を訴える文書が10日に文科省に届いており、文科省は矛盾を指摘した。

 文科省に対して県教委側は改めて手続きの正当性を強調。しかし、文科省は(1)県教委の権限は各教委への指導、助言にとどまる(2)あくまで「協議の場」を設置する主体は県教委ではなく3教委(3)その当事者2教委から無効を訴える文書がある以上、県教委の説明で「3教委に合意がある」とするのは無理があると判断。「逆転不採択」を有効とは判断しない方針だ。

文科省は県教委に対し、3教委の教育委員全員の協議が行われた8日以前に、「3市町の教育委員会がそれぞれの教委で、合意することを前提とする」よう通知していた。しかし、県教委は文科省通知を無視する形で8日の協議を進め、「不採択」としていた。

 育鵬社の教科書を選定した八重山採択地区協議会での採択経緯に法的な問題はなく、現時点では同協議会での決定事項のみが有効となる見通しだ。

 県教委はこれまで、八重山採択地区協議会に日程の延期を指導したり、委員の追加を求めるなど「不当な採択介入」を続けていた。

 一方、与那国町教委は12日、来春からの教科書の需要数について、「公民は育鵬社」と県教委に報告する方針を固めた。需要数報告は、文部科学省がどの教科書が何冊必要か取りまとめる手続き。各県教委は16日までに、各市町村の需要数を文科省に報告しなければならない。同様に不採択を無効だとする石垣市教委は、すでに育鵬社と決めたことを報告している。

     ◇

 仕切り直しの見通しとなった「八重山教科書問題」。時計の針は育鵬社を石垣市と与那国町の両教委が採択し、竹富町が不採択とした初期の状態まで逆戻りした格好となった。今後は県教委や育鵬社の教科書採択に難色を示す竹富町教委が、文科省の考えを受け入れるかどうかが焦点となりそうだ。

県教委の指導はこれまで一貫して不自然かつ無理があるものだった。8月の協議会で育鵬社採択の議決が必至となると、県教委は協議会に日程の延期や委員の追加を要求。「不当な採択介入」を行った。

 さらに無償措置法の規定を無視して育鵬社不採択にした竹富町への指導ではなく、何の法的権限もない3教委の教育委員全員での協議で調整を図る提案を突然、持ち出した。

 既に育鵬社で手続を終えた石垣市教委と与那国町教委が、この「協議の場」を採択機関と見なすことに教育委員会の意思として反対を表明すると、協議の場で参加委員による採決を強行。県教委主導で「3教委の合意がある」と結論を作り出した。

 これに対して石垣市はすでに、「これがまかり通れば、採択権が奪われたに等しい」として、県教委を相手取った行政訴訟の提起を検討。文部科学省にも無効だとする文書を送っていた。

 採択に関する文科省への最終報告期限は16日。3教委の足並みがそろうか予断を許さない状況だが、県教委の指導は“勇み足”の連続で文科省の判断は当然といえそうだ。

               ☆

 

ところで、本件をあの朝日新聞はどのように伝えているか。

文科相「再協議は不成立」 八重山の教科書採択振り出 朝日新聞

中川正春文部科学相は13日の閣議後記者会見で、沖縄県の八重山地区(石垣市、与那国町、竹富町)が8日、育鵬社版の中学の公民教科書の採択を撤回して東京書籍版を採択した際の協議について、「協議は整っていないと考えざるをえない」と話した。石垣市、与那国町の両教育長が「協議は無効」と主張していることを踏まえたもので、採択問題は振り出しに戻ることになる。

 3市町の教育長らでつくる八重山採択地区協議会は8月23日、「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版の教科書をいったん採択したが、竹富町が独自に「不採択」としたことを受けて今月8日に3市町の教育委員で再協議し、東京書籍版の採択で一本化することを多数決で決めた。

 しかし、この協議の場で石垣、与那国の教育長が多数決を拒否するなど混乱したことから、文科省は「当事者の合意に基づく協議とは言えず、成立していない」と判断。東京書籍版の採択も根拠を失うことになり、どの教科書を採択するか、改めて調整が必要との考えを示した。

          ☆

どの教科書を採択するか、改めて調整が必要との考えを示した。

適法に決定した教科書選定を違法な「協議」で覆したのを、文科大臣が違法であると認めたわけだから、八重山採択地区協議会が合法的選定した教科書に戻るのが、すじであり、これを「どの教科書を採択するか、改めて調整」などと援護射撃のつもりだろうが、既に決まった教科書をを調整したからこそ、今回の大騒動が起きたのだ。 

これを本気で考えているとしたら朝日の本家「発狂新聞」の面目躍如だ。

ちなみに朝日新聞の那覇支局は沖縄タイムスの社屋にある。

           ☆

【予告】

朝のエントリーで13日付八重山日報の県首謀「ペテン会議」の内幕暴露シリーズ第2弾を紹介します。

【おまけ】

昨日、沖縄の教育を憂える父母の会の代表約10名が県庁を訪れ仲井真県知事に大城教育長と狩俣課長の処分を求める要請書を手渡した。 発狂新聞は決して報道しない「不都合な事実」なので、要請文を全文紹介する。

なお「村八分」、嫌がらせ等が危惧されるため「父母の会」メンバーの氏名は省略した。

            ☆

沖縄県知事    仲井真弘多殿
沖縄県教育委員長 中野吉三郎殿
                      平成23年9月12日
           
                        沖縄の教育を憂える父母の会 
                           
県教育長並びに県義務教育課長に対する厳正な処分を求める陳情書

 
陳情趣旨要旨

 1、八重山地区教科書採択協議会に不当介入し採択協議を混乱させた件についての処分
 2、法令を無視し、正当な手続きを踏まない地区教育委員協会に採択権があるかのように偽り、教科書採択を混乱させたことに対する処分
 

陳情の理由

八重山地区教科書採択協議会は、当初8月4日に開催する予定であったものを県教育委員会は8月3日、八重山教育事務所を通じ、「協議会メンバーに校 長・三市町教委指導主事を新たに追加すること」を求め、協議会を不要に延期させ混乱を招いた。これは、越権行為であり不当な介入に当る。
八重山地区教科書採択協議会は23日に教科書を採択、公民教科書に育鵬社を選定したが、竹富町の慶田盛教育長等は27日竹富町教育委員会に於いてこれを拒否。8月31日協議会役員会において竹富町に答申通りの採択を要請するが、竹富町は再度拒否。
ここで、本来であれば、県教育委員会が竹富町に答申通りの採択か、竹富町のみ有料教科書とするよう、助言・指導しなければならないところを法令にも依らず、正当な手続きもしないまま、八重山地区教育委員協会に教科書の採択権限があるかのように偽り、教科書の採択を著しく混乱させ、県民に間違った情報を流布した罪は重い。
ここに、この問題の責任者である大城 浩教育長並びに義務教育課の狩俣智課長に対し、厳正な処分を行う事を強く要請する。

                                                      (氏名省略)

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

コメント (6)

断末魔の再発狂!玉津氏上京で

2011-09-13 06:50:50 | 八重山教科書採択問題

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

9月も半ばともなると、南国沖縄でも真夏の不快指数は急降下し、朝夕は秋の到来を感じる今日この頃であるが、ここ数日燻っていた沖縄タイムスの発狂指数は本日急上昇している。

久々に沖縄タイムスの一面と社会面のトップを飾ったのは次の「発狂見出し」。

★一面トップ

≪自民、玉津教育長を招致≫

きょう会議 市民「政治介入」

★社会面トップ

≪2教育長に説明責任≫

退席・政治介入に疑問

この大見出しを見た一般読者はどのように感じるか。

「悪代官玉津氏の法律を踏みにじるあくどい行為に、自民党も堪りかね玉津追求の立場にまわった」・・・とでも印象操作するつもりだったら、この苦心の見出しにも大爆笑である。

           ☆

沖縄メディアが「悪代官玉津」のイメージ作りに、一丸となって「報道談合」に血道をあげているその一方で、小さな新聞八重山日報だけが県民の知る権利に応え、8日に石垣市で行われた県首謀の「ペテン会議」の内幕を暴露してくれている。

■八重山日報社 9月12日

「数の力」背景に押し切る 
 県教委 ” 援護射撃 ”で主導
2教育長、必死に抵抗 < 逆転不採択の現場 ▼1▼ >   

 育鵬社の中学校公民教科書を逆転不採択とした8日の全教育委員13人による「採択協
議」。6時間近くに及ぶやり取りから、「育鵬社不採択」に向け、事実上協議を主導した
県教育委員会と、数の力を背景に押し切ろうとする教育委員8人、必死に抵抗した玉津
博克石垣市教育長ら教育委員5人の攻防が見えてくる。逆転不採択の現場を再現する。

玉津教育長 「県教育庁義務教育課の指導自体が不当介入であり、違法であります」

 攻防は3市町の全教育委員会で構成する「八重山地区教育委員協会」の
臨時総会という形で始まった。しかし、それに先立ち、玉津教育長は県教
委の「不当介入」を文科省に訴えた要請書を報道陣に朗読、機先を制した。
要請書は同日午前、送付したばかりだった。
 会会直前、オブザーバー参加した県教委の狩俣智義務教育課長があいさ
つにたった。

狩俣智義務教育課長 「県教委には公正適正な採択をしていただく立場で、交通整理をする法
               的な役目がある。教科書が3市町で一本化できていない。ここで統一
               をしてもらいたい」

 教科書無償措置13条4項によって、3市町は「協議」し、同じ教科書
を使用しなくてはならない
 正式な「協議」の場である採択地区協議会はすでに、育鵬社版の公民教
科書を選定し、3市町教育委員会答申している。市教委、与那国町教委は
答申通り育鵬社版、竹富町教委は答申に従わず東京書籍版を採択した。
 解決策は
①竹富町を指導して答申に従わせる
②新たな「協議」の場を設定して採択をやり直す、
の2案。
 狩俣課長の発言は、県教委が②を採用し、この場が教科書を一本化する
ための「協議」の場であることに「お墨付き」を与える意味があった。

仲本英立石垣市教育委員長 「8月31日に採択協議会も終了し、これは大変なことだ、八重山の子
              供たち、学校の管理運営ははどうなるのかと思った。
八重山高校3年生
              が八重山毎日新聞社に出した投稿
で『子どもは親の背中をを見て育つ。
              情報公開、説明責任を果たす真の民主主義の姿を見せてほしい』という
              記事を書いたことに感動し、勇気をもらった

 冒頭のあいさつから、育鵬社版教科書の不採択を訴える高校生の新聞
投稿を引き合いに出す仲本委員長。
 
仲本氏は臨時総会の招集権者。臨時総会の招集者が、育鵬社版教科書を
採択した石垣市、与那国町教育委員会の決定を覆す狙いだったことを濃厚
うかがわせる発言だった。

崎原用能与那国町教育長 「この場を教科書無償措置法13条4項の
協議として位置づける根拠
             は何か。採択協議会とは別に協議会を設置するのか

仲本委員長       「そういう方向性が見えたらいいと話しただけだ」

崎原教育長       「県の資料によると、
3教育委員が認めたときにしか協議できないことに
             なっている。勝手に
、この会合で多数決できるものではない」

 県教委は前日の7日に作成した文書で、教科書採択をやり直すための
「協議」は3市町教委の了解が必要だと明記していた。玉津教育長も
発言を求めた。

玉津石垣市教育長  「教科書無償措置法13条4項に定める協議は、採択地区協議会で、しっかり
           議論して結論を出している。残念なことに竹富町教委が自分たちで教科書の選
           択までやって、東京書籍を採択したことは由々しき事態だ」

慶田盛教育長    「石垣市教育長の話は許されない。非常識な話はするな。採択権は教育委員会に
           ある」

 竹富町教委が協議会の答申に従う理由はないと、声を荒げて反論する
慶田盛氏。玉津教育長はなお食い下がる。

玉津教育長 「採択権者(竹富町教委)が、答申と違う採択をするから問題になっている」

慶田盛教育長 「答申には法的拘束力はない」

 ここで県教委の狩俣義務教育課長が、慶田盛氏を「援護射撃」する。

狩俣課長   「地区採択協議会は3教育委員会の諮問機関。(答申には)拘束力はない」

慶田盛教育長 「分かりましたか」

 苦笑いして引き下がる玉津教育長。仲本委員長は会を進行した。

仲本教育長  「教育委員13人がそろっている。この場を採択の一本化に向けた協議の場にしていき
        たい」

慶田盛教育長 「教育委員協会は閉めて、教科書を一本化する協議会に切り替えたほうがいい


 
ここで狩俣課長が「指導助言」に立った。

狩俣課長   「異なった採択をした場合は協議を行う。この場を、協議の場にしていただきたいという
        のが県教育委員会の指導助言だ」

仲本委員長  「臨時総会は閉じます。閉会のあいさつをお願いします」

 入慶田本朝政与那国町教育長が閉会のあいさつをして、臨時総会は終了した。

仲本委員長  「(引き続き)この場を教科書一本化に向けての協議の場とします」

 
一方的に宣言する仲本委員長。すでに終了した3市町の公民教科書採択が
白紙化され、全教育委員13人による新たな「採択協議」が始まろうとしていた


               ☆

八重山日報が良い仕事をしてくれた。

「発狂新聞」が必死に隠蔽しようとするペテン劇の内幕を赤裸々に暴露してくれた。

オブザーバーとして参加し、「交通整理」役のはずの狩俣課長が、最初から慶田盛教育長側に立ち、ルールを乱発する有様が見事に炙り出されているではないか。

八重山教科書問題で、これを報じた県内4紙、4テレビ局のなかで国民の知る権利に応えてくれたのは、わずかに八重山日報ただ一紙だけという事実は、沖縄のマスコミ史上特筆すべき出来事である。

沖縄メディアによって強固に張り巡らされていた全体主義の呪縛から沖縄が解き放たれた瞬間である。

小林よしのり氏が言うところの「全体主義の島沖縄」は、沖教組、沖縄タイムス、琉球新報そして県教育委という四大極悪共同体が堅固に塗り固めた巨大なダムに支えられてきた。 そのダムも、八重山日報の放った一矢で今正に崩壊寸前の様相である。巨大ダムも蟻の一穴からというではないか。

同時に濃密な沖縄の共同社会の基底に幾重にも絡み合っている極悪共同体の地下茎が、ネットというビールスで腐食を始めたのだ。

突然降って湧いたように持ち上がった全教育委協の会議は、法的に何の根拠もない親睦会のようなもの。 そんなところではお茶でも飲みながら孫の自慢話でもしたほうが良い、と書いた。

