映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

水深ゼロメートルから 女子高生の主張

2024-05-04 16:19:00 | 新作映画
原作は高校演劇なんだと
「アルプススタンドのはしの方」みたいな世界なのかと思っていたら、ほぼその通りでいかにも高校生の演劇っぽい
舞台の設定も夏休みの砂が溜まった水無しプールが殆どだし、登場人物も生徒と先生5人だけ

水泳部員で速く泳ぐことに情熱を燃やしていたのに、水泳から野球部のエースに転向した男の子に負けたことを悔やみ自暴自棄になっている女子。阿波踊りを幼少の頃からやっているから男踊りで踊る姿に複雑な感情を秘めている女子。女の子としてどうしたら魅力的になれるのかを捻くれた感情で体現している女子。女子水泳部の部長でありながら水泳に対する力量も情熱もそれほど持ち合わせてないことにコンプレックスを抱く女子。そして、教師という職業にやりがいを感じながらもどこかで偽善的な心持ちに気がついている女性教師

もしかするとあの年代に近い女の子には痛く刺さるのかもしれないが、おじさんにはちょっと退屈だった
山下敦弘監督なら名作「リンダ リンダ リンダ」のような映画にして欲しかった
激しい夕立のあと、暑苦しい夏の空気が洗われてヒンヤリした爽快感に包まれたあの作品のように




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