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昭和天皇の皇太子時代◆猿と角砂糖◆19歳の機転から学ぶ

2010-08-19 12:34:29 | 日記
こんにちは。
今週17日のブログで『機転の利かせ方』を取り上げました。
関係して紹介しておこうと思います。



◆19歳の見事な機転


皇太子時代、ヨーロッパ親善訪問に向かう軍艦の上で
19歳の昭和天皇がデッキにたたずんでいました。
(※訪問途上で20歳になられる)


途中で立ち寄った国から一匹の子猿が献上され、
水兵が世話をしているうちにその猿がデッキの上にあった
大切な船の部品(ボルト)を口に入れてしまいました。



水兵たちがあわてて猿の口からボルトを取り出そうとしましたが
猿は口から出そうとせずに、艦内を逃げ回っていました。


昭和天皇はその騒ぎを見て
ご自分で猿を捕まえようとしました。


水兵に声をかけ

『自分が捕まえるので、角砂糖を用意して欲しい』

そして
用意された角砂糖を猿に与えたところ


猿は簡単に口からボルトを出して
角砂糖を舐め始めました。



◆悪気のない行為には穏やかに接したほうが良い


昭和天皇は水兵たちにこのように語り掛けたといわれています。



『この猿は悪気があってボルトを口にしたのではないと思う』

『だからこの猿から強引な方法でボルトを取り戻そうとせず』

『どうか穏やかな方法で接してもらえないだろうか・・』


このときの昭和天皇は若干19歳。
水兵や侍従武官は感動して静かに拝聴したという。


大正時代の訪英記録に書かれているエピソードです。


◆大正の猿と平成の猿ニュース


『猿をおびき寄せるのに角砂糖を使う』
というのは冷静に考えれば一番簡単な方法なのですけど
騒ぎの渦中にいるとなかなか冷静にはなれないものです。



今月の8月13日。
都内で逃げ回っていたニホンザルが台東区今戸2で
ようやく麻酔銃で捕獲されてテレビでニュースになりました。

昭和天皇の皇太子時代のエピソードを思い出しながら


騒ぎの渦中にいるときに、冷静に機転の利く行動をすることが
いかに難しいものであるかと考えてみました。


◆多感な10代だからこそ


20歳前後の大学生は多感な年頃なので
周囲の物事に敏感になりやすいかと思います。

いろんな情報があって、いろんな意見があって
就職活動でも、結局自分が何をめざしているのか
分からなくなることもあります。



皇太子時代の昭和天皇が10代で
『角砂糖の必要性』を見いだせたのは

冷静だったからというよりもむしろ
10代特有の多感な感性で

『猿には悪気が無いのだから』という
愛情が強かったからこそ、冷静な判断力にプラスして
見事な機転が利いたものと思います。



10代や20代の多感な感性で
いろいろと悩むことが多いというのは

その感性が冷静な認識力・判断力と重なれば、

社会人(大人)よりも絶対的な強みになるものだ
と思います。今の自分に自信をもちましょう!


10代へのエールとして。


ではまた。