お涙頂戴、難病モノ
そうなんだけどわかって観ているんだけど、やっぱり号泣しちゃうんだよね
菜奈ちゃんが不治の病を患う健気な女の子だっていうだけで、もうメロメログズグズに
涙は頬をつたうし嗚咽はマスク越しで漏れてしまうのです
やっぱ、菜奈ちゃん可愛い
まぁそれはそれで
映画としてはとても良くできていますよ
毛嫌いするのは勿体無い作品に仕上がってます。藤井監督、かなり手練れてきました
「新聞記者」も「ザ・ファミリー」も上手くできていたけど、少しずつポイントがズレている気がして手放しに褒められませんでした。今回の演出と編集は、テレビドラマなどで良くある過剰な泣かせに走る一歩手前で回収する事することにより、余韻を残すことに成功してます
オジサンとしての目線は消え逝く彼女を見つめる彼氏ではなく、哀しみを日々淡々と受入れて行く家族に向けられました
お母さんお父さんの静かな憂いと愛しい妹に対する姉の理不尽な感情に滂沱の涙
原日出子、松重豊、黒木華なんと豪華な名脇役の競演。友人役の山田裕貴とわたくしお気に入り奈緒も良い寄り添い方でした
菜奈ちゃん結婚して環境も変わった事だし、次回作はヒールな役を演じてもらいたいな
汚れ役とか体当たり演技とかじゃなくて、薄ら寒くなるような不気味な女を感情なく演じる力はあると思うんですよね。癖のあるルックスだからこそ醸し出せる凄味の様なものが洩れてくれば、往年の大女優岩下志麻のようになれるんじゃないかと期待しています
追伸
今回も短いシーンでしたが、菜奈ちゃんの十八番 泣き食いが観られて満足しました