流石です。脱帽です。
作品によって好き嫌いはあるけれど、
よくもまあ毎年上質の作品を創り出すものだと感心するばかりです。
今作は映画の教科書みたいな職人技光る逸品をご用意いただきました。
うまいなぁと思うのは、事故の公聴会から入るんですね。
凡庸な監督が撮れば、やっぱりフライト前の心象風景からじゃないですか。
クライマックスは不時着水までの奮闘と、救出されるまでの緊迫感でしょ。
イーストウッドはそんな所に拘らないんですね。
奇跡の救出劇を見せるのではなく、サリーという機長を見せたいのです。
目の付け所がやっぱり違うんです。だからすごい監督なんです。
映画はやっぱり人を見せなきゃと、イーストウッドは魅せてくれます。