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お盆の季節に◆チェスタトン◆死者の権利を尊重するとは?

2010-08-13 21:28:13 | 日記
お盆休みに入りました。

帰省中の人は、お墓参りをしますよね。
お墓参りは死者との対話でもあるかと思います。

一昨日の教育勅語にひきつづき
おばあちゃんからのメッセージなのかもしれない
ことを書いてみますね。


◆『居合わせていない人の権利』を尊重せよ(チェスタトン)


※※※

たとえば伝統的な教会の祝祭日は、何百年もの間、一般の庶民が
喜んで祝ってきたのであるから、合理主義的な風潮が出てきたとき、
その勢いにまかせて、あっさりと廃止してしまったりするのは
正統意識、つまり時間的民主主義の原理に反するとチェスタトンは言う。

※※※
(渡部昇一『日本史から見た日本人「古代編」』祥伝社黄金文庫2000年版)


すでに亡くなった人とは『居合わせていない人』です。

そういう人たちの権利・考え方というものも
生きている我々の権利・考え方と同様に公平(フェア)に
取り扱う態度が民主主義のセンスというものだ

とするのがチェスタトン(イギリスの思想家)の意見です。


これこそが民主主義が西欧のイギリスから誕生したベースなのだ
と渡部昇一さんが解説しておりますね。


イギリスにはいまだに王様も貴族も生き残ってますが
そういう過去の非合理な伝統をあえて遺している意味は

『居合わせていない人』の権利を尊重する

という民主主義のセンスがあるからなのかもしれません。


◆他人に配慮するということの深い意味


『居合わせていない人』の権利を尊重する
という場合、亡くなった人たちもそうですが

今たまたまその場に『居合わせていない人』
(つまり生きている他人の権利)
を尊重することが大前提ですよね。


一番わかりやすくいえば

仲間内でなにか決めるとき、たまたま打ち合わせに
欠席してしまった場合は何もいえない。

欠席者・または少数の意見があるのに
『多数決』で単純に決めてしまうことがあるとしたら

『居合わせていない人』の権利を尊重していないことになります。


数だけの多数決を良しとするのなら
民主主義のセンスから外れてしまうのではなかろうか?



お墓参りをする時に
『居合わせていない人』の権利を尊重する
ということを深く思考して
自分自身の生き方に反映させてみるのもいいかと思います。



◆自分の生き方・意見がみんなと違っても、ひるむな!


もし、自分の生き方・意見がみんなと違っているように感じて
でも、どうしても、みんなに合わせたくないと感じたら
こういう論理で勇気をもって主張してみませんか?


『居合わせていない人』の権利を尊重することが
民主主義のセンスであり、私はそのセンスにしたがって

自分がたとえ亡くなって
この場にいないものであったとしても

この生き方・意見を貫こうと思います。





『居合わせていない人』の権利を尊重する態度は

本当にその場にいない
既に亡くなられた人たちへの最大の供養であるかと思います。

そしてこういう態度こそ
民主主義の世界で生きている我々への恩恵として、
過去の偉人たちからの仕事上のインスピレーションや

見えない世界からのアドバイスを受け取れる
必要な倫理的態度であることを私は信じております。



それでは良い週末と
お盆の良い帰省土産を
お待ちしております