題名の「ファクトフルネス」は著者の造語です。
データから物事を読み解き、より正確に世界を認識する方法を指しています。
初めに世界情勢に関する簡単な3択クイズが出題されるのですが、どんなに賢く偉い人(国際会議に参加するような超優秀な人たち)やノーベル賞学者、優秀な大学生などでも、正解率が低いことに驚きました。
3択クイズなので、チンパンジーが答えれば12問中4問くらいは正解できます。
しかし、人間が答えると2割程度しか正解できないのです。
別にひっかけ問題があるわけではありません。
人間は、ある錯覚してしまっているのです。
その錯覚を意識することにより、より正しい世界を理解できる方法がファクトフルネスなのです。
主要な著者のハンス・ロスリング氏は、この本を執筆しはじめると、ガンが見つかり、残りの人生をすべてこの本の執筆に捧げました。
本の完成間近にこの世を去りますが、息子夫婦やその他の人々が志を継ぎ完成させるに至りました。
オバマ元大統領やビル・ゲイツも絶賛する本書には、世界の真実を優しく語られています。
すべての知識人にお勧めできる本と言えるでしょう。