勿論、筆者は8日に石垣市で行われた全教委協の臨時総会を傍聴しに足を運んだわけではない。

にもかかわらず、10日のエントリーで、これは県が首謀したペテン劇だと書いた。

県首謀のペテン劇、全教委協

八重山日報及び、発狂した各紙の記事の行間から読み取ると、オブザーバーと称した県側狩俣義務教育課長の専横が突出して見えたからだ。

10日のエントリーでは、9日の各メディアの報道から推測して次のように書いた。

≪誤解を恐れず断言すると、県教育委は玉津、崎原両教育長をペテンにかけて全教育委協会に出席させたことになる。 

先ず県側は、半ば強引に、教科書採択に関し何の法的根拠も持たない全教委総会を仲本会長に招集させた。

玉津、崎原両教育長が出席を拒むのを、県は、協議することに意味があるといった甘言を弄して両教育局長をしぶしぶ参加させた。

総会が開会されると同時に閉会し、直ちに全教委委員会を開会宣言し、オブザーバーで参加したはずの狩俣県義務教育課長が次のような趣旨の宣言をした。

「当委員会は3教育委員会の全教育委員が出席しているので教科書採択委員会の場とみなす」と。

確かに全教委委員会の会議を、『義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律』(無償措置法)第十三条四項にある「協議」の場とすることが出来る。(文科省の「確認文書」④ )

しかし、同会議を、『無償措置法』にある「協議」の場とするには、三市町教育委員会がそれぞれ委員会で、そのことに「合意」することを前提
とする。(同確認文書④)

全教育委員が一同に会して合意すればよいという意味ではない。

勿論、石垣市、与那国町の両教育委員はこれに合意はしていない。

そして両教育長が「合意できない」として採択決議に反対するのを尻目に、強引に多数決で採決した。 

これでは玉津、崎原両教育長が、県の狩俣課長と仲本英立全教委協会長が仕掛けた罠に見事にはめられたようなものだ。

が、例え事後であっても両教育委員会でそれぞれの合意がない限り、全教育委の会議が法的根拠を持つことはない。

この詐欺的手法による採択決議はさて置いても、この会議が「教科書採択の場」とみなされるのは、あくまで三市町村教育委員会がそれぞれの委員会で合意するが不可欠の条件であり、最初から玉津、崎原両教育長が頑なに異議を唱ていた全教育委が、採択協議の場とみなされる法的根拠はまったくないのである。

ましてや狩俣課長が「みなす」と宣言するなんて、一体何様のつもりだ。

勿論、8日同委員会で決議した採択決議は無効である。

県首謀のペテン劇に加担させられた仲本全教委協会長もさすがに後味が悪かったのだろう。

正直に「後味が悪い」だって。(爆)

八重山教科書採択、平和・人権貫く勝利 合議ならず後味悪さも  琉球新報2011年9月9日≫

 

 個々の発言の正確さはさておいても、県の狩俣義務教育課長と仲本全教委協会長が「謀議」に加担した事実を見事に言い当てているではないか。(自己満足!)

八重山日報の特集記事は「逆転不採択の現場 ▼1▼」と題している。

第二弾、第三弾と続編を期待したい。

        ★★★   

 「パンドラの箱掲載拒否訴訟」

第3回口頭弁論と報告会のご案内

 本日9月13日(火)午前10より那覇地裁に於いて第3回口頭弁論が行われます。

傍聴希望される方は、9時半までにお出で下さい。

尚、裁判終了後、会場を護国神社二階大会議室に移し、報告会を行いますのでご参加下さい。参加費は無料です。

予定時間は11時から12時半です。
  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

 

コメント (1)

ネットvs発狂新聞

2011-09-12 07:15:01 | 八重山教科書採択問題

 

⇒ よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

 

沖縄タイムスは、大学教授など識者と称する人物を紙面に登場させ自己弁護するのが得意だが、時には中国に留学中の学生まで引っ張り出して、援護射撃を請う場合がある。

八重山教科書採択問題で沖縄2紙が連日、キチガイじみた記事を連発し、ネットでは批判の総攻撃を受けていた時期の9月4日。

沖縄タイムスのオピニオン面に「新聞の影響力 強さを再認識」と題する囲み記事が掲載された。

寄稿者は県内某大学生4年生のKYさん。 大学の専攻が産業情報学部産業情報科ということが筆者の目を引いた。

概略こうだ。

時代はネット全盛を謳歌しているが、やはり、新聞に比べたらその影響力は微々たるもので、依然として新聞の影響力は大きい、と新聞讃歌の内容。 新聞への寄稿ならやむを得ないとしても、情報専攻の学生のブログ認識としては、疑念を抱かざるを得ない内容だ。

まず、その記事からKYさんのブログ論を引用すると、こう説明されている。

ブロガーの中でも秀逸な記事を書き、多くのアクセスを獲得する人のことをアルファーブロガーという。 ブロガーといわれる人は、どのくらいのアクセスを獲得しているのか。 それは月間5万PV以上といわれている。 5万PVとは一ヶ月に5万回以上のアクセスがあるということだ。5万回というと、とてつもない数字のような気がする。1日に1700回のアクセスである。私もブログをやっているがアルファブロガーの20分の1程度のアクセスしかない。 そのため、5万PVのすごさがわかる≫(沖縄タイムス9月4日)

アルファブロガーの凄さを散々持ち上げておいて、突然月間5万回のアクセスも沖縄タイムスの毎日20万部の発行部数に較べればたいしたことはない、と新聞におべっかを使い始める。 ちなみに当日記は秀逸な記事を書くかどうかはさて措いて、一日平均1・4万回前後のアクセスがあるので、月間42万PVもあることになる。 これは沖縄タイムスの発行20万部に較べたらたいしたことはないかも知れない。

だが、ここでKYさんは、ブログと新聞の特質の大きな違いを見落としている。 

最近紙面を賑わした八重山教科書問題を例に挙げて説明しよう。

拙ブログ「狼魔人日記」は、およそ一ヶ月にわたって同じテーマの教科書問題を書き続け、現在も継続中である。 このようにテーマを特化した地味なブログにわざわざアクセスしてくる読者は、意見の賛否はともかく、教科書問題に多少とも関心を持つ読者である。 したがって一日のアクセス1・4万回はほとんどが教科書問題に関心がある読者とみなすことができる。

一方、沖縄タイムスの紙面は、教科書問題は勿論、政治、経済、文化、文藝、さらにスポーツ、芸能、健康などなど多岐にわたっている。 その全てに目を通す読者がほとんどおらず、中にはテレビ・ラジオ欄だけとか、死亡広告だけに目を通すという読者が筆者の近辺にもいるくらいだ。

だとすると、20万部の発行部数のうち、ブログ読者のように教科書問題に関心を持って紙面を開く読者が果たして何割いるか。 一割にして2万人、二割にしても4万人程度だ。

さらに、ブログの一日のアクセスが1・4万回だとしても、読者が各自のブログに転載し、さらにそのブログの読者が再転載することはブログでは珍しいことではない。 最初の記事はネズミ算的に拡散され、あっという間に全国に行き渡ってしまう。 太平洋を渡るのも、ヨーロッパに飛び火するのも瞬時に行えるのが、ネットの威力であり、ブログの大きな影響力なのである。

拙ブログが当初、沖縄という一地域の、しかも更に南の八重山地区の教科書採択問題を取り上げたときは、この問題は全国的にほとんど知られておらず、アクセスが急減したものである。 だがしつこく同じテーマでエントリーしていくうちにアクセス数も急増しはじめ、転載や拡散希望ブログも増加し、現在「八重山 教科書」でググルと約21万のヒットがある。

つまり一度元のブログから転載された記事は、もはやオリジナルブログの手を離れ、幾何級数的にネット空間に拡散していく。 1・4万回のアクセスの記事が瞬時にして20万アクセス、100万アクセスと増殖していくのが、ブログの新聞とは異なる大きな特徴なのである。

さらにブログの特徴をもう一つ。

最近では元のブログ記事は通常のブログの他に、動画ブログにも飛び火するようになり、その拡散スピードに拍車をかけるようになっている。

動画に飛びした例⇒ 【必見動画】沖縄教科書問題、地元メディアのバカっぷり報道

ネットテレビで有名なチャンネル桜のような動画サイトに飛び火するということである。

沖縄タイムスに寄稿したKYさん、本来は名前とは違って、「空気の読める人」なのだろう。

新聞への寄稿という空気をしっかり読んだからこそ、「新聞の影響力」について「強さを再認識」と新聞へのおべんちゃらを書いたものと推測する。

                 ☆

今回の沖縄タイムス、琉球新報の「発狂記事」を主導したのはそれぞれ又吉嘉例・タイムス記者、稲福政俊・新報記者である。

ネットが現在のように普及する前であったら、今回のような教科書採択問題でも、関連法規を一般読者が読む機会は少なかった。 識者と称する大学教授などが、関連法規の条文を自分の都合のいいように解釈した「歪曲解説」を掲載したら、一般読者はそれを信じる以外になす術がなかった。

ところが近年のネットの急速な普及により、一般読者でも識者が引用する関連法規の条文にクリック一つで容易にアプローチできるようになった。その結果、たとえ識者が歪曲曲した解説をしようとも、また記者がデタラメな社説で何と吠えようとも、賢明な読者は容易に騙されることはなくなっている。

民主主義と法の秩序を踏みにじった勢力を熱烈支援し、その一方で「民主主義の勝利」とか「市民の良識の勝利」などと大見出しでデタラメヲを並べ立てても、読者は冷笑で応じる時代になっている。

沖縄タイムスの又吉記者も、琉球新報の稲福記者もネットの影響力を甘く見たようである。

 

石垣市の極左市長を16年の独裁の座から引き釣り下ろしたのは、新聞ではなく、「ブログ告発」であったことを忘れていたのであろうか。

読者の太平山さんがウェブサイトには載っていない琉球新報稲福記者の渾身(涙)の記事を紹介されているので、じっくり鑑賞しましょう。

■太平山さんのコメント

9月11日琉球新報記事です。今や琉球新報を代表するパー人の稲福政俊記者の記事をとくとご覧下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《 逆転不採択「つくる会」系との攻防 》
玉津氏「改革」
― 規約改正へ「自作自演」―
(拙速陣営で隙与える)

石垣市、竹富町、与那国町の3教育委員会が教科書選定を諮問する教科用図書八重山採択地区協議会の定期総会が開かれた6月27日、協議会の規約改正を求める要請書が委員に配布された。委員の構成から教職員を外すこと、協議が整わない場合の決定方法を事前に定めることを求める内容。石垣市教育長が同月24日に協議会会長へ宛てたものだ。石垣市教育長も協議会会長も玉津博克氏の役職。つまり、玉津氏は自分自身へ送った要請書を規約改正の根拠にしていた。

各教育委員会が答申通り採択しない場合を想定した規約改正案第9条5項「県教育委員会の指導・助言を受け、再協議した結果を八重山採択地区の最終決定とする」は、玉津氏が定期総会直前に挿入した肝いりの条文だ。この文言を事前に竹富町教委に知らせていなかったため、定期総会は紛糾する。

「教科書採択権は教育委員会にある。主客転倒だ」。教育委員会の下部組織に当たる協議会の決定に従うとする文言を初めて見た慶田盛安三竹富町教育長は猛反発した。約3時間の議論の末、条文は「役員会で再協議することができる」と修正した。

修正によって、答申通り育鵬社版公民教科書を採択しなかった竹富町教委の権限が保証され、ひいては教科書採択の場が協議会から離れ、鵬社版を採択した石垣市、与那国町の両教委の決定を教育委員全員による協議で覆すことが可能となった後に玉津氏はこの修正を捉え「規約を骨抜きにされた」と語っている。

定期総会では調査員についても「会長が委嘱、任命する」とする改正案を「役員会で選任し、会長が委嘱、任命する」と修正した。

定期総会翌日の28日、玉津氏は規約で調査員は役員会で選任するとしたにもかかわらず、石垣市教委単独で調査員の委嘱状交付式を実施。その場で定期総会で話題にならなかった
教科書の順位付け廃止を調査員に言い渡した。

役員会を経ずに調査員を委嘱したことや独断で順位付けを廃止した行為が公になった7月中旬以降、「新しい歴史教科書をつくる会」系教科書の選定に向けた玉津氏のもくろみは次々と明るみに出た。用意周到に見える玉津氏の「改革」は、拙速な協議会運営で自ら付け入る隙を与えていた。 (稲福政俊)

稲福記者の断末魔の記事に較べて、八重山地区の知性を代表する元小、中学校校長の鳩間昇さんの【寄稿』がいかに問題の核心を突いていることか。 鳩間さんの疑義に対し、はたして稲福記者はまともに答えられるだろうか。

■八重山日報 9月10日 【寄稿】 

県教委は勇み足か~決定は無効であろう~ 

鳩間昇

教科書問題について、先にも意見を述べてきたところであるが、9月8日の採択決定ということについて、更に問題が派生していると思うので所見を述べることにする。

(一)協議会での協議はすべての教科に選定が決定し、各教委に答申され修了した。後日に石垣、与那国両方市長は答申通り採択した。竹教委が、答申されない教科書を採択した。

(二)そのために問題が派生し、混乱を生じているのである。それを教委協会頼みにして、3市町(教育委員)全員による会合を開いてまで協議会の転覆したのである。県教委は全委員による委員会であるなら法的拘束力がある、との意向のようであるが、次に挙げる事項が更なる問題として出ていると言える。 
(1)法的拘束力であるが、
協議会で決定し、答申までした措置は拘束力がないのか、これについては竹教委の片手落ちであろうと述べたが、それが指導されないでいる。
(2)しかし
教委協議会や合同の委員会であれば、拘束力があるのか、しかも協議会総会といいながら委員会に切り替える仕様は卑怯とも言える。 
(3)更にもう一つ大きな問題は、各教委で決定したことを覆すことが出来るのか、県教委が言っていることは、当初よりその委員構成で、教科書無償措置法のいう協議即ち協議会に当てることであったならば、有効であろう、しかし正当に協議して答申したものに造反が出たから、方法を替えて拘束力ありとすることが、はたして筋だろうか、本末転倒でしかないと思う。
(4)次に本地区は、
3市町独立した教委委員会を持っている、即ち教育組合ではないことでことである。 独立委員の決定を、教育組合的発想で覆す手法は、大きな違法性があろう。 委員の数が多ければよいということでもなかろう。 

(三)以上のことから、教委が集まった会合は全く違法的措置であると考える。 このような行政措置が行われることは、国の監督庁も注目するであろうと思われる。 当初の協議会の選定は二つの教委で採択され決定されている。 県教委は」仕切り直して善処されることを切望する。 重ねて言いたい、本問題における指導対象は、竹教委である。




