
元祖、SF。
落ちは有名なので、知っていったのですが、読んでみるとデテールがすごくて、緊迫感があり、パニック小説の趣がありました。
特に火星人の描写が秀逸で、この後に出てきたすべてのSFが陳腐に感じるほどです。
飛行機も無く、庶民の移動手段は馬車と汽車、船くらいの時代に、宇宙から飛来する火星人たち。
火星の3倍の重力によって、地球侵略は無理だと考えられていたのですが、三本足の巨大メカにより進撃を開始します。
火星人の武器は、目に見えない熱線(赤外線レーザー?)と、吹き上がり地面に降りてくる毒ガスです。
なすすべのない地球最強の軍隊であるイギリス軍ですが、火星人との意思疎通はまったくできません。
野ウサギと人間が言葉を交わすことがないのと同じです。
まるで映像技術の発達を見越して、映画化されると面白いと思われることを詰め込んだような作品でした。
想像力というのはこういう風に使うのだよと言っているような作品だと思いました。
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