フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

美味しかった!

2009-02-05 18:51:31 | Weblog
昨日、急なことでしたが、氷をパクッと食べたのが良かったのかどうか、耳鼻咽喉科の先生から「嚥下も問題ないようだから,明日のお昼から食事を始めましょう」と許可が下りた。「やったー」みんな,喜んだ。そして次の日のお昼、仕事が空いていた自分とショータンが見守る中、正確には、看護師さんや介護師さん総勢6名の見守る中パンプの37日ぶりの食事が始まった。ティファニーで朝食をではないけれど、部屋で食べるものだと思っていたら、皆がいるスペースにテーブルを構えてくれての食事だった。


メニューは、白粥、ペースト状のものを固めたサトイモ、かぼちゃ、ほうれん草だった。食膳を前にしてパンプは、緊張気味。でもご馳走を前にした子供のようにうれしそうだった。もう,自分で食べるということは忘れていたけど、看護師さんが白粥をスプーンで掬ってパンプの口に運ぶと思ってたよりゆっくりと食べた。


そして「おいしい」と笑顔で言った。その笑顔に皆は,感動した。37日間、もう味わう事は、ないのかもしれないと思ってただけに、自分も,ショータンもパンプ以上にうれしかった。僕らが、あんまりうれしがるので、看護師さんたちも一緒になって盛り上げてくれた。ありがとうみんなってすべての人に言いたい気分だった。
コメント (2)
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