5月の頃 「フェリーニのローマ」
フェリーニなんて知らなくとも、映画の楽しさは充分伝わるから良いのでしょう。
でも、フェリーニを知っていると、今まで出会った事の無い映画の楽しさを味わう事ができます。
わたくしがフェリーニ映画にのめり込むきっかけとなったのが、「フェリーニのローマ」でした。
「道」でも「甘い生活」でもないところが面白いでしょ?
高校生の頃、部活動禁止の中間試験真っ只中、学校から早く帰ってきた中途半端な時間に東京12チャンネルでやってた、午後のロードショウ的番組でやっていたんです。
それまではハリウッドメジャー作品が正しい映画だと思っていたので、本当にびっくりしました。
そもそも、統一された物語が存在しない事に面食らいましたね。ある時はドキュメンタリーのように映し出され、エピソードが変わると人工的につくられたセットにこってりした物語が始まるというように、何のことやらチンプンカンプン。挙句の果てには監督自らカメラの前に立ってしまうなんて、わたくしが持っていたそれまでの映画常識を悉く覆していったのでした。
地下鉄工事の遺跡遭遇場面や、教会のファッショーを見せられた頃には寒気もしました。ラスト、駆け巡るバイクのライトが照らし出す夜のローマに浮かぶ歴史的建造物は禍々しく映り、光の向こうにある闇へ引き込まれてしまいそうでした。
フェリーニなんて知らなくとも、映画の楽しさは充分伝わるから良いのでしょう。
でも、フェリーニを知っていると、今まで出会った事の無い映画の楽しさを味わう事ができます。
わたくしがフェリーニ映画にのめり込むきっかけとなったのが、「フェリーニのローマ」でした。
「道」でも「甘い生活」でもないところが面白いでしょ?
高校生の頃、部活動禁止の中間試験真っ只中、学校から早く帰ってきた中途半端な時間に東京12チャンネルでやってた、午後のロードショウ的番組でやっていたんです。
それまではハリウッドメジャー作品が正しい映画だと思っていたので、本当にびっくりしました。
そもそも、統一された物語が存在しない事に面食らいましたね。ある時はドキュメンタリーのように映し出され、エピソードが変わると人工的につくられたセットにこってりした物語が始まるというように、何のことやらチンプンカンプン。挙句の果てには監督自らカメラの前に立ってしまうなんて、わたくしが持っていたそれまでの映画常識を悉く覆していったのでした。
地下鉄工事の遺跡遭遇場面や、教会のファッショーを見せられた頃には寒気もしました。ラスト、駆け巡るバイクのライトが照らし出す夜のローマに浮かぶ歴史的建造物は禍々しく映り、光の向こうにある闇へ引き込まれてしまいそうでした。