フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

シャガールの驢馬

2012-01-14 09:21:40 | Weblog
シャガールと言ったら昨日読んだ詩にもシャガールの驢馬ってでていた。このリンク、なんだろう。それはね、ついつい読み出して面白かったから最後まで読んだ詩とエッセイのような本の最後に載ってた小さな物語だった。

     虹の木
             長田 弘
 どこかで小さな声がした 幼い子どもの声だったかもしれない
 シャガールの驢馬の声だったかもしれない
 空はどこからはじまるのだろう?その声が問うように言った
          中略
 虹だ ふいに雨上がりの空から声が降ってきた
 秘密をはじめて打ち明ける幼い子どもの声のような
 シャガールの驢馬の声のような その声が言った 空ははじまるんだよ
 空に虹の木が見えるとこから
 虹の木が現れると みんな立ち止まって 黙って 空を見上げた
 そのとき はじめて 空を発見したみたいに

空かと思って窓越しに空を見上げるとお寝坊の猫のいびきが聞こえる
「おい、もう起きろ」と言いながら窓を開けた。
コメント
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