田辺聖子の短編小説のアニメ化です。
昨年公開されたのですが、コロナ禍もあり、話題にならずに残念でした。
ヒロインは、ツンデレ概念がなかったころのツンデレ属性で、現代を舞台に換えているので違和感なく描けています。
原作にあるエロチックな雰囲気は完全になくなってアニメらしい爽やかな仕上がりになっています。
障害者ものは、障害者の気持ちを理解していないとか批判に晒されたり、下手をすると感動ポルノ風味に仕上がってしまったりすることも多いので心配していたのですが、良い感じに出来ていました。
人間の弱さがちゃんと描かれているので、掌編小説が美しいアニメの絵を生かせるように、また、現代の若者の感性にマッチする良作となっていると思いました。
アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』ロングPV