今年の冬アニメとして放送されていたテレビアニメをプライムビデオで観ていた
世界観が宮崎駿っぽかったり、登場するロボットがエヴァーの雰囲気だったりするので、既視感はあるけれどお話はダイナミックだし絵の美しさはテレビよりも映画に向いていると思っていた
物語は完全にテレビアニメの続きだから、テレビを観ていなかった人には何のことだかよく分からなかったに違いない。最近の劇場版はアニメに限らず、ヒットドラマなんかでも下地を理解している前提で作られている
制作もテレビ局主導だから仕方ない
テレビ版で争った生きるために必要な水の利権を巡って、根本的な解決を目指す旅が始まり主人公カイナとリリハが活躍するといった王道の物語。最後は浄化された地球に戻っていくところまでナウシカだ
映像としては大画面で観せる映画にあっているのだけれど、お話は1時間40分に詰め込むのは無理があった。結果として、セカンドシーズンのテレビアニメにして12話くらいかけた丁寧な語りの方が良かったと思う
文字を持たない人々が前時代にあった文字に触れて、新たな文明を築いていく様な奥行きも欲しかったなと感じる
失敗作とは思わないけれど、映画化が必ずしも正解だとは思えなかった