著者は、Googleで人材開発・組織改革・リーダーシップマネジメントに従事していた経験があり、現在は起業して、複数の会社の取締役等についています。
名前からわかる通り、ポーランド人で、ヨーロッパ、アメリカ、そして日本で、多くのビジネスマンと交流があります。そんな視点から、日本の人たちへのメッセージとなります。
この本で言う「一流」とは、世界的な一流企業で働く人と、その周辺にいる人をさしています。
この手のビジネス啓発系の本の例に漏れず、竜頭蛇尾の内容でしたので、前半部分がおもしろく、後半はつけたしの印象でした。
彼は、「日本人は雑談が苦手だという人が多いが、日本の方が雑談が簡単だ」と言います。
それは、日本語の雑談は定番フレーズが多いからだと、つまり、「今日は暑いですね」「やっと涼しくなってきましたね」など当たり障りのないことから始まるというのです。
これを悪いとは言いませんが、時間がもったいない。目的が明確でない雑談だというのです。
ヨーロッパでは、目的をハッキリさせて、雑談の前準備もキチンとしているというのです。入社面接に行く前にその会社の概要を調べているようなものですね。
相手の考え方や方向性を聴くことが雑談の主目的であり、それによって信頼関係と築いていくというのです。
私も雑談に苦手意識を持っていて、どちらかというと、この本に書いてあるような順序で話をしたいタイプですが、日本で仕事をする限り、そういう訳にはいかないと思うのです。しかしながら、日本人が書いた雑談のHow-To本とは違う視点で書かれているので一読の価値はあると思います。国内で仕事をしていてもヨーロッパの客人と話さなければならない機会もあるわけですから。
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