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絶対就活2012◆会社はなぜ利益を追求するのか◆ね~?

2010-08-16 19:42:43 | 日記
こんにちは。
夏は涼しく夜に更新しますね。

テーマは急に思いつくことがありまして
タイトルそのまま直球で書きます。


◆大学3年生に(2012年4月入社の就職活動はこれから)◆


職業選択で、自分の生きがいや価値観が一番大切なのですけど
『企業の価値観』も知っておくことがポイントになりますよ。

学生が最初によーく陥りやすいミスマッチは
『企業は利益追求する』ということへの認識不足なんですよね。



★よくあるパターン★


私は御社の〇〇という企業理念や社会貢献活動に感動しました。
私はぜひその活動を通じて活躍したいと思います。



いやいや、どこの企業も企業理念や社会貢献活動の
ベースにあるのは営業活動を通じた利益追求なんです。

企業理念や社会貢献からだけでは利益が出ないのです。
(利益追求の結果として企業理念や社会貢献の実現ができる)

『社会貢献で活躍したい』という「だけ」ならウチは要らんよ。
ウチはまず『利益を出せる人材』が欲しいのだから。


★結局会社はお金儲けするところなの?というショックから一歩前に★


一般的な就職指導のキャリアアドバイザーならここで

『結局企業は「お金儲け」するところなのだから』
『そういう現実を、まずきちんと理解しなきゃいけません』

的なことを言います。
(つい言いたくなる気持ちもわかります)

ところがこの説明だけだと
ナイーブな学生には耐えられないこともあります。

現実はそんなものだ。

と冷たい刃をつきつけるだけのショックなアドバイスは
多感な学生に対しては逆効果で
モチベーションをさげるだけだと思うので私も好きではありません。

それでこんな説明をしたいと思います。


★倫理的な利益追求ということ★


例によって引用からいきます。
※※※※

何のために生産性を上げ、利潤を上げるのか、
といわれたとき何と答えるか?

善を行なうため、と答えられれば本物である。


良い品をつくって、良い品を売るのは、善事である。それが企業の存在価値だ。
その基本の上にしっかりたったうえで、競争社会の落伍者にならぬように、
策も略も立てるのだ。

そういう根本を把握したうえでの決断こそビジネスとして最高の決断である。

※※※※
(邑井操『決断の法則』知的生き方文庫1984年)


邑井さんはこのあとピーター・ドラッカーが
「日本には渋沢栄一という偉大な事業家がいる」という言葉から、

日本に数々の企業を作り上げ、経済と道徳を一緒にするために
生涯をささげた渋沢栄一をとりあげて紹介しています。


渋沢栄一のことは別の機会に書きたいと思いますので、
ここでは

『利益追求は、倫理的善事(良いことである)』

という考え方があることを理解してもらえたらと思っています。


★シュンペーターの定義から★


有名な経済学者のシュンペーターが
『企業の利益とは、企業が存続する責任を果たすためのコストである』
という定義をしてます。そこから邑井さんの言葉を再定義すると


利益追求は

1.企業は良い品をつくって良い品を売るという善事(良いこと)が「使命」

2.それを果たす社会的責任がある会社という組織を維持していく「責任」

3.「使命」を果たす「責任」として存続させなければならないために必要

ということになるようですね。

これが企業の基本であることを実証したのが
理論的にはシュンペーターやドラッカーであり

実践的には渋沢栄一や松下幸之助といった
有名な起業家でもあります。


★利益について考えを練ってみましょう★



新卒で就職活動をするという段階であれば
利益追求という考え方をまず深めて3段論法で

・自分がその会社で働くことで、
・その会社の存続を支えるための利益追求を
・助けられるような存在として、

一生懸命に役立ちたいと思います。

という考え方をベースに、そこから初めて会社の理念や社会貢献への
自分の思いに言及するのが、すっきりするのかもしれません。


★★現実を変えていこう★★


世の中の会社は『利益追求』=『単純な金儲け』で
うごいている会社が大半かもしれません。

そして社長や経営陣さえも
シュンペーターやドラッカーが指摘したはずの
『何のために利益追求があるのか』
という本質的な部分は案外理解していません。


利益は会社を存続させるためのコストであり必要なものです。

その利益を得るには
『社会から求められる良い商品を作るのだ』という
使命・倫理観・絶えざるイノベーション(新規事業の開発)
が必要になるのですね。


利益追求の原点というのをもう一度認識して
会社や世の中を、より良い方向に変えていくのは

他ならぬ新卒で入社しようとする
皆さんの真摯な姿勢にかかっているのです。

就職活動2012に向かって!


ではまた