■八重山日報社 9月11日

「協議は無効」国、県に通告
  市2市町教委、逆転不採択

 育鵬社の中学校公民教科書が逆転不採択となった問題で、石垣市教育委員会の玉津博克
教育長、与那国町教育委員会の崎原用能教育長は10日までに、3市町教育委員の協議は無
効だと通告する文書を県教委、文科省に送付した。市教委の文書では、全教育委員の協議
について「採択に関する業務はすべて完了したことを踏まえ、今後一切変更のないことを
確認して協議に臨んだ」と強調。
 「
協議は県教育委員会主導のもと、各教委員会の了解を得ることをせず多数決を前提に
進められた
」ため、協議について定めた教科書無償措置法の条件を満たさず、無効だと結
論づけた。
 与那国町教委の文書でも、町教委が全員一致の合意を条件に協議入りしたことを挙げ、
多数決による協議の結果を無効だとしている。
 玉津教育長は「
県が文科省に、協議入りは3市町教委の了解済みだと報告したと聞い
た。それは違うということを文科省に報告した
」と述べた。

          ☆

沖縄の新聞で「○○の会が抗議」という記事が出ると、大方プロ市民の団体と相場は決まっているが、実際は普通の住民の会も抗議活動をしている。 だが新聞が取り上げないだけである。

石垣市の「正しい教科書推薦する父母の会」の友寄代表が、県教育委に不当介入の抗議書」を送付し、八重山日報と『八重山毎日新聞の地元2紙に記事にするように告知した。

さて、それぞれの新聞がどのように掲載したか。

八重山日報 9月11日

「不当介入」に抗議
 父母の会が県教委に
正しい教科書を推薦する父母の会(友寄永三代表)は10日、育鵬社版公民教科書が逆転不採択になった問題で、県教育委員会に「不当介入」があったとして、抗議書を大城浩教育長、狩俣智義務教育課長に送付した。抗議書では、3市町村教育委員の協議を主導した県教育委員の行為について、竹富町教育委側に立つような行為を露骨に行ったと指摘。 「越権行為」「民主的に決まった議決を強引に覆した」と批判している。      


■八重山毎日新聞  9月11日

「不当介入だ」と抗議 

父母の愛が県教委に

 この見出しを見た読者がどう理解するか。

父母の『会』とすべきところを『愛』にしているのは故意か不注意かは知らないが、本文記事でもご丁寧に「父母の愛」と記しているので、読者が意味を理解するのは困難だろう。

不都合な事実を隠したい八重山毎日新聞の正体が透けて見える見出しと記事である。

 

【おまけ】

タイムスも新報も「義家メモ」の内容を見て、よっぽど動揺したのか10日の両紙の報道で玉津教育長を「ヤクザまがいの悪代官」の印象造りに必死なのが、それを伝える見出しと記事に垣間見え爆笑してしまった。

タイムスの又吉記者は「指南」という古めかしい言葉で「悪代官」のイメージを狙ったが、記事そのものはごく普通だ。

《義家議員、玉津氏指南》 沖縄タイムス(月10日)

新報の稲福記者は、記者を辞めて空想小説家にでもなった方がお似合いの読み応えのある筆致だ。

《 協議に政治の影 琉球新報 ( 9月10日 )

―国会議員文書すごむ


「皆さん、メモを取ってじっくり聞いて下さい」文書を読み上げる玉津氏。全員協議を採択の場とするためオブザーバー参加した県教育庁の職員に「皆さんは今すぐ文科省に確認しなさい」
とすごんだ。(稲福政俊)ー琉球新報

いやはや、驚いた。オブザーバーのはずの県教育委が会議を仕切っていたことにはひと言も触れず、メモを参考に発言する玉津教育長を「すごんだ」とは。 これで「ヤクザまがいの悪代官」のイメージ造りに成功したつもりなのかね、稲福さん。

折角だから同じ場面を描写した又吉タイムス記者の記事も引用しておこう。

玉津教育長は、8日の協議中に「ある方から連絡が入った」とメモを読み上げて、出席委員や報道陣に配布。メモを根拠に「石垣と与那国は協議会の結論に基づいて採択している」と正当性を主張し、県教委から「指導」されるのは不本意だとした。その後、東京書籍版を独自採択した竹富町教委を「指導すべきだ」と批判していた。(又吉嘉例)ー沖縄タイムス

 ★蛇足:
すごむ(新報)⇒主張し(タイムス)


  ★★★   

 「パンドラの箱掲載拒否訴訟」

第3回口頭弁論と報告会のご案内

 

9月13日(火)午前10より那覇地裁に於いて第3回口頭弁論が行われます。

傍聴希望される方は、9時半までにお出で下さい。

尚、裁判終了後、会場を護国神社二階大会議室に移し、報告会を行いますのでご参加下さい。参加費は無料です。

予定時間は11時から12時半です。

⇒ よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

コメント (3)

教科書問題、決戦の場は市議会へ!

2011-09-11 08:14:24 | 八重山教科書採択問題

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

 

「発狂新聞」の特徴は、攻撃にかかったら同じネタでも紙面をおしまず、一面、社会面のトップを大見出しで飾って狂いまくる。

だが、一旦、不利な状況が出てくると、必死の印象操作で防御した後黙殺を続け、そっとフェイド・アウトしていく、という高等技術を駆使する。

今朝の沖縄タイムスの教科書関連記事は、昨日の「義家メモ」で、必死に「政治介入」の印象操作を試みたが、それも無理筋と悟ったのか怒りのターゲットを義家議員から玉津教育長に向けた小さな記事が社会面の下部に。

★社会面 下段

教育長不信任案提出へ

石垣市議会野党 「教育界に混乱」

このネタは既に昨日の琉球新報が次のように報じている。

八重山教科書問題 教育長不信任案提出へ

琉球新報 2011年9月10日      
 【石垣】石垣市議会の野党会派は9日、教科書採択問題などをめぐり八重山の教育行政全般を混乱させたとして、教科用図書八重山採択地区協議会の会長を務めた玉津博克石垣市教育長の不信任案を12日開会の9月定例会で提出することを決めた。
 
同議会の議長を除く与野党勢力は与党12人、野党9人で不信任案が可決されるかどうかは不透明だ。
 玉津教育長は教科書選定の過程で協議会の役員会を開かず調査員を委嘱したことや、市教育委員会で前例のない
無記名投票で教科書を採択したことなどが問題視されていた。
 野党の大浜哲夫市議は「これまでの流れを見ると、混乱を招いた張本人は玉津教育長だ」と指摘。一般質問などで一連の問題を追及し、議会最終日に不信任案を提出する考えを示した。

           ☆

石垣市議会の与野党の勢力分布から考えると、与党多数のため不信任案が議決される可能性は極めて少ないが、この記事の致命的ミスは、仮に不信任案が可決されても、市議会には教育長を解任する法的拘束力はないという事実を伏していることである。

玉津教育長の改革の一環である「無記名投票」を問題視する。 それだけのために書いた記事と勘ぐられても仕方ない。

前にも書いたが八重山地区のような濃密な人間関係が今でも生きている共同社会では、「記名投票」が村八分的攻撃の対象になることは自明のことで、玉津教育長はそれを「狭い共同社会だから」と説明している。 ところが、発狂新聞はそれを承知で無記名投票の結果を調べあげ、育鵬社に投票した各委員の名前を報道するという卑劣な手段に訴えた。

八重山毎日新聞が育鵬社に投票した委員のインタビュー記事を掲載している。

■八重山毎日新聞 9月9日

自らの判断で 育鵬社選択

石垣朝子委員

石垣市教育委員の石垣朝子氏は8日、3市町全教育委員による協議の場で「私は、自分なりに基準をたてて育鵬社を選んだ」と延べ、自分らの判断で育鵬社を選択したことを明らかにした。「世論を騒がせている歴史と公民について教科書を調べた」という石垣氏は、家族、地域、国など自分の所属するところを大事にしたいとの思いで内容をチェックした結果、「私が公民を教えるなら育鵬社と思った」と述べた。 さらに歴史と公民のとらえ方、道徳性なども評価の対象となったという。 他の教科書について石垣氏は「悪いとは思っていないが、国家や日の丸を小さな字で扱っている。報告書で育鵬社で天皇の写真(6枚)が多いと言っているが、これは主観、他の教科書は一枚もない」と指摘した。

八重山毎日の意図(村八分を誘導)が透けて見える記事だが、石垣朝子委員の堂々とした対応が、賛否に関わらず、逆に読者の賛同を誘うのは皮肉である。

玉津教育長の不信任案提出の件だが、八重山日報は読者の知りたい情報をちゃんと記してこんな報道をしている。

 ■八重山日報 9月10日

教育長不信任案提案へ

野党、教科書問題で

教科書問題で、石垣市議会の野党連絡協議会は9日、玉津博克教育長の不信任決議案を9月議会に提出する方針を固めた。 野党議員の1人は「八重山の教育を混乱させた張本人は教育長」だと玉津教育長を非難した。 議会に教育長の解任権はないため、不信任案には法的拘束力はないが、野党として抗議の意志を世論にアピールする狙いがある。 一方、与党は玉津教育長が進めている教科書選定作業の改革に理解を示しており、不信任案が提案されても否決に回る。 9月議会は12日に開会し、一般質問は26日から4日間行われるが、野党の1人は「今会議は『教科書審議会になる』と断言、教化用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津教育長)が教科書を選定した手続きに問題があるとして、玉津教育長に集中砲火を浴びせる構え

           ☆

■決戦の場は石垣市議会へ!

石垣市の市議会関係筋によると、与党議員は教育長の不信任案どころか、採択業務を混乱させた張本人は県教育委であり、その責任は重大だとして、逆に県教育委に対する抗議決議を上程する、と意気軒昂の様子だとのこと。

>野党の1人は「今会議は『教科書審議会になる』と断言

石垣市民が選んだ議員が市議会という公的議論の場で、「混乱の張本人は誰か」で徹底的議論をするのは、石垣市民、いや全県民、いやいや全国民が注目するところである。

どちらの側が民主主義と法の秩序を踏みにじったか。

議会の場で堂々と議論してほしいものである。

以前、極左思想の大浜前市長が「自衛隊は殺人装置」と暴言を吐いたとき、当時野党議員だった現中山市長が市議会で質問し、発言を撤回させた場面をチャンネル桜がしっかり映像として全国に流した経緯がある。

今回の石垣市議会も全国民の目が石垣市議会に注がれるのは必至である。

チャンネル桜の大高美貴さん、出番ですよ!

≪参考≫

沖縄タイムス 2008年12月19日【夕刊】 政治 

自衛隊「殺人装置」一転「命がけに敬意」/石垣市長が発言陳謝【政治】
 【石垣】大浜長照石垣市長は十九日の市議会(入嵩西整議長)十二月定例会の最終本会議で、前日の一般質問で自衛隊が「人を殺すための国家の物理的な装置」と発言したことについて、「全部撤回する。認識を新たにする」と語り、陳謝した。(略)

        ★★★   

 「パンドラの箱掲載拒否訴訟」

第3回口頭弁論と報告会のご案内

 

9月13日(火)午前10より那覇地裁に於いて第3回口頭弁論が行われます。

傍聴希望される方は、9時半までにお出で下さい。

尚、裁判終了後、会場を護国神社二階大会議室に移し、報告会を行いますのでご参加下さい。参加費は無料です。

予定時間は11時から12時半です。
--------------------------------------------------------------------------------

上原正稔公式サイト

http://ueharashonen.web.fc2.com/index.html

少しずつ充実して参りました。
--------------------------------------------------------------------------------

パンドラの箱掲載拒否訴訟をご支援下さい

三善会は、平成23年1月31日に上原正稔氏が琉球新報社を提訴した裁判「パンドラの箱掲載拒否訴訟」を支援する為、支援金のご協力のお願いを致しております。支援金は、裁判の支援・報告会・講演会等の開催や広報活動等に活用させて頂きます。

ご協力頂ける方は、ご自身の郵便貯金の口座をとキャッシングカードを作り、以下の口座に振り込み頂けましたら、手数料はかかりません。

尚、他の金融機関をご利用される場合は振り込み手数料がかかります下記の如く郵貯と異なる記入の仕方になりますので、宜しくお願い申しあげます。
--------------------------------------------------------------------------------

【郵貯】

記号 17010   番号 10347971    名前 サンゼンカイ
--------------------------------------------------------------------------------

【他の金融機関からの振込】

【店名】 七〇八(読み ナナゼロハチ)

【店番】 708 

【預金種目】 普通預金

【口座番号】 1034797

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

コメント (7)

県が首謀のペテン劇、全教委会

2011-09-10 21:32:01 | 八重山教科書採択問題

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします



■八重山日報社 9月10日

「逆転不採択」は無効
2市町教委、改めて見解

 育鵬社の中学公民教科書が3市長教育委員会の多数決で逆転不採択となった問題
で、石垣市教育委員会の
玉津博克教育長は9日、取材に対し「私たちの採択権を完
全に奪われた。きのう(8日)の会議は違法であり認められない」と述べ、育鵬社
版の不採択と東京書籍版の採択は無効だという見解を重ねて示した。与那国町の崎
原用能教育長も同じ考えで一致。両市町は今後、文部科学省に決定の不当性を訴え、
3市長教育委員会の
会議を主導した県教育委員会の責任を追及する構えだ。

県教委の「不当介入」指摘
 8日に開かれた3市町教育委員会の会議で、
市教委は「(育鵬社版の)採択の意見は曲げない」、
与那国町教委は「全会一致が前提」という条件で採択に向けた協議入りを認めた。しかし、実際に
は県教委の指導のもと、いずれの条件も多数決で「なし崩し」になったとしている。
 
県教委は7日に作成した文書で、採択に向けた協議入りの条件は「3市町の了解」だと明記して
いた。この点について
玉津教育長は9日、条件が無視されたことを挙げ「3市町の間で了解は成立
していない」と指摘。崎原教育長も「教育委員会の決議(条件)を受け入れずに、強引に採択協議
をした。違法性がある」と強調した。
 県教委の一連の指導について玉津教育長は「全く予想外の不当介入。彼ら(県教委)が主導して
(3市町教育委員の)会議を作っていったは明らかだ」と述べた。市教委はすでに8日、県教委の
不当介入を訴える要請文書を文科省に送付している。
 各都道府県は16日までに教科書の需要数を同省に報告しなければならないが、
市教委、与那国
町教委はすでに育鵬社版の需要数を県に報告している。
 
今後、東京書籍版に変更して報告し直すよう県教委から指導が入る可能性があり、市教委は、そ
の時点で決定の無効を確認するためのアクションを起こすことを検討している。

         ☆

玉津、崎原両教育長が、左翼集団の恫喝にもめげず、ますます意気軒昂な様子が記事から読み取れるので、ひとまず安心というところ。

10日の八重山日報には、前回も紹介した元小、中学校校長の鳩間昇さんが八重山地区住民の良識を代弁して、「県教委は勇み足か~決定は無効であろう~  」題して寄稿されているので、次回のエントリーで紹介する予定。  

