穏やかな天候だったので散歩ついでに買ってきました。
内容は、生まれてすぐに殺された子供は心を持たぬために成仏できないため、108の業をあつめ心を得ようとします。
その子は、座敷童子となって、不幸な人の前に現れ、不幸と幸福を入れ替えます。
主人公は毎回変わりますが、主人公が幸福になる替わりに誰かが不幸になってしまいます。
しかし、主人公が望んだ幸福は必ずしも思い通りには行きません。
そして、また童子が登場し、前が良いか、今がよいか問います。
ハッピーエンドかバットエンドかは読んでのお楽しみです。
また、巻末には、各話の反対の選択をしたらどうなったかのオマケエンディングがついています。わたし的には余計なものだと思いましたが、ゲーム感覚で読まれる方には面白いかもしれません。
1,2巻を読みましたが、3巻で完結だというのでそのうち買いたいと思います。
筒井康隆のロングセラー家族八景の漫画化。
発行部数が少なくいくら待ってもブックオフに出ないので、アマゾンの古本で買いました。
コミックだと1円で売っているのが多いのね・・・送料が250円だから、251円の出費になるけど・・・それでも、ブックオフの通常値段より安いので、手に入りにくいコミックス購入にはちょうど良いです。
さて、内容ですが、筒井康隆の小説だと、主人公の七瀬は、美人であること以外に容姿についての描写が無ありません。そのたび、漫画や映画やドラマになるたびに、いろいろな七瀬を見られるという楽しさがあります。また、七瀬3部作と言われる「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」の内容が、主人公が同じなだけで、まったく違った趣向の小説だということも、いろいろな七瀬を世の中に送り出して来ていると言えるでしょう。
この作品の七瀬は、やや少女漫画がかった少年誌のキャラクターで、しかもやや古風なスタイルなところが魅力的でした。筒井康隆も気に入ったらしく、あとがきでべた褒めしています。
テレパスを描いた作品なので心理描写がほとんどですが、それが軽妙に処理されていて実に読みやすい作品になっています。
しかし、まあ、酷い家族ばかり8つもよく描けたなあと思います。あかねちゃんは、これを読んで、「うちの家族はまともな方だと思った」と感想を語っていました。
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自分が最も影響をうけた漫画家である坂口尚追悼チャットに参加しました。
このチャットは、毎年、氏の命日である12月22日に、さとぴーさんのホームページで行われています。
氏が亡くなって、15年になるわけですが、なぜか話題が尽きない。
もっと話したかったですが、早朝の1時を過ぎるとさすがに眠気に勝てずにお開きとなりました。