月が出て星が瞬ききれいなきれいな夜空。秋の愉しみは夜、空を見上げること。星を見ていると「もう百年たったのか」と思えて自分の時空が一瞬分からなくなる。
本当に、自分は今を生きているんだろうか。あの星の中へ溶けていきそうで自分の存在感なんかまるで感じられない。ロシアに舞い降りたり、古代へ飛んだり、ナポレオンの前を走ったり、僕は、星になって夜空を走っている。漱石の「夢十夜」のように僕もここに座って100年待とうかな。誰を?内緒・・・。本当にまた逢えるのかな。誰に?ナイショ。山で、夜、ライトを自分に当てて霧の中に大男の影を作って遊んだことをふと思い出して夜空に向かって両手を広げ大男のまねをして星に影を作っていく。そろそろ寒くなってきたね・・・と自分の小さな影を踏みながら家路に着くとき急に現実に帰っていくのを感じる。ほんのちょっとの宇宙旅行さ。とぶつぶつ言いながら僕の「夢十夜」は終わっていく。
本当に、自分は今を生きているんだろうか。あの星の中へ溶けていきそうで自分の存在感なんかまるで感じられない。ロシアに舞い降りたり、古代へ飛んだり、ナポレオンの前を走ったり、僕は、星になって夜空を走っている。漱石の「夢十夜」のように僕もここに座って100年待とうかな。誰を?内緒・・・。本当にまた逢えるのかな。誰に?ナイショ。山で、夜、ライトを自分に当てて霧の中に大男の影を作って遊んだことをふと思い出して夜空に向かって両手を広げ大男のまねをして星に影を作っていく。そろそろ寒くなってきたね・・・と自分の小さな影を踏みながら家路に着くとき急に現実に帰っていくのを感じる。ほんのちょっとの宇宙旅行さ。とぶつぶつ言いながら僕の「夢十夜」は終わっていく。