なお、八重山日報では次のように読者の意見を募集しているので転載します。

「教科書問題で、育鵬社の教科書採択に賛成、反対の意見双方の寄稿をお待ちしています。 メール、ファックス、郵送のいずれでも結構です。」

(株)八重山日報社
 Tel, 0980-82-1723
 Fax,0980-82-8122
 E-mail 
nippo-j@alto.ocn.ne.jp  

             ★

■八重山毎日新聞 9月10日

義家弘介氏が資料提供
玉津会長の正当性主張
 中学校公民教科書の一本化について協議した8日の八重山3市町教育委員会で、
玉津博克石垣市
教育長が「ある方から情報がが入った」として教科書採択に関する文科省との確認事項を紹介した
資料は、自民党の参院議員・義家弘介氏から送られてきたものだったことが9日、分かった。
 資料は8日付。義家氏は「昨日から連続して
文部科学省初等中等教育局の山中局長をはじめと
する文部科学省担当者と、八重山地区における教科書採択について重要事項を確認しました
」と
して確認事項5項目を列記し、同日午後1時10分にFAX送信した。
 
認事項は教育委員会の教科書採択は管理・執行について「『答申に基づいて』行われるべき
である」、「『協議』の場とするには、3市町教育委員会がそれぞれ委員会で、そのことに『合
意』することを前提とする」と指摘するほか、県教委の指導・助言・援助についても「『主体的
に協議の場を設置する』ことはできない」としている。
 玉津氏はこれをもとに「県義務教育課もメモしてください」として紹介し、正当性を主張した。
義家氏からのFAXについて「依頼はしていない産經新聞などを見て送ったのではないか」と話した
義家氏は9日、電話取材に「どの教科書がよいかということではなく、手続きとしてゆゆしき問題
」と指摘、「来週火曜日に教育長に来てもらうことになっている」と話した

          

誤解を恐れず断言すると、県教育委は玉津、崎原両教育長をペテンにかけて全教育委協会に出席させたことになる。 

先ず県側は、半ば強引に、教科書採択に関し何の法的根拠も持たない全教委総会を仲本会長に招集させた。

玉津、崎原両教育長が出席を拒むのを、県は、協議することに意味があるといった甘言を弄して両教育局長をしぶしぶ参加させた。

総会が開会されると同時に閉会し、直ちに全教委委員会を開会宣言し、オブザーバーで参加したはずの狩俣県義務教育課長が次のような趣旨の宣言をした。

「当委員会は3教育委員会の全教育委員が出席しているので教科書採択委員会の場とみなす」と。

確かに全教委委員会の会議を、『義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律』(無償措置法)第十三条四項にある「協議」の場とすることが出来る。(文科省の「確認文書」④ )

しかし、同会議を、『無償措置法』にある「協議」の場とするには、三市町教育委員会がそれぞれ委員会で、そのことに「合意」することを前提
とする。(同確認文書④)

全教育委員が一同に会して合意すればよいという意味ではない。

勿論、石垣市、与那国町の両教育委員はこれに合意はしていない。

そして両教育長が「合意できない」として採択決議に反対するのを尻目に、強引に多数決で採決した。 

これでは玉津、崎原両教育長が、県の狩俣課長と仲本英立全教委協会長が仕掛けた罠に見事にはめられたようなものだ。

が、例え事後であっても両教育委員会でそれぞれの合意がない限り、全教育委の会議が法的根拠を持つことはない。

この詐欺的手法による採択決議はさて置いても、この会議が「教科書採択の場」とみなされるのは、あくまで三市町村教育委員会がそれぞれの委員会で合意するが不可欠の条件であり、最初から玉津、崎原両教育長が頑なに異議を唱ていた全教育委が、採択協議の場とみなされる法的根拠はまったくないのである。

ましてや狩俣課長が「みなす」と宣言するなんて、一体何様のつもりだ。

勿論、8日同委員会で決議した採択決議は無効である。

県主謀のペテン劇に加担させられた仲本全教委協会長もさすがに後味が悪かったのだろう。

正直に「後味が悪い」だって。(爆)

八重山教科書採択、平和・人権貫く勝利 合議ならず後味悪さも  琉球新報2011年9月9日

 

【おまけ】

産経新聞・

【主張】教科書採択 国は県教委の介入を正せ

沖縄県で来春から使う中学公民教科書の採択をめぐり、正式な手続きを経た決定が、県教育委員会の介入で覆る前代未聞の事態が起きている。ルール無視のご都合主義的な変更を認めることはできない。文部科学省は県教委を指導し、早急に不法行為を正すべきだ。
 沖縄県の石垣市と竹富、与那国両町の3市町では先月23日、教科書を選ぶ「八重山採択地区協議会」を開き、公民には育鵬社の教科書を選定した。尖閣諸島を抱える地域性を踏まえ、領土の記述など内容を重視した結果である。決定を受け石垣市と与那国町は採択手続きを終えていた。

 教科書を無償配布するための教科書無償措置法に基づき、複数の教委で協議会をつくり採択するルールがあり、採択権限は協議会にある。協議会の決定に従い各教委が採択するのが通例だが、竹富町だけが反対していた。

 県教委の介入は、これをうけたもので、今月8日に3市町の教育委員全員が出席する協議を開き、採択をやり直すよう指導した。

 県教委は当初、「各教委は協議会の決定を踏まえて採択しなければならない」としていた。指導すべきはルールを無視した竹富町の行為ではなかったのか。しかも、新たな協議は無償措置法の趣旨に反し、法的採択の権限もない。気に入らない結果にはルールを変えて変更を迫るのは、法治国家としてあるまじき行為だ。

 県教委の介入は、これにとどまらない。八重山採択地区協議会は、現場教員らの人気投票で事実上決まっていた従来方式を見直し、教育委員らが責任を持って選ぶ本来のあり方に改めた。ところが、採択途中で県教委が採択委員の追加などを求め、結果的に採択が延期される事態になった。

 育鵬社などの社会科教科書には地元メディアなどが激しい採択反対キャンペーンを続けていた。迎合と取られてもやむを得ない。教科書採択は、教職員組合による特定の政治主張を排し、公正に行われるべきものだ。県教委の介入は制度を歪(ゆが)めている。

 文科省は「無償措置法の規定に反しないよう県教委が指導すべきだ」と傍観している場合ではなかろう。9日の会見で中川正春文科相は「中身を聞いた上で判断、指導する」などあいまいな説明にとどまった。問題の深刻さを認識していないのではないか。

         ☆

産経新聞・

【採択の危機 八重山教科書問題】逆転採決、揺らぐ有効性
 ■新たな協議の場 適格性に疑義
 沖縄県石垣市と与那国町、竹富町からなる「教科用図書八重山採択地区協議会」が選定した育鵬社の公民教科書が一転不採択とされた問題で、逆転採決の有効性が揺らいでいる。3市町の教育委員会の委員全員による「新たな協議の場」の適格性に疑義が出されているからだ。採決を主導した県教委は「決定は有効」とするが、なお紆余(うよ)曲折が予想される。

 「新たな協議の場を採択機関にする場合、すでに議決を終了した八重山採択地区協議会の結論を法的にどう位置づけるかなど問題が山積だ。選挙結果が気にいらないからといって再選挙ができないのと同じだ」

 教育法令に詳しい関係者はこう疑義を呈した。

 石垣、与那国の教育委員らの「3市町教委の合意がなく無効」との反発は、県教委の無理筋な調整に合意がなかったことを浮かび上がらせている。

 「新たな協議の場」に関する文部科学省の見解は、(1)協議会の議論や結論は法律に基づく(2)協議会とは別に「新たな協議の場」を設けることはあり得る(3)石垣市と与那国町が協議会の結論通り育鵬社を採択しており、「新たな協議の場」を採択機関とするには3市町教委が各委員会で合意することが前提-だった。

 3市町教委はそれぞれが「新たな協議の場」の適格性を協議した結果、石垣市、与那国町は総意としては「認めない」ということになり、3市町教委の合意は不成立になった。ところが、今度は3市町教委全員で「合意の有無を決めたい」として、強行採決され、多数決で押し切られた。

 協議会関係者は「3者の合意がなく、そこで適格性が崩れているのに、合意があると多数決で決める議事を有効とすることはできない」と訴えている。


産経新聞・

【採択の危機 八重山教科書問題】文科省 だんまり
 ■「まかり通れば無政府状態と同じ」の声も
 八重山採択地区協議会の逆転不採択問題で、中川正春文部科学相は9日、閣議後の会見で「法律に基づき県に指導していただきたい」と述べるにとどまり、国の直接的指導や是正は行わず、県教委に解決を求めた。省内には一部で危機感を抱く職員もいるが、建前論に終始し「だんまり」を決め込む職員が多い。

                   ◇

 「これがまかり通れば、無政府状態と同じだ」。文科省幹部はこう話す。採択地区の協議会が選定した教科書を、後から覆すことが認められるという前例を作ってしまえば、協議会の存在意義がなくなるからだ。

 しかし、幹部はこうも続けた。「問題はあるけど、文科省はただ、『うまくまとまってくれ』と願うしかないんだ」

 教科書無償措置法は、採択地区内の教育委員会で同一教科書を採択するよう求める一方、地方教育行政法は権限を市町村教委に与えている。どの教科書を選定するかの決定権は最終的に市町村教委にある。さらに、協議会の選定に従わない場合に指導や助言をできるのは、都道府県の教育委員会と規定されている。文科省は教科書関連法規を所管するが直接的な指導を明記した条文はないという。

 県教委への指導は、具体策に乏しく、形式的なものが多い。県教委が3市町の教育委員全員による協議を新たな採択の場とするよう求めたことにも「3教委が納得すれば問題ない」(教科書課)との見解。逆転不採択がまかり通れば、今後の教科書採択で他地区でも同様事例が起きる恐れもあるが「仮定の話はできない」(同)としている。

 さらに指導を躊躇(ちゅうちょ)させているのが現状の採択制度に否定的な日教組と関係が深い議員が文科政務三役に就任したことだ。ある自民党議員は「官僚は本音ではとんでもないと思っていても、上層部の顔色をうかがって身動きが取れない」と解説した。

 自民党は9日、文科省に一連の事実関係について国会開会前の13日昼までに報告するよう求めた。報告内容に問題があれば国会審議に応じられないとも伝えた。


★「パンドラの箱掲載拒否訴訟」第三回口頭弁論のご案内★

表現の自由と著作権の侵害を争点とした上原正稔氏の戦いは、沖縄の言論空間と歴史の偏向を糺す運動にも影響を与えるものとなっています。 三回目の口頭弁論と報告会を左記の如く行いますので、参加賜りますようご案内申し上げます。 尚。上原正稔公式サイトで検索頂ければ、裁判の経緯も順次掲載されます。

           記

■第三回口頭弁論

日時:9月13日(火) 午前10時

場所:那覇地方裁判所

■報告会

日時:同日  午前11時

会場:沖縄県護国神社内社務所会議室

                ★

★「パンドラの箱訴訟」の支援カンパ依頼

ゆうちょ銀行 総合口座(普通) 
記号 17010   番号 10347971
三善会(サンゼンカイ)

沖縄県宜野湾市真栄原1-11-1-702 

三善会の振込ですが、郵貯の口座を持っている方がカードで振り込む場合は、手数料がかかりません。全国どこからでも無料となります。しかし、それが無い場合は、最寄りの金融機関からとなり、手数が発生致します。

 

 

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

 



他の金融機関からの振込

【店名】 七〇八(読み ナナゼロハチ)

【店番】 708 

コメント

タイムスが怯える「義家メモ」とは

2011-09-10 07:48:22 | 八重山教科書採択問題

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

今回の教科書採択を巡る大混乱の原因はルール破りの慶田盛竹富町教育長と彼を扇動した沖縄2紙だと考え、慶田氏に対しヒトラーをも凌駕する独裁者の称号を与えた。 

「凌駕する」という意味は、かのヒトラーでさえ独裁の根拠を「全権委任法」という法律に準拠したからだ。

「凌駕する」というもう一つの意味には、八重山地区の人口の一割にも満たない小さな島の教育長が、自分のイデオロギー貫徹のためとはいえ、あのように公然と民主主義と法律破りを宣言すると言うことに、驚きと共にある種の畏敬の念も含まれていた。

ここにきて、慶田盛氏はヒトラーであるという言説を全面撤回する。 慶田盛氏は黒幕に操られる人形に過ぎないと考えるに至ったからだ。

一昨日(8日)石垣市で行われた全教委協の茶番劇の詳細を見て、それまで抱いていた慶田氏は黒幕に操られているのではないかという疑念が確信に変わった。

そう、慶田盛氏の確信に満ちた言動は、すべて県教委の指導の下に動いた結果なのである。

本物の独裁者は、県教委であり、その代弁者が狩俣智義務教育課長。そして県教委と地下茎で深く結びついているが、沖教組、沖縄タイムス、琉球新報という四大極悪狂同体ということになる。 慶田盛氏はその太い地下茎のから出た枝に咲いた一輪のアダ花にすぎないことがわかったのだ。

沖縄の教育界をダメにしてきた四大極悪狂同体の中でも、今回の騒動の元凶は県教委だと断言できる。

「朕は国家なり」

フランス絶対主義の極盛期、専制君主“ルイ14世”が発した言葉である。

ルイ14世も顔色無しの「私がルールブックだ」と大勘違いした県義務教育課の狩俣課長が、教科書採択現場に次々と不当介入し「法と民主主義」を踏みにじっただけでなく、新たなルール作りを独断で行ったことは、8日の茶番劇での狩俣課長の傲慢不遜な発言を検証すれば自明である。

茶番劇終了後のQABテレビのインタビューで、狩俣課長はこうコメントしている。

「厳しい協議ではあったと考えております。しかし、ルールに基づいてしっかり結論を出していったというふうに理解しております」。

この男のどこを突いたらこんな大嘘が出てくるのか。(怒)

自分で独断的に、しかも即決で都合のいい新ルールを作っておきながら「ルールに基づいて」などと抜け抜けと公言するとは「私がルール・ブック」の専制君主そのものではないか。

この発言は八重山住民を、いや、県民を、いやいや全国民を愚弄している発言である。

石垣島は前極左市長の16年にも及ぶ独裁政権の下に南の島の「ペンギン王国」と揶揄されてこともあったが、今回の県教委の、独裁的ルール破りとルール作りには専制君主の代名詞ともいえるルイ王朝に例えられるくらいだ。

さて、今朝の沖縄タイムスの一面左トップに、次のような見出し。

義家議員、玉津氏に指南

教科書問題 協議中にメモ

義家議員は元高校教師で、長年教育問題に取り組んできた教育関連法に詳しい国会議員である。

狩俣課長のように、協議の場に乗り込んできて圧力を加えたのならともかく、国民の代表である国会議員に、専門知識の指南を受けて何の問題があるというのか。 むしろ指南を頼み、それを拒否するほうが不自然だ。 また電話を「指南」を受けたのだろうが、要点をファックスしてもらい、そのメモを「協議中」に参照して何が問題というのだ。

