むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『死顔』吉村昭(新潮文庫)

2021年05月22日 | 読書
吉村昭の遺作「死顔」と、未発表作品「クレイスロック号遭難」などの短編が収録されていました。巻末には、吉村昭の死に際の様子を、作家で奥様でもある津村節子の筆によって書かれていました。
吉村昭は、若いころから死をテーマにした作品を書き続けており、そのときどきによって、死への向き合い方が徐々に変化していき、自分の最後には尊厳死に行きつきました。
自分の最期まで、作品になった作家は、そうそう居ないでしょう。
静かな雨の日に読むのに適しています。

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