デルトロは怪獣に対して畏れと愛着をもっていた。
日本人がゴジラに感じていた自然災害にも似た抗えない畏れをメキシコ人も感じていた。
わたくしたち世代がウルトラマンに倒されたいくつかの怪獣へ感じていた愛着をも共有している様に思う。
小学生の頃、ピグモンやシーボーズ、ジャミラ、ウーといった怪獣に涙したわたくしたちにはとても近しいものを感じてしまう。
先日観たアカデミー作品にも怪獣(異形のもの)への愛は溢れていた。
パシフィックリムの怪獣は分かりやすく敵のフラグを立てられてしまい少々残念だったが、ロボットアニメを観て育ったわたくしたちには違った歓びを与えてくれた。
続編は監督から離れてしまったので、デルトロの歪な美意識が消されてしまい単なるハリウッド映画に成り下がってしまった。イエーガーも洗練されたロボットになってしまいトランスフォーマーと区別できなくなり、東京は中国の一都市になってしまった。日曜朝テレビで活躍しているロボット戦隊モノと同じか。
この程度だろうと測っていた出来に納得はしているけれど、今度はこちらから攻めに行くとか言ってたのにはウンザリだ。アメリカ人は何でも攻め込まないと満足できないらしい。
菊地凛子の制服姿が美しいなと感嘆。
富士山火口にマグマが溜まっているのに笑。
そんなとこか。