沖縄タイムスの焦りと動揺が垣間見える爆笑モノの見出しである。

さて、発狂新聞が焦りを表す義家メモだが、義家議員は狩俣課長のように、自分で新たなルールを作ったのではなく、関係法令を精査し、その解釈を文科省担当官に二日にわたって確認し、おまけに今後の法解釈によるトラブルを避けるため「確認書」まで取り交わすという念の入れようである。

狩俣課長の「新ルール」で狂喜乱舞していた沖縄タイムスが動揺するのもむべなるかな、である。

自身も教科書出版にかかわり、教科書関連法規に詳しい藤岡信勝拓大客員教授のメールを通じて、義家議員と文科省が交わした「確認書」を了解を得て、次に掲載する。

以下は【拡散依頼】です。

藤岡信勝です。
 八重山採択地区に対する沖縄県教委の違法な「指導」は、現行の教科書採択制度を崩壊させる暴挙です。クーデターです。
 7日から8日にかけて、自民党の義家弘介参議院議員が山中初等中等教育局長はじめ文科省幹部を呼んで言質をとり、確認文書をつくりました。国民の代表である国会議員に確認したことと異なる答弁を今後国会で行ったら、局長のクビがとびます。だから、文科省はこのラインを変更することはできません。
 私はこの文書を8日の夕刻、義家事務所から送ってもらいました。義家議員の了解を経て、ここに公表します。沖縄方面に拡散して下さっても構いません。ご関心のある方は、ぜひ精読して下さい。新聞報道に惑わされない、正確な情報をもとに判断すれば、報道とは逆の意味で、結論はすでに出ていることがおわかりいただけるはずです。
 

       教科書採択における文部科学省との確認事項
 
                         参議院議員 義家弘介
 
    昨日から連続して、文部科学省初等中等教育局の山中局長をはじめとする文
  部科学省担当者と、八重山地区における教科書採択についての重要事項を確認
  しました。確認事項は、以下の通りです。
 
  ① 石垣、与那国、竹富の三市町合意の上で設置され、選定教科書を協議して
    きた八重山地区採択協議会の議論、および結論は、『義務教育諸学校の教科用
    図書の無償措置に関する法律』の第十三条四項における、「同一の教科用図書
    を採択」するための「協議」において出された結論に該当する。
   
 ② 『地方教育行政の組織及び運営に関する法律』の第二十三条および第二十
    三条六項に明記されている、教育委員会の教科書採択の管理、執行は、原則
    として『義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律』に基づく
    「協議」の結果として出された「答申に基づいて」行われるべきものである。
   
  ③ ただし、『義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律』の、採択
    地区内の市町村の教育委員会における「協議」には明確な定義はない。八重
    山地区採択協議会で行われた「協議」が当然、これに該当するが、三市町の
    教育委員会が、それぞれ、「新たな協議の場」を設置することに「合意」する
    なら、別の「協議の場」を設定し、議論することもあり得る。
 
  ④  しかし、石垣、与那国は、採択協議会の協議の結論に基づいてすでに採択
    しており、沖縄県教委が本日提案している会議を、『義務教育諸学校の教科用
    図書の無償措置に関する法律』第十三条四項にある「協議」の場とするには、
    三市町教育委員会がそれぞれ委員会で、そのことに「合意」することを前提
    とする。
   
  ⑤  県教委の法律に基づいた権限は、各教育委員会への「指導・助言・援助」
    であり、「新たな協議の場を作ることを促す」ことは出来ても、主体的に「協
    議の場を設置する」ことは出来ない。あくまでも「協議の場の設置」主体は、
    石垣、与那国、竹富の教育委員会である。
     八重山地区採択協議会には、竹富町からも参加しており、そこで出された結
    論には法律的に整合性がある。

               ★

以下のフレーズは繰り返しです。(呆けたわけではありません)

日本が法治国家である以上、

法を踏みにじる者が驕り、

法を遵守する者が虐げられるという理不尽が

許されるはずは無い。

驕れるもの久しからず、

天知る、地知る、ネット知る、

と思う方、クリック応援お願いします。

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

【追記】

ご参考

■激励先です
石垣市と与那国町が合意しなければ、沖縄県教委の介入も竹富町の反対も「無効」となる。そこで石垣市と竹富町に対して、以下の趣旨の応援メール、応援FAXをお願いします。
 「適法な手続きによる育鵬社版公民教科書の採択を支持します」
 「不法なごね得に負けるな」

石垣市教育委員会 教育長・玉津博克
TEL:0980−82−2604  FAX:0980−82−0294
E-MAIL:kyouiku@city.ishigaki.okinawa.jp

与那国町教育委員会 教育長・崎原用能
TEL:0980−87−2002 FAX:0980−87−2074
kyouiku@town.yonaguni.okinawa.jp

●抗議先です!

沖縄県教育委員会
〒900-8571 沖縄県那覇市泉崎 1-2-2 沖縄県庁舎13階
教育委員長 中野 吉三郎 (石垣市出身)
教育長 大城 浩
098-869-8753
mailto:kyouiku1@pref.okinawa.lg.jp


竹富町教育委員会
〒907-8503石垣市美崎町11-1電話0980-82-6191  Fax0980-82-0643
takekyousoumu@town.taketomi.okinawa.jp

教育長 慶田盛安三
教育委員長 竹盛洋一
教育委員 石垣安信,大田綾子,内盛聖正





コメント (5)

炎上!勝手に名前を使用する左翼団体

2011-09-09 17:31:27 | 八重山教科書採択問題

 よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

 

今回の育鵬社版教科書採択に対する異常な反対運動に勝手に名前を使用され迷惑を被った多くの団体がある。 「沖縄県高等学校PTA連合会」もその一つ。 左翼ブログに掲載された名前を削除するためコメント欄でブログ主と論争する「本島保護者」さんの奮闘を紹介します。先に高校PTA連が暴走!勝手に抗議声明を読むとわかりやすい。

              ★

沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会

8月15日に出された実現させる会のアピールです

中学校社会科教科書採択に関する緊急アピール
                         
              「9・29県民大会決議」を実現させる会
                  沖縄県老人クラブ連合会
                  沖縄県PTA連合会
                  沖縄県婦人連合会
                  沖縄戦を語り継ぐ女子学徒隊有志の会
                  沖縄県青年団協議会
                  沖縄県子ども会育成連絡協議会

 (アピールの内容は本題から外れるので省略します。-引用者

2011年8月15日
「9・29県民大会決議」を実現させる会

         ☆

【コメント欄】

[C82] 削除要請
8月29日、沖縄県高等学校PTA連合会に問い合わせたところ、このHPにあるような趣旨に賛同はしていないとの返答がありました。
教科書はその地域で静かに選ばせるべきです。
自分たちが気に入らない教科書が採択されたら使わないというのは、ルール違反であり、教育者が取るべき姿ではないでしょう。
管理者は県高等学校PTA連合会に確認を取り、この一覧から「沖縄県高等学校PTA連合会」の名前を即刻削除してください。
嘘を書くのが平和に繋がるのですか?
2011-08-29 沖縄本島保護者 URL 編集
[C83] 連絡先です。
管理者殿へ
沖縄県高等学校PTA連合会の連絡先です。
至急確認の上、HPを修正してください。
電話 098-866-6420
FAX 098-866-6429
担当者 兼島
2011-08-30 沖縄本島保護者 URL 編集

[C84] 確認させていただきます
実現させる会として出されたアピールで、なおかつ新聞にも報道された内容ですので掲載しております。
どのように確認されたのかをわかりませんが、実現させる会のみなさん、そして高PTAにも確認させていただきます。2011-08-30 すすめる会 URL 編集

[C85] その通りです。
私たちPTAは、このような問題に大して中立であるべきだと思っています。
会員に諮り、多数決ならしれはそれでいいと思いますが、いま竹富では多数決で決まったことさえ、納得せずひっくりかえそうとしています。
気に入らない結果がでたら従わなくていい、という姿勢は教育者としてあるまじき行為だと思います。
すすめる会の管理者さんにはぜひ、きちんとした対応を取っていただいて、ここで公表してください。
私たちはもう、この問題にウンザリしているんです。
騒げば騒ぐほど、子供たちのためにという理念からかけ離れていくんじゃないでしょうか。
2011-08-30 PTA役員 URL 編集

[C86] 運動で決定をひっくり返すの?
民主主義的な決定を運動でひっくり返せると思っておられるのでしょうか?
2011-08-30 とおりすがり URL 編集

[C87] 中立とは?
中立とは「おかしいと思っても物言わぬこと」ということですか?
PTAのなかにはいろんな意見の人がいると思いますが、自分の子どもが使う教科書について、保護者として意見するのは間違っていないと思います。
わたしは、高校のPTA連合会も八重山の中学生のことを心配してくれているのだと、嬉しく思いました。
2011-08-31 いち保護者 URL 編集

[C88] おかしと思うなら
おかしいと思うのなら、ぜひ個人で参加すべきでしょう。
組織と個人は全く違う。
「公」と「私」を混同させてはならない。
私は今、石垣の子供たちのことを考えると、とてもじゃないが嬉しいなんて言えない。
気に入らない教科書が採択されるのなら、受験に不利になると脅迫する教師がいる教育環境を考えると、胸が潰れそうだ。
いま騒いでいる方々は、ほんとうに子供のことを考えているのか。
親なら胸に手を当てて考えて欲しい。
2011-08-31 沖縄本島保護者 URL 編集

[C89] 嬉しい?
子供と親を不安にさせることに加担することを、嬉しいと思う考えが理解できません。
子供たちに、気に食わない結果が出ればルールを変えろと教えるつもりですか。
そんなのは教育者でも保護者でもありませんよ。
2011-09-01 PTA役員 URL 編集

[C90] 事実確認はどうなりましたか?
県高校PTAの電話番号がでていましたね。
きちんと事実確認はしたのですか?
やったのなら、ここで公表してください。
なぜ黙っているのですか?
2011-09-01 PTA役員 URL 編集

[C91] Re: 事実確認はどうなりましたか?
事実確認いたしました。
実現させる会、県高校PTAに確認いたしました。
実現させる会としてこのアピールを出したこと、その際に高校PTAに確認も了承したということです。
その上で、高校PTAの役員でも議論していただきました。その際ご意見が寄せられていることも話されたということです。
その結果、ネット等にPTAとしての団体名を出す事は控えたいということでした
以上ご報告いたします。
2011-09-01 すすめる会 URL 編集

[C92] すすめる会さんへ。
貴会が迅速に事実確認をされ、HPを訂正されたことを評価したいと思います。
ただ一言申し添えて頂きますと、県高Pが参加を見送ったという公文書を入手しております。
実現させる会が言っていることが事実であれば、高P連は会員に対し、虚偽の文書を作成し嘘を言ったことになります。
逆であれば、実現させる会は、自らのネームバリューを上げるために高P連の名を勝手に流用したことになり、組織としてやってはならないことをやってしまったことになります。
どちらかが間違いなく嘘をついていることが、これではっきりしました。
この点につきましては今後、事実関係を明らかにしていく所存です。
これからもぜひ、子供たちの健全育成のために力を合わせていきましょう。
2011-09-02 沖縄本島保護者 URL 編集

[C93] 再問い合わせ
すすめる会殿へ
貴殿の調査結果を会員へ回覧しました。
つまり、高P連はこのアピールに参加しているが、名前を出すことは控えて欲しいと言っているわけですね?
それは会員に虚偽の説明をしたという重大な問題となり、臨時総会の開催を求める事案となるとの考えで一致しました。
こちらも再度問い合わせしますが、貴殿の書かれた回答は正式な高P連の回答と受け取っても構わないですね。
魚拓はとりました。
ここでの回答は証拠となります。
もし表現の間違い等があれば、訂正されてもかまいません。
2011-09-02 沖縄本島保護者 URL 編集

[C94] Re: 再問い合わせ
問いあわせに対しコメントさせていただきます。
こちらに届いている話、正式な文書による回答ではありませんので、ここでの回答を証拠とされることはどうかと思いますので、実現させる会の議論内容、高校PTAの役員会の正式な確認をしていただきたいと思います。
前回のコメントをより正確に記述させていただきますので、こちらを使って下さい。
私たちの認識は高校PTAの役員会連合会として
「外に出る文書(要請文など)には組織名は出さない」
「実現させる会の構成団体には名を連ねる」
という点が正確な確認です。
今回のアピール・声明の際に、役員として具体的にどのような議論・合意があったのかまでは踏み込んでいません。
ですので「高P連はこのアピールに参加しているが、」という点については、大きな異論があったと聞いていません(あくまで15日のアピール発表の際について)。それで、前回のようなコメントをさせていただきました。
その点、正確を期すために再度コメントさせていただきます。
すすめる会と実現させる会は別組織でありますので、こちらが具体的な議論や合意について責任持った発言は出来かねることをご理解いただければと思います。
2011-09-02 すすめる会 URL 編集

[C96]
ここに竹富町教委が民主主義に反しているかのように書かれている部分があるので、それは、違うと言いたい。タイムスの世論調査で明らかなように民主主義に反しているのは、インチキな採決を行った協議会の方である。
2011-09-02 うちなーんちゅ URL 編集

[C97] 高校P連の件について
今回の論争を見ていると 議論が混乱しています。 8・15アピールが出された時にはまだ八重山地区の教育委員会間の採択の違いは具体化していませんでした。 その時点で 9・29県民大会決議に反する内容の教科書への懸念を表明するのは「県民大会決議を実現させる会」の構成団体としては当然のことだったはずです。 さらにあの
県民大会は高校P連はもちろん県議会や県内41の全市町村議会の抗議決議などを受けて開催されたもので その時の八重山地区の議会決議は
今も有効のはずですから そうした地域社会の意向を教育の場で熟知している現場教師による調査研究の結果を尊重するように求めることも 当然と思えます。 「実現させる会」の構成団体になることを組織決定していて このアピールに異論をあえてさしはさむ必要もなかったのでしょうから 取り立てて 問題になることがらとは思えません。
 8月末の八重山地区の情況を念頭に置いた 片方の側に味方する不公正なものであるかのような
意見の出し方こそ 議論のありかたとして公正さに疑問を感じさせます。  冷静な議論をしましょう。
2011-09-02 教科書問題を憂う者 URL 編集

