甲乙つけ難いと言うのはきっと、どの作品も素晴らしくて順番付けるの難しい時に使うのだろうから、今回の春ドラマはドングリの背比べと表現するのが正解なのかな
二宮和也も上野樹里も綾瀬はるかや土屋太鳳だって頑張ってたと思う
でも作品があれじゃ浮かばれないよね
「マイファミリー」
最近のTBS日曜ドラマ枠の中では良く出来ていたけど、ミステリとしての落とし所があれでは3ヶ月付き合ってきた視聴者はガッカリだよな。何がなんでも犯人を個人に特定する必要はなくて、薄ら寒い権力の犯罪として闇の解決でも良いと思うけど、納得してくれない視聴者は絶対数いるしスポンサーも許してくれないだろう。ここが日本の地上波ドラマの現実であり限界か
タイトル通り家族をもっと強烈に描いた方が面白くなったと思うけど
「持続可能な恋ですか」
本当は娘の上野樹里と田中圭が主人公で、その二人の持続可能な恋を描くお話なんだろう
終わってみると、父親の松重豊と井川遥の顛末ばかりが印象に残り、歳を重ねた大人がどの様に恋心を持続させていくのかに興味は移ってしまった。松重父と亡くなった妻八木亜希子のエピソードもドラマチックで、幹の部分より枝葉の方が総じて目立ってしまった。そんな時の演出は土井裕泰監督だったので、作り手による優劣は間違いなくある
主題歌のレンズって曲、知らなかったけどyoasobiの女の子が歌っているんだ。幾田りらちゃん本当に魅力的な声だね
「元彼の遺言状」
原作は面白いんだろうなと、出来のすこぶる良い挿話を観た後には思ったものだ
あまりにも統一性の無い出来に戸惑ったが、メインキャストが古い弁護士事務所(ほとんど探偵事務所だけど)に集結して事件を解決して行くところはとても面白かった
大泉洋の芸達者なボケ味、関水渚の角度が微妙にズレているお嬢様感、一番は流石浅野和之が演じた敵とも味方とも言えない大物弁護士が絡んだお話をもっと沢山観たかった。と言うより、このヘンテコなチームで解決して行くリーガルミステリだったら、春ドラマ一番の作品になっただろうに
「やんごとなき一族」
漫画だと割り切って観ていたからそれなりに楽しかった
松本若菜の振り切れた役付けばかりに目がいってしまったけど、せっかく倍賞美津子を使ったならどうしてもっと重要な役を演じさせてあげなかったのだろう。てっきりラスボスとして立ち塞がるのか、一族変革の引導者として土屋太鳳の後見人になって活躍するのだと思っていたから残念だった。もったいない
「妖怪シェアハウス」続編は早々にリタイアしてしまい、「ちむどんどん」も観続けてはいるが今ひとつ乗れない。結局毎週楽しみにしているのは「鎌倉殿の13人」と言う有様