みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

あずさがわ

2005年08月19日 | 
朝靄の青山(せいざん)清める梓川(あずさがわ)
(そらみみ)

上