[C98]
うちなーんちゅさんへ
「インチキな採決」である根拠はどこにあるのでしょうか?
 また、民主主義的な多数決による採決を、あとから圧力により変更できるとお考えなのなら、例えば今から昨年の県知事選の結果を不満として、仲井真知事から伊波洋一氏や金城タツロー氏に変えてもいい、とごねる事も可能になりますが。
本気でそんなことが出来ると思っていらっしゃるのでしょうか?出来ないでしょう?
もしタイムスの世論調査が民意だと本気でお考えなのなら、おめでたい事です。
 どのような新聞社でも、ある程度自分の誘導したい方向に結果が出やすいような聞き取り方をする、というのが常識ですから。(それがタイムスや新報などの県内紙であれ、朝日や毎日、はたまた産経のような全国紙であれ)
 私が民主的な決定、と書いたのは、文科省の教科書制度上、今回の決定方法は全く問題が無いということ、そして多数決で決まったことを指しています。むしろ、過去のように現場の教師が決定したことを追認することのほうが法的には問題がある、という指摘もありますよね?
 感情的な意見ではなく、法に照らしてのことです。
 むろん、決定と異なる意見を持っていて、それを表明することには何の問題もありませんが、決定には従うべきだということですよ。
 
2011-09-02 [86]のとおりすがり URL 編集

[C99] 混乱の原因は制度の矛盾では?
八重山の教科書問題を本土でも「産経新聞」が熱心に報道していて、私も毎日関心を持って記事をよんでいます。「産経」は育鵬社を応援している新聞ですが、竹富町の教育委員会の主張も法律に基づいているのでどちらも合法的という点で同じなのだと8月28日の記事で認めています。
 それによると、教育委員会の任務と権限を定めた「地方教育行政法」では、採択の権限はそれぞれの教育委員会にあるとしているのに、「教科書無償措置法」では、一つの採択地区内では同一の教科書を採択することにしてあるというチグハグな制度になっているためなのだそうです。
 このため 単純に多数決では決められないという面倒なことになっているようです。 3教育長の協議が物別れに終わった31日のことについても
「産経」は、竹富町の対応を非難したり、違法だというような書き方をしないで、ただ「育鵬社 期限内採択できず」と事実を淡々と、1日の紙面で伝えているだけです。
 このような矛盾した法律の規定をそのままにしてきたことが, 本来おかしいのではないでしょうか。
責任は八重山のどちらに在るのでもなく こんなおかしな制度を直さないでいる 政府と国会にこそ
責任があるのではないでしょうか。
 大事な制度であるだけに 何も修正をしてこなかったことの責任をこの機会に明確にしておくべきではないかと、思います。
 そのような制度改善をする場合、一度の代表者会議のようなところで 制度やルールの改善案の
提案と議決をしてしまうのは、乱暴すぎます。 一度は各団体に持ち帰ってそれぞれに議論した結果をもう一度代表たちがもち寄って 調整するのが最低限の手順だと思います。
 今回のアピールについても 高校P連がそのような手続きをとりあえずにしても、ともかくしていたのであれば、必ずしも不当とは言えないよいに思います。
 これとは逆に、今回の採択では6月27日の採択協議会でいきなり八重山地区の採択制度やルー
ルの大幅な改定案が提案され、その場で決めて
しまったということが、そもそもの騒ぎの始まりだったと、 沖縄の新聞にはあります。
 各団体や組織の了解を得たり、それらの意見を
聞くべきだという原則論に基づくのであれば、この
そもそものところに問題があるのだということになるはずです。 
 沖縄はこうした原則を大切にしてきた社会だと思いますので、順序の違う議論はとても残念です・
2011-09-02 本土のヤジウマ URL 編集

[C100] 子供たちのために何を為すべきか
すすめる会さんが、県高Pに対しきちんと確認をし、ここにその結果を書いて頂いたことで、いかにいい加減なプロセスで「県民大会決議を実現させる会」の構成団体として参加し、指摘されたとたん、詭弁を弄しそれを隠蔽しようとしていることが明らかになりました。
自らが資料を精査し調査を行い、会員に賛否を問うこともないまま、「頼まれたから」「市町村も参加していたから」という、お粗末な理由で参加したのが現実であり、これこそ平和を訴える方々が最も忌み嫌う「いつか来た道」を作り出したあの時代の大政翼賛会と同じことではないでしょうか。
沖縄のマスコミも総力を挙げて、特定の教科書を埋没させようとしているのを見ると、まさに戦前そのものの言論統制ではないかと危惧します。
皆が参加しているから、が理由になる?
なるはずがありません。
そもそも、検証もせず、民主的なプロセスを経ずに団体に参加したことには目をつぶり、参加しているからアピールにも参加してもよいと、参加の根拠にするところが矛盾していませんか?
PTAにしても、参加はしているが名前を載せないでくれとは、どうみても正常な思考ではないと思っています。
これこそ、会員である保護者に対しての裏切り行為でしょう。
だれが見ても不自然ですよ?
また、インチキという言葉が見受けられましたが、特定の教科書の名を挙げて、マスコミ総出でバッシングし、片側だけの意見しか掲載しないで県民を洗脳しようとする姿勢こそ、インチキ。
気に入らないからといって、ルールに従わないことを、子供はインチキっていうのですよ。
法律に定められた選定方法を遵守せず、実質的に教員が教科書を選んでいたことは違法ですが、これもインチキ。
沖縄の新聞が公平な報道をしていないことなんて、県民はとうに知っていますよ。
市民団体と書かれている連中が、活動家であることも。
なぜ、この島を、ここの人たちをかき回そうとするのですか?
未来ある子供たちと、それを育む親の不安を煽りたて、自らの道具としているのはどちらの方々なんでしょう?
私たちPTAという組織は、決して偏った考えを持つ団体に組することは決してあってはならない。
私たちが守らなければならないのは、子供たちです。
私は「すすめる会」さんが、きちんと高P連に事実確認をして頂いたことに感謝しています。
おかげで、その場逃れの言動で、事実を隠蔽しようとしていたことが、多くの方々の目に留まったのですから。
多くの保護者も、ここでのやりとりを見ています。
その方々が、今回の高P連の手法が適切であったかどうかを判断すると思います。
道は違えど、お互い子供の未来を憂う気持ちは共通したものがあるはずです。
ぜひ、これからも理性的な意見の交換が出来れば幸いかと存じます。
子供たちをこれ以上、大人のエゴで苦しめないようにしましょう。
2011-09-02 沖縄本島保護者 URL 編集

            ★

日本が法治国家である以上、

法を踏みにじる者が驕り、

法を遵守する者が虐げられるという理不尽が

許されるはずは無い。

驕れるもの久しからず、

天知る、地知る、ネット知る、

と思う方、クリック応援お願いします。

 よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

コメント (4)

ゴネ得は制度の崩壊、産経記事

2011-09-09 13:57:43 | 八重山教科書採択問題

   よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

今朝の沖縄2紙の大狂乱の報道を見たら、教科書問題は昨日で決着したものと誤認する人もいるだろう。

だが実際は何も解決しておらず、日本が法治国家である以上、無法者たちの仮面が引っ剥がされるのはこれからである。

沖縄タイムスは、左翼活動家の高嶋琉球大名誉教授を「識者評論」題するコラムに登場させ、次のようなコメントを掲載している。

・・・採択地区協議会会長のようなどんな権限と責任がある人でも不当な行為は許されないこと、民主主義とはこういうことだということを、社会化教科書の採択を通して、主権者である八重山の人が子どもたちに実行してみせた」と。

発言者の高嶋氏も掲載した沖縄タイムスも、本気で民主主義を考えているとしたらこ、これほどのブラックジョークを他に知らない。

民主主義を踏みにじった張本人が「民主主義とはこんなものだ」と自慢する姿は、屈強な男にボコボコにされやっと立ち上がり、「今日はこくらいで勘弁してやる」と強がりを言う池野めだかさんのギャグをつい連想してしまう。

民主主義だって?

勘弁してよ、高嶋さん。

今朝の新聞を見て怒り心頭の、県内PTA関係者と思われる「沖縄本島保護者」さんのコメントを紹介する。

 勝利宣言?  沖縄本島保護者さん

今朝の新聞は、まるでマスコミ挙げての勝利宣言のようです。
自分たちが気に入らない結果が出れば、勝つまでやりつづける。
何の効力も無い話し合いを、ここまで大きく取り上げ狂喜するなんて・・・
沖縄の民主主義は、この瞬間消えない汚点を残したと思います。
60%の県民が反対していると煽りもありましたが、そのうちどれだけの方々が、この教科書を実際手に取り読んだのでしょう。
おそらくほとんどいないと思います。
コメントした政党関係者のコメントも、この問題の重要性を考えていないのかがよく判ります。
なんとも情けない。
子供のことより、60%と書かれた虚偽の民意、つまり票を心配しているのでしょう
マスコミ報道だけを鵜呑みにし、それに便乗するように自らの欲望を成就させようとする教育庁、沖教組、そして慶田盛氏に、子供の為にと語る資格はありません。
この混乱を県のトップである仲井真知事はどう考えていたのでしょうか?
全く顔も見えませんでしたが、中国や韓国から観光客を呼び込むことだけに汲々としておられだったのでしょうか。
県教育庁の暴走を止めることをしなかった知事の責任は重いと考えます。
子供無視のイデオロギーが、この沖縄を暗雲のように覆いつくそうとしています。
これはまるでフアッショではないですか?

いくら勝利宣言で狂気乱舞しても、法的に教科書採択はまだ決着していない。

なぜなら、多数決で決めた結論に全会一致の合意を求めた全教委協が法的裏づけの無い親睦団体である事実。 その上に、全会一致が出来ず再度、多数決で決めた合意だから、である。

最終的には文科省の裁可を仰ぐことになる。

繰り返すが、ここで「政治主導」など発揮されて「普天間移設」とのバーター取引でもされることが一番の懸念である。

今時、八重山教科書問題の実態を知るため、狂気乱舞の沖縄2紙だけから情報を得ようとする人は、眉に唾して読むだろうが、それでも安全を期して洗脳されたくない人のために、産経新聞の的を射た記事3連発を紹介する。

産経新聞

八重山地区 育鵬社を逆転不採択 石垣・与那国は「無効」と反発
 沖縄県石垣市と与那国町、竹富町からなる「教科用図書八重山採択地区協議会」が選定した育鵬社の公民教科書を、竹富町教委のみが不採択とした問題で、3市町の教育委員全員による協議が8日、石垣市内で開かれた。県教委の指導で採択のやり直しとなり、賛成多数で育鵬社が逆転不採択とされた。適正な手続きを踏んだ協議会の決定が別の協議体により覆されたのは、昭和38年に現行の教科書制度が始まって以来、初めて。民主主義のルールに反する決定といえ、波紋を広げそうだ。
 石垣、与那国両市町側は「3市町間の合意を得ておらず無効」と強く反発。与那国町側は育鵬社採択を維持する意向で、さらなる混乱が予想される。

 3市町の教育委員13人全員が集まった八重山教育委員協会の臨時総会で、県教委はこの日の協議を新たな採択の場とするよう求めた。しかし、同協会は任意の親睦団体で、採択に関する法的権限はない。

 このため適正な手続きに基づく協議会の決定通りに育鵬社を採択した石垣市の玉津博克教育長と与那国町の崎原用能教育長が反発。協議が紛糾する中、採決による採択方法が提案され、玉津、崎原両教育長は拒否して退席。協議は約1時間にわたり中断した。

 協議では結局、採決で採択することが賛成多数で決定。採決では議長を除く賛成7人、反対4人で育鵬社が不採択とされた。崎原教育長は棄権した。代わりに、竹富町が採択していた東京書籍が採択された。

 

八重山教科書採択 “ゴネ得”は制度崩壊の危機
沖縄県教委はこれまでの八重山採択地区協議会とは別に、3市町の教育委員全員による新たな協議の場を設け、多数決で育鵬社を不採択にした。すでに石垣市と与那国町の両教委は協議会の結論を踏まえ、採択手続きを終えていた。県教委のやり方は法的にみても、疑問だらけだ。
 採択制度とは、党派的な圧力や政治的な糾弾、妨害などから教育委員を守り、彼らのめがねにかなった教科書を選び、子供に届けるという大切な制度だ。公教育を守るためにあるといえる。協議会は、地区内の教科書を同一にするという法律に基づいた組織で、すでに議決は終わっている。

 「不採択運動が激しい」「地元メディアの糾弾キャンペーンが収まらない」との理由で、いったん決まった特定教科書を狙い撃ちし、新たな協議の場を設けて議決を覆すのでは、一体、何のための採択制度なのか。

 守るべきは協議会の議決に基づく選択であり、指導すべきは違法状態を生んだ竹富町だったはずだ。こうした要求を通せば、“ゴネ得”が際限なくまかり通り、採択制度は崩壊する。

 県教委の「不当な採択介入」とともに、文部科学省の動きが鈍かったことも重大な問題だ。採択制度の崩壊は、民主主義に基づく教育委員会制度の危機でもある。協議会の決定を横暴に覆した県教委。制度の危機を黙認し、なすべき指導をしなかった文科省。両者の責任は厳しく問われそうだ。(安藤慶太)

◎産経新聞・

八重山教科書採択 県教委主導、議決覆す 反対運動と一体

「沖縄県教委は無法状態」。8日、石垣市と与那国町、竹富町からなる「教科用図書八重山採択地区協議会」で選定された育鵬社の教科書が一転、不採択とされた。識者からは県教委の“ご都合主義”の指導に「育鵬社反対運動と一体」と批判の声が上がった。
 「協議に戻らないと、地方教育行政法違反になりますよ」

 8日に開かれた3市町の教育委員全員による協議。県教委の関係者は石垣市教委の関係者にささやいた。

 採決による採択のやり直しを強引に求める県教委に対し、石垣市の玉津博克教育長は退席。約1時間にわたり“抵抗”を続けた。

 育鵬社を選定した8月の同協議会では、3市町の教育長を含む教育委員2人ずつと学識経験者、保護者代表(PTA)の8人による採決で、賛成5、反対3だった。しかし、教育委員全員の13人では竹富町の5人が全員反対のため、採決に持ち込まれれば不採択が目に見えていたからだ。

 同法は、教育長にすべての会議への出席を求めている。県教委の「指導」で、法律違反を恐れた玉津氏は協議に戻った。案の定、同協議会の決定は覆った。

 法律に基づき、玉津氏を指導した県教委だが、そもそも教育委員全員による8日の協議は、採択に関する法的権限のないものだった。竹富町側が育鵬社を2度にわたり拒否したため、県教委が打開策検討の場として開催を要請した。

 ところが前日に急遽(きゅうきょ)、採択やり直しの場として位置づけると決定。協議では県教委の担当課長が「協議には法的拘束力がある」と強調し、議論を進めた。文科省は「3市町の合意」を条件に協議を採択の場として認めたが、石垣、与那国両市町側が「合意はない」としており、今後、採択の有効性が焦点となる。その文科省は、これまで「県教委が事態を収拾すべきだ」という態度を崩していない。

