映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

ジュラシックの産物 さよなら恐竜たち

2022-07-31 10:07:00 | 新作映画
本当にこれがシリーズ最終作になるのかは甚だ疑問ではあるけど、衝撃的な第一作の登場からズッと楽しんできた恐竜たちとお別れになるのだとしたら少し淋しい
上野の国立科学博物館はもとより、常設の展示以外にも目新しいイベントには結構足を運ぶほどの恐竜好きなわたくしにとって、「ジュラシック・パーク」の登場は映画としての楽しさだけじゃなく、子供心を刺激する格好の見世物だった

昨今の研究はわたくしの幼少時に描いていた恐竜像を一新させてくれ、より一層リアルで動物としての近さを感じさせてくれるようになった。故にその巨大さや危険な獰猛さも絵空事ではないと教えてくれる。それでもやっぱり動かない骨の骨格じゃなく、動き回り吼える姿を見たいと思う少年魂は抑えられないのだ
永遠の少年スピルバーグが叶えてくれたのは、そんな子供心を持った全世界の恐竜好きを魅了するジュラシックのアトラクションであったのだ

最終作(?)にふさわしく、パークシリーズの主人公たちも登場して、悪者はなんとドジスンの末裔(体型全然違うけど目元似ていた。あの缶、懐かしい〜)。クライマックスは定石通り上がったり下がったりのアトラクションムービーとして充分楽しませてくれる
見せ方もこれだけやると出尽くしたのか、斬新なカットは見当たらなかったのが少々残念
ワールドシリーズの主役恐竜だったブルーの活躍もなかったので、人間の悪巧みのお話がメインになってしまったのは物足りないところだった

それじゃアトラクションにならないよ。と言うのは分かってて希望するならば、原作者が唱えたかった恐竜と人類の共存をしっかり描いて欲しかった。野に放たれた恐竜たちと我々人類始め現生生物はいかにして共存して行けば良いのか。ラスト草食竜と馬が駆けたり、角竜と象が一緒に歩む姿と同じ様に人類は彼らと上手くやっていけるのだろうか?
マルタ市街地でのアクションシーンを削っても観たかったのは、かつての地球上の主役と共演する人々の日常だった

あと半世紀もしたらもっと恐竜研究が進んで、映画で描かれる恐竜たちの姿も変わるのかしら
それどころか本当にクローン再生できる様な技術で恐竜が復活したら・・・
自分が最早この世にいない事に嫉妬してしまうな

追記
ドジスン、てっきりあのデブだとばかり思っていたが、奥様に調べてもらったらデブに話を持ちかけた貧相なあの男がドジスンだったんだ⁉︎こうして勘違いは30年ほどの時を経てやっと解ける