フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

あっ 食べた

2009-02-11 20:01:03 | Weblog
シンゴヤージュの看病に飽きて姉のケイコ-チェがパンプの見舞いと称してやってきた。パンプ達の病室フロアがパニックになるぞと思っていたら案の定騒がしかった。電話がかかってきて「今病院に来てる。チョット動けないから、美味しいパン買って来て」ヤバイナと思いつつパン買ってパンプのところに行くとパンプは丁度夕食の時間だった。テーブルには,マーティンとケイコーチェがいてさァこれからいただきますと言うところだった。「今日は何?」とおかずを見て「こんなの作ってあげんといかんよ。家に帰ったら」とマーティン。「ゆるゆるに練ってるね。これは、ごまだれを魚のすり身にかけてるのかな。これは、おいも。これリンゴ?お茶までとろとろだ」と想像逞しく観察してると、「どんな味かな?」パクッとケイコーチェが食べた。「うんこれはいける胡麻だれよ。おいしい。」これはこれはと次々食べて,お茶まで飲んじゃった。「あっ 食べた!。カロリー計算されているから食べてはダメなんだぞ」というと「作るなら味 見とかないとね」だって。じぶんは作りもしないくせによく言うよ。周りの患者さんにもちょっかい出しながらワーワー言うので「静かにしなさいよ、みんな大人しく食べてるから」「あら,食事は,楽しくにぎやかによ」だって。看護師さんの笑うこと。万事がこの調子。だから、シンゴヤージュが蜜柑を2個ずつ大きな手の中に隠して部屋に戻っても分からないんだ。豪放磊落ではなく豪放欠落なんだから。家に帰ったら,「サッカーよ今晩は。日本を応援してね!」と言ったままテレビに見入ってしまった。やっと静かになった。
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