 同協議会関係者は「まるで育鵬社を不採択とするためのような指導で、県教委は無法状態だ」と非難。ある教育委員経験者も「民主的に決まった議決を県教委が横暴に覆した。各地で同様の事態が起きた場合、採択制度に基づく議決が守れなくなる」と懸念を示す。

 ジャーナリストの櫻井よしこさんは「育鵬社の教科書は国の検定を合格したにもかかわらず、沖縄のメディアは連日、キャンペーンを張り、批判し続けた。県教委は本来、公正な採択を守る立場のはずなのに、批判に流され、加担してしまった」と批判する。

                   ◇

【用語解説】八重山地区の教科書採択問題

 沖縄県石垣市と与那国町、竹富町の3市町からなる八重山採択地区協議会は8月23日、来春から地区の21中学で使われる歴史教科書を帝国書院、公民教科書を育鵬社と決定した。石垣市と与那国町の両教委は協議会の議決通りに採択したが、竹富町は不採択と、「地区内同一」を定めた無償措置法に違反する状態になった。通常、協議会決定を軸に一本化が図られるが、県教委は教育委員全員による協議を提案し、採択のやり直しを求めた。協議への合意がないまま多数決となり、育鵬社は不採択で、東京書籍が採択された。

           ★

【おまけ】

当日記のコメント欄以外の個人メルアドに多くの発送済みの激励文や抗議文のコピーを送って下さる方がいます。

昨日の理不尽な「井戸端会議の決議」の後に送られた2件を紹介します、 いずれも「村八分」を避けるため名前を付します。

■抗議文

沖縄県教育委員会教育長 大城 浩殿

                         平成23年9月9日

 

私は、○○と申します。

本日、メール致しましたのは、昨日八重山教育委員協議会とやらで、法的根拠のない教科書採択を決議したというニュースを聞き及んだからです。

貴殿も熟知されておられるように、教科書採択は八重山地区教科書採択協議会において既に結論が出されているのであり、他の如何なる機関によってもこれを変える事は出来ず、これを行えば、法的根拠がないというばかりか、違法行為に他なりません。

 過去二度の採択を拒否している竹富町が、ルールを無視した行為を行っているのであり、貴殿が指導、助言しなければならないのは、他ならない慶田盛氏の方です。どうしても、東京書籍の公民教科書を使いたければ、竹富町のみ有料で行えば済むことです。

 ここ二か月間の県内紙の報道ぶりは、ミスリードそのものであり、はっきり申し上げて偏向報道以外の何物でもありません。これを承知しておられるはずの貴殿が、これを許して置くようなことがあれば、沖縄の青少年問題の改善は絶望的と言わなければなりません。

 県教育委員会のHPから貴殿の就任の挨拶を読ませて頂きました。

そこには、「新しい教育の流れを創るために確かな『実践力』が必要になります。そのために、次の『5つのC』を肝に銘じながら『組織力』『連携』をキーワードに日々の教育行政に携わっていきたいと考えています。」とあり、その5Cとは、ChallengeControlConsiderCommunicationCompliance(法令遵守)となっております。

私は義憤を抱きつつ、八重山教育委員協議会の方々と特に竹富町教育長慶田盛氏に法令を守らせるように、貴殿の適切な指導を強く要望致します。

 

■激励文

 石垣市教育委員会 教育長 玉津博克様
与那国町教育委員会 教育長 崎原用能様
その他の見識のある委員の皆様

今日は大変お疲れさまでした。法的権限のない会合で、反対意見をさんざん聞かされさぞお疲れだったでしょう。

それで多数決をして不採択が決まったですって?なんか沖縄タイムスとか琉球新報が先走った希望的情報を流しているようですけど、教育長におかれましてはまったく意に介することはありません。なぜなら、今度の会合は全く法的な権限がないからです。

「今回の決定は、あくまで権限のない会合で多数決をとってみたら、不採択にしたいと考えている方が多かった」と言うことに過ぎません。法的な権限がないのに「不採択が決まった」というような沖縄タイムスや琉球新報の報道など誤報もいいところです。

そんなことで不採択でしたら、私も勝手に内地八重山教科書委員会とかいう団体を作って、勝手に育鵬社の「歴史教科書」を採択してしまいます。法的権限のない人が何を言っても関係ありません。仮に個々の自治体の委員会と教育委員協会のメンバーがオーバーラップしていたって、権限がないものがいくら何を決めようが決定権はまったく存在しません。

例えば、国会議員が福岡ドームかどこかに集まって、衆議院委員会なんて名前のものを作って多数決をしたって、ちゃんとした法案は何も決められないでしょう。最終的にはちゃんと権限のある国会で手続きをふんで正式に決めない限り、何も決めることはできません。いくら福岡で多数をとっても、最終的に国会で多数を取らないと意味がないのです。

今回の会合など、構成員から判断すると多数決をすれば、育鵬社に対して否定的な結論が出ることなど、分かりきったことでした。だからこの場で多数決をしたって、分かりきったことがそのまま分かっただけにすぎません。そんなのは例えば左翼だけの会合で、自衛隊の可否の多数決をするようなものです。それにわざわざ出向いて行かれて本当にお疲れさまでした。

さて、今朝のメールでも書きましたが、教育長らが正式なプロセスを経て審議してお決めになったことは、すでに教育長ご自身でも覆すことはできません。だから今後におよんで、誰が何を決めようと、今更覆すことはできません。

しかし、もし今日の会議で教育長らが翻意して全会一致にでもなれば、違法状態のままことを進めるのが一層やりやすくなったことでしょう。つまり、協議会での採択決定とは異なっているので、いずれ違法なのだけど、教育長らが折れたのなら誰も文句をいわないだろうということで、違法なままことが進む可能性が高くなったでしょう。どだい違法なのですけど、だれも文句をいわんだろうということで、うやむやにごまかそうという作戦です。その点で教育長をはじめ5名の方が原則を貫かれたことは、心より敬服いたします。誠に素晴らしいことでした。

特に強調したいのは、先ほど述べましたように、多数決では不採択が多いことなど最初から分かっていたことでしたから大した意味はありません。今回の会合で向こう側にとって唯一意味が有る成果だったのは、教育長らが県やマスコミの圧力に屈して折れて、全会一致で、不採択に賛成するということでした。そうなると、違法状態を免れ得ぬものの、教育長らが折れたので文句ないだろうということで押し切りやすいということでした。しかし教育長らは折れなかった。道理を貫ぬかれた。したがって向こう側に取って今回の成果はゼロということです。本当に良かった。子供たちの未来を考えると左翼が支配する教育環境を一刻も早く改善してあげなくてはなりません。

教育長らがこの先なされることは、「八重山地区教育委員協会での多数の意見はとりあえず認識した。それらはひょっとすると次の採択時に参考にするかもしれない。しかし、今回はもう正当な手続きで結論をだしたことであるので、どうあっても覆すことはできない。石垣島と与那国町は粛々と、正規の手続きによって決定されたことを進めるのみである。」と主張されることです。決して退りぞかず、頑張ってほしいと思います。

なにより子供たちの未来のために、道理を貫いていただきたく思います。

若輩者の私がはるかに先輩の皆様に僭越な意見を申しまして誠に恐縮に思います。
皆様の益々の御健康と御発展、八重山の発展を祈念致します。

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

コメント (1)

本物の独裁者は県教育委だった!

2011-09-09 08:44:33 | 八重山教科書採択問題

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

何の法的権限もない井戸端会議(地区教委協)が、多数決で気に入らない教科書の採択を否決し、お気に入りの教科書を新たに採択した。

しかも違法性をチェックすべき審判役の県側が、これを法的に有効とみなすと、お墨付きを与えた。

2011年9月8日は、沖縄で民主主義と法の秩序が死んだ日である。

これは沖縄県民の恥辱として永遠に語り継ぐべき出来事である。

八重山教科書:地区教委協 育鵬社版採択せず

沖縄タイムス  2011年9月8日 19時38分 

 八重山地区の中学校公民教科書採択問題で、石垣、竹富、与那国の3市町の全教育委員でつくる地区教育委員協会(会長・仲本英立石垣市教育委員長)は8日、多数決で「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版を採択しないことを決めた。

          ☆

「発狂新聞」の面目躍如で、舞してこれを伝える沖縄タイムスの号外がこれ

>>電子号外育鵬版不採択 八重山3教委、多数決で

法的裏づけのない地区教委協で何を議決しようが、すでに八重山採択地区協議会で正式に決まったことは覆ることはない。

それが法治国家の教育行政である。

ところが沖縄タイムス記事の次のくだりに呆れ返った。

県教育庁は採択を「有効」とみなし、協議終了後、協議終了後、文部科学省へ報告した。≫

地元テレビが冒頭から紛糾する協議の模様を一部報じていた。

崎原与那国町教育長
「教科書採択が協議会の他にあるのはおかしい」

狩俣智義務教育課長
「あれは“協議会”でこれは“協会”でまったく別のも」

採択権限のある「協議会」とは別種類の「協会」なら採択権は無いと考えるのだが、協議終了後の崎原教育長の「町教委の採択と別の話し」という談話に対し、狩俣課長は「採択決議として受け止めている」とし、決議の有効性を強調。 違法性の指摘には「必要最小限度の『交通整理』」としている。(沖縄タイムス 9日)

いやはや驚いた。

県教育委が審判役として立ち会うことは、色眼鏡に中東の笛を持つ審判員など信用できないと書いた。

だが、沖縄タイムスの押さえ気味の報道でも、県教委が審判役どころかヒットラー顔負けの強権を発動し、会議を仕切り、井戸端会議の結論に「法的に有効」のお墨付きを与えたことがわかる。

沖縄タイムす、琉球新報の発狂した見出しや記事からは、読み取ることが難しい県教育委の横暴について、今朝の八重山日報はどのように報じているか。

■八重山日報 2011年9月9日

教科書攻防約6時間

県教委、会議を主導

「ごり押し」批判も

中学校公民教科書で育鵬社版の負採択と東京書籍版の採択を決めた8日の会議には、県教育委員会義務教育課の狩俣智課長ら・県教委から4人がオブザーバー出席。 たびたびた発言を求め、事実上、会議を主導した。教科書採択の法的根拠がないと指摘された会議が一転、「採択会議」になったのは、県教委の「お墨付き」が大きい。 こり押しを認めたとの批判も招きそうだ。 
県教委は7日に作成した文書で、教科書を採択する法的権限が無い3市長の教育委員全員の会議について、3市長教育委員会の了解のもと、採択権限のある会議に位置づけるーという見解を示した。
8日の会議で狩俣課長は「教育委員全員が参加している、この形が(採択には)最も望ましい。もし協議ができないと、県として召集しなければ」と言い切り、採択権限を公認する形になった。 
採択地区協議会が育鵬社版を選定する方針を出したことについては「答申はあくまで答申。各教育委員会を拘束しない。 答申と異なる教科書であっても、一本化していればいい」と強調。 「ここ」(会議)で決めたことには拘束力がある」と念を押した。 
玉津博克石垣市教育長が「協議会では、あらかじめルールを決めて教科書選定を協議する。この場で採択するなら、各教育委員会が合意しなくてはならない」とただすと「ここでルールを決めればいい。協議をしないという選択肢はない」と、この場での採択を強く要求。 「協議の方法は、この場で多数決で決めて欲しい」とも述べ、多数決での決着を決定付けた。 
玉津教育長が「私たちは協議会の答申に基づいて採択しているので、何ら違法性はない」と、なおも難色を示すと「事実誤認だ。採択が異なれば協議しなくてはいけない」と突っぱねた。 
八重山教育事務所の宮良学所長は、地区小、中学校長会とPTA連合会が調査員(教員)の意見を尊重することを求める要望書を出したことを挙げ「教育は保護者、学校、地域の信頼があって成り立つ。 校長会、PTAの主張を、各委員がどう判断したか聞きたい」と、育鵬社版の教科書採択に反対する考えを示唆した。

「文科省の判断仰ぐ」

決定無効主張する玉津教長

8日に開かれた3市町教育委員全員の会議で、育鵬社版公民教科書の不採択などが決定したが、石垣市教育委員会の玉津博克教育長は「このような協議のあり方については疑義がある」と、会議の決定を示した。 会議に先立ち、同日付で文科省に対し、県の指導は「不当介入であり、違法」と訴える要請書を送付しており、最終的には同省の判断を仰ぐ。 
玉津教育長は会議終了後「私たちは法に従って教科書を選定し、与那国町とともに採択した。すべての作業は完了し、何ら瑕疵(かし)は」ない」と」強調。 「私たちの決定を変えることをできるのは、私たちだけだ」と述べ、市教委で承認されていない育鵬社版の不採択や、東京書籍版の採択は無効だという見解を示した。 
会議で玉津教育長は、事態の打開策として竹富町に対し、育鵬社版を採択し、副読本として自費で東京書籍版を購入してはどうかと提案。文科省の見解でも認められているとしたが、慶田盛安三竹富町教育長は提案を一蹴した。 
会議が多数決を採用したことに抗議し、いったんは退席したが「地方教育行政方で教育長はすべての会議に出席を義務付けられている」と説得され、席に戻った。

          ☆

当日記は慶田盛竹富町教育長のことを「ヒトラーも顔負けの独裁者」と命名した。

だが、本物の独裁者は別にいることがわかった。

県教委である。

八重山日報によると、事実誤認の情報を根拠に玉津会長を「指導」していたというから、「民主主義」と「法の秩序」を真っ向から否定する本物の独裁者は「県教育委」ということになる。

慶田盛氏は、当初から県のお墨付きを得ながら無法者のような発言を繰り返していたということだ。

県の強権的「指導」の違法性を指摘された狩俣義務教育課長の「必要最小限度の『交通整理』」というコメントは、独裁者の面目躍如とも言え、例えていえば次のようになる。

交通規則を無視し交差点に暴走してきた「慶田盛・自動車」と、交通ルールを守って交差点に進入した「玉津・自動車」が衝突し、交通が混乱した。駆けつけた警官はルール無視の「慶田盛・車」に交通違反の切符を切るべきところを、交通の混乱を避けるための「交通整理」という名目で、あろうことか交通規則を守った「玉津・車」に違反の切符を切り、「慶田盛・車」の暴走には目をつぶった

当初から「審判役」としての県側が同席することに疑念を持ってはいたが、これほどあからさまな「ごり押し」を衆人監視のうちに堂々と行うとは、さすがに筆者にも想定外であった。

関係者の話によると「井戸端会議」は、プロ市民が押しかけ、まるで数を頼んだ「集団リンチ」のような様相だったという。 

協議会での採択時に「無記名投票」にしたのは、「記名投票」にすると、氏名が公表され狭い地域社会では「村八分」の恐れがあると書いた。 

ところが発狂新聞は、育鵬社に投票した委員の実名を公表するという卑劣手段に訴え、その結果、育鵬社に投票した委員の家にはプロ市民団体が夜討ち朝駆けで抗議の罵声を浴びせ、最終的に「井戸端会議」の衆人監視の多数決では翻意したと聞く。

