時代劇は、「昔むかしある所に・・・」と言ったところからもうすでに時代劇だけど、映画に限らず見世物の王道だなぁと思う。忠臣蔵の様な優良コンテンツは何度もリメイクされてるし。
とは言え昨今の若者は、オーソドックスな時代劇を観ない。創り手も頭を捻って若い世代を惹きつけようとして編み出されたのが、バックトゥーザフューチャー時代劇だ。
先週公開されたばかりの「本能寺ホテル」、TVドラマから映画化された「信長協奏曲」、良く出来たドラマだった「仁」も現代人が過去へタイムスリップして云々。その手の系列で一番楽しく感動的だった時代劇が今日紹介する映画。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦」
男と男の友情
哀しい別れでも姫は凛々しく
侮ってはいけない。この時期の原恵一監督作品は一級品だ。
クレヨンしんちゃんだから、当然お下劣なギャク満載で大いに笑えるけれど、戦国の世に愛し合った姫と家臣の報われぬ愛の物語として秀逸だ。子供向け漫画映画だと思って舐めてかかると、ラストでは大号泣になりかねない。人前で涙するのを恥ずかしいと思う御仁は注意されたい。特に、幼少の子の付き合い程度の気持ちで観てしまうと、自分がドップリ感涙状態なんてことに。
後日、新垣結衣主演で実写化されたけれど、全く別物になってしまったのは残念。