ダンボールいっぱいにふるさとから野菜が届く
新鮮なうちにポテトサラダへ変身
折込広告の裏紙を小さく切って、母からの手紙が添えられていた
息子が60歳になろうが、子供は子供
あと何回こんな手紙を受け取れるのだろう
切ないな
わたくしも3人の子を持つ親だから、子供が突然無残な姿でこの世から消えてしまっては、その原因とかそうなるまでの足跡とかは納得いくまで調べたくもなるだろう
ましてや、その子の素顔を知らなかったことに気づけば、自責の念にかられて当たり前だ
わたくしも含めこの世で他人と関わり合いながら生きている人は、心の中に善悪を抱えているし裏表を無意識のうちに使い分けている
物語の中でも登場人物の誰しもが良い人であり、それでいて暗く陰湿な心を持っている
寺島しのぶのようなおばちゃんや松坂桃李のようなお兄ちゃんに会ったことがある人は多いだろう
どちらの顔が表に出るかで与える印象なんて正反対になる
でも、どちらも自分だしそれでいて何処かの誰かなんだ
プロデューサーの強い意志が感じられる作風だけど、辛うじて家族映画にもなっているところが、殺伐とした物語にほんの少しだけ慰めとなっている
マスコミ批判や人物設定に、ちょっとステレオタイプの描写が多くて白ける部分もあるけど、テレビドラマでは語れない問題提起がなされているのは流石だ
イルカの雲が父娘の空白を埋められたのなら、大切なものを失くした苦しみも多少癒えるだろうか
先月の中旬あたりから香りだした金木犀が季節の本番を迎えて
早朝の清々しい光に溶け出しています
一年で一番好きなこの時季
里山に咲く花を愛でたり広い動物園でのんびりくつろいだり
近所の公園での音楽フェスに終日参加するのも楽しみでした
伝統の横濱ジャズプロムナードも今年は中止とかで残念です
子供の頃、10月初旬ふるさとの四万温泉では小学生と中学生の男の子たちが
長襦袢姿で化粧をして山車に乗り、太鼓や横笛を奏で温泉街を練り歩くお祭りがありました
夜になって冷え込む山峡の地に降るような星が瞬いていたことが鮮明に脳裏を横切ります
大人になった今考えると、
夏が終わり紅葉シーズンまでの閑散期に観光客を呼ぶ仕掛けだったんでしょうね
それでもやっぱり、懐かしくくすぐったくなるような温かい想い出です
さて、無い物ねだりしても仕様がありません
今度の週末は江ノ島水族館にでも行ってみましょうか