 今回の「井戸端会議」の決議は、太平山さんが指摘するとおり、長年沖縄を支配してきた沖教組、沖縄タイムス、琉球新報そして県教委の四大悪党の共同謀議と考えざるを得ない。

最終的には文科省の裁可を仰ぐということになっているが、ここで問題なのは文科省は3代続く民主党内閣ということである。

仮に政府が「政治主導」などとバカなことを考え、教科書問題と基地問題の「バーター取引」に走ることを改めて危惧する。

昨日の「井戸端会議」で示した狩俣県義務教育課長の示した言動は、決して法律優先の小役人のする態度では無く、まさに「政治的発言」そのものだから、である。

 発狂新聞は「井戸端会議」の決議に県側がお墨付きを与えたことで、一件落着のつもりのようだが、最終的には文科省の判断であり、場合によっては訴訟の可能性だってある。

それよりなにより、

国民の目は節穴ではない。

日本は民主主義を国是とする法治国家であり、沖縄は日本国の一部である。

無理が通って道理が引っ込む世の中を県民が許すはずは無い。

天知る、地知る、ネット知る

ということを「四大悪党」(沖教組・沖縄タイムス。琉球新報・県教委)は胆に銘じるべきである。

 

★「パンドラの箱掲載拒否訴訟」第三回口頭弁論のご案内★

表現の自由と著作権の侵害を争点とした上原正稔氏の戦いは、沖縄の言論空間と歴史の偏向を糺す運動にも影響を与えるものとなっています。 三回目の口頭弁論と報告会を左記の如く行いますので、参加賜りますようご案内申し上げます。 尚。上原正稔公式サイトで検索頂ければ、裁判の経緯も順次掲載されます。

           記

■第三回口頭弁論

日時:9月13日(火) 午前10時

場所:那覇地方裁判所

■報告会

日時:同日  午前11時

会場:沖縄県護国神社内社務所会議室

                ★

★「パンドラの箱訴訟」の支援カンパ依頼

ゆうちょ銀行 総合口座(普通) 
記号 17010   番号 10347971
三善会(サンゼンカイ)

沖縄県宜野湾市真栄原1-11-1-702 

三善会の振込ですが、郵貯の口座を持っている方がカードで振り込む場合は、手数料がかかりません。全国どこからでも無料となります。しかし、それが無い場合は、最寄りの金融機関からとなり、手数が発生致します。

 

 

  よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

他の金融機関からの振込

【店名】 七〇八(読み ナナゼロハチ)

【店番】 708 

コメント (7)

組合教師の弊害!石垣の学力は沖縄最下位!

2011-09-08 17:28:39 | 八重山教科書採択問題

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

■八重山日報 9月8日

全教委で合意形成模索
きょう教委協会総会

 教科書問題で、3市町の全教育委員13人で組織する八重山地区教育委員協会(会長・仲本英立石垣市教育委員長)の臨時総会が8日、市教委会議室で開かれる。議題は「教科用図書採択の早期実現」。公民教科書で、育鵬社版を採択した石垣市、与那国町両教育委員会と、東京書籍版を採択した竹富町教育委員会の「一本化」が実現できるかが焦点。
 ただ全会一致での合意形成を図るのは困難視されており、育鵬社版の是非について、踏み込んだ議論ができるかどうかも不透明な状況。県教委は同協会で教科書を一本化するよう求めているが、教科書の選定券、採択権のない同協会で合意形成を図ることそのものを疑問視する声がある。
 臨時総会に先立ち、県教育委員会が求めた3市町教育委員長による話し合いも行われる。市教委は、採択地区(八重山地区)内で同一の教科書を使用するよう求める教科書無償措置法と、教科書の採択権は教育委員にあるとする地方教育行政法のいづれが優先するかを県教育委、文部科学省に問い合わせていたが、文部科学省は7日までに「どちらかが優先することはない」と回答した。文科省も3市町で協議し、意見を統一するよう求
めたという。

        ☆

「発狂新聞」の片割れである八重山毎日新聞の8日の見出しも。

きょう採択へ              
協議結論が「最終意志」

「優先はない」と文科省
玉津市教育長ら竹富町批判の根拠失う

きょう教育委協会総会
「公民」対する考え
比較表で浮き彫り

教科書採択手続きの経緯        

        ☆

 

■八重山日報 9月7日 【寄稿】

偏向報道と歴代教育長それに沖教組に一言

友寄永三

教科書問題では多くの報道で、一方的に竹富町の慶田盛教育長を擁護し、玉津教育長悪玉論で紙面が構成されていますが、そのやり方が、以前(8月6日付)本紙の偏向報道を糺す」で書いた通り、自分たち仲間(思想的に同じ人)の悪いことは一切書かず、相手(思想的に反対の人)の良いことは無視する、自分の思想を市民に押し付けるためのいつもの偏向ばかりしてとても中立とは思えません。 
それに歴代の10人の教育長の皆様と沖教組の皆様へ。 保守系の教科書に反対しているのはわかりますが、もう少し冷静に行動してはいかがでしょうか? 
数の論理でもって、大勢で意見の違う人の所へ押しかけて自分たちの思想を押し付けるのは元教育長や教育関係者としていかがなものかと思います。
皆さんにとって現教育長は後輩に当たると思いますが、それでも、
多数の石垣市民により選ばれた現市長に任命され、そして市議会で承認され、教育長に就任したのですから、いくら、自分たちと考えが違っても、後輩であっても、もっとそのポジションを尊重すべきだと思いますし、それが民主主義だと思います。
それから「このこの教科書は子どもにわたせない」とは「この教科書で授業は出来ない」とか沖教組の組合員が発言していますが、実際どれほどの授業をされてきたのか私は疑問に思います(子どもたちの教育に熱心な先生方は別です)  
八重山の子供達は16年間、あなたがた沖教組組合員の推薦する教科書を使ってきましたが、結果はどうでしたか? 私の記憶では沖縄県は全国で学力最下位。 中でも石垣市はさらに最下位、簡単にいえば日本で一番学力が低いのは石垣の子ということになります。 それに対してどう思っているのでしょうか? 
子供の能力が低いからとか、親の指導が無いからとか、経済的に厳しくて塾に通わせることが出来ないからとか言うのでしょうか? それら全てにおいてそうなのかもしれません。 しかし、それなら誰が教師になっても同じという事であり、勉強は塾の先生に教わりなさいということになり、自分の教師という職業の重要性を否定することになります。 
やはり、皆さんに必要なのは16年間自分たちの思うような教育をしてきて、子供たちが伸びなかったのはどうしてなのかを静かに考え、教師にも大きな責任があると自覚し、反省することだと思います。 
昔は、教師は聖職者と言われ、みんないに尊敬されたものですが、沖教組(断れなくと入る人もいる)が出来てからは教員の評価も下がりっぱなしでせ。本当に子供のことを考えて一生懸命授業をしている先生方がかわいそうです。 
沖教組の思想は共産党の思想とほぼ同じで、国旗、国家、自衛隊、教科書、教科書、憲法改正すべて反対しており、日本は侵略戦争をした悪い国という自虐史観を植えつける教育が主になっています。 「愛国心」はいらないと教える教員は世界でただひとつ沖教組(日教組)だと聞いています。 
多くの父母は、授業に貴方達(沖教組)のイデオロギーの押し付けはいらないと考えています。
 それより勉強を教えて欲しいものです。 石垣の子供たちの学力を県内トップにしようという現教育長をみんなで応援し、少しでも八重山の子供たちの学力向上に力を注いでいただければと思います。 
冠鷲プロジェクトの成功のカギは色々あると思いますが、私は先生方の情熱が一番だと思います。 組合活動はほどほどにして生徒にわかる授業をしてほしいものです。(友寄永三)

            ☆

沖縄タイムス、琉球新報そして八重山毎日新聞の沖縄3紙が連日デタラメ記事を撒き散らし、玉津会長を個人攻撃しているが、その一方で県民が知りたい情報は3紙で隠蔽し、県民の知る権利を奪っている。

沖縄タイムスが一面トップで掲げる八重山教科書:八重山P連、育鵬社に反対等の記事は、一部の左翼役員の暴走であることが、八重山日報の記事で暴露されたことを書いた。

上記寄稿の執筆者・友寄永三さんは、八重P連が会員の同意も得ずに勝手に育鵬社反対したことに抗議文を付き付けた熱血漢です。

八重山日報 2011年8月27日

八P連に抗議

教科書問題で「父母の会」

正しい教科書を推薦する父母の会(友寄永三代表)は26日、育鵬社の教科書採択に反対する要請駆動を展開した八重山地区PTA会長(平良守弘会長)に対し、急きょ役員だけで決定するのは一般会員を」無視した行動であり、納得できない」と抗議文を提出した。 役員が「自衛隊を容認しているような教科書は納得しない」と発言していることに対して「自衛隊は憲法でも容認されているし、東北大震災でも大活躍した。自衛隊に対して否定的な教科書がいいなどとは個人の主張」と)抗議している。

■「悪夢の16年」、極左市長の独裁政権

上記文中「16年」というキーワードが頻出するが現中山市長の前任の大浜市長は「自衛隊は殺人装置」と公言して憚らない極左市長で4期16年に及ぶ独裁政権の間、沖教組は勝手気ままに違法な教科書採択をしていた「悪夢の16年」のこと。 この間の沖教組の悪弊を一掃すべく玉津教育長が「教育改革」を断行し、教科書採択の正常化もその一環である。

ちなみに大浜前市長が独裁専横の結果として市の女子職員を婦女暴行疑惑をブログで告発され、良識ある市民の怒りで市長の座を追われたのは、当日記の読者なら周知のことである。

八重山毎日新聞は、昨日7日の社説で、玉津教育長が唱える「教育改革」のもうひとつの目玉である「冠鷲事業」(石垣の学力を県のトップにする)に、いちゃもんをつけ始めた。

教科書採択で教員を敵に回したのだから、自業自得で「もはや無理」と恫喝する様は、さすが「発狂新聞」いや、この場合は「ヤクザ新聞」と呼んだ方が相応しいか。執筆者の底意地の悪さのみが突出した恥ずべき社説である。 

八重山毎日社説⇒県内上位はもはや無理か 玉津教育長の冠鷲事業、教科書問題で困難に

 ≪ 昨年10月に就任した玉津博克石垣市教育長が打ち出した県内最高水準を目指す「冠鷲(かんむりわし)プロジェクト」事業に、悲観的な見方が広がっている。教科書採択に対する同教育長の強引な手法に反発が強く、教育関係者はじめ地域が一体となる推進体制が望めなくなったからだ。この結果県内上位の学力向上は同教育長の「自業自得」でもはや無理との見方だ。≫

ヤクザ新聞にとっては、イデオロギーの貫徹が最優先で、子供達の学力の向上などどうでも良いという意図が垣間見える、近年稀に見る薄汚い社説である。

【おまけ】

県教委や竹教委に対して送った抗議メールの控えを筆者の個人メルアドに送って下さる読者が沢山おられ、一々紹介できないのが残念ですが、最新の抗議メールを参考のため掲載します。

発信者の名は伏します。

       ☆

沖縄県教育委員会教育長 大城浩殿
関係者各位
 
前略
 
報道等を見たところ、八重山教育委員協会の臨時会なるものを開いて、 教科用図書八重山採択地区協議会で決定された育鵬社版公民教科書採択をチャラにしようという意図があるように読み取れるのですが、何か大きな勘違いをされているのではないでしょうか?それとも私の勘違いでしょうか?報道がわるいのでしょうか?
 
一応おさらいをしておきますと、
 
1 決められたスケジュール(これも県教委が恣意的に伸ばしたということですが、とんでもないですね)にしたがって、協議会が採択を決定した。
2 石垣市と与那国町では協議会にしたがって採択を決定した。竹富町は従わなかった。
3 そこで協議会で再協議をして、再度育鵬社に決まった。
4 しかし竹富町は再度従わなかった。石垣市と与那国町は決定のままである。
 
ここで3の再協議の規定があり、それ以上なにも定められてないことからすると、再協議の結果には最終的な法的強制力があると私は考えますが、それは法の穴と考える人もいるでしょうから、とりあえず置いときましょう。
 
ここで明らかなことは、問題は竹富町だけのことで、石垣市と与那国町は、定められたスケジュールで、法の定めるところに則って、育鵬社版公民教科書採択がすでに決定しているということなのです。
 
大事なことは、すでに協議会の再協議までが済んでおり、石垣市と与那国町の教育委員会で決定されたことを、撤回して新たに決めなおすなどということを進めることができる法的な根拠は何もないということです。
 
つまりどういうことかというと、もし仮に玉津教育長と崎原教育長が、育鵬社採択を撤回して他の教科書にすることを同意したとしても(そんなことは絶対ありえないことですが)、もう、それはどうにもできないということです。両教育長でも、もう、どうにもできないのです。それは法治国家として当然のことです。なぜならもう決定されたことであり、それを覆すことを定めた法律はありませんから。
 
例えば、ひとたび法律ができれば、仮にあとからいろいろな問題があったり、不備があっても、その法律を改正するまではそれに従わなくてはなりません。不都合があったとしても、法的な根拠のない勝手なことはできません。ひとたび決まれば決めた議員たち本人が、やっぱりやめた!と思っても、勝手にやめられないのです。
 
つまり、石垣市と与那国町の決定は、これから八重山教育委員協会が何を決めようが、大城氏が何を指導しようが、あるいは文部科学大臣が何をいおうが、首相がどうしようが、もう法律上変えることができません。かえる根拠になる法律、条文はないのです。
 
このように法律に則って正式に決まったことを法の根拠もなく行政が勝手にかえるなら、当然行政訴訟に対象になります。私の子供が八重山にいたなら間違えなく訴訟を起こします。それは当然でしょう。正式なプロセスで選ばれた自分たちの教育長らによって正式な法的プロセスで選ばれた立派な教科書を、法的根拠のない勝手なプロセスで変えられて、ちゃんとした教育を受ける権利が著しく侵害されるわけですから。
 
おそらく石垣島や与那国町にはそういう父兄の方がたくさんいらっしゃると思いますよ。沖縄や八重山には県教委や地元左翼新聞の違法性を伝えてくれる素晴らしいブログや公平な新聞社もありますし、それを支持する方々も大勢いらっしゃるでしょう。彼らが激怒して訴訟をおこしてくれることでしょう。その折は私もわずかですが金銭的支援をさせていただきます。
 
もっとも訴訟が起きたほうがよいかもしれませんね。このことを日本中に知らしめて、抜本的な改革をすすめるために。

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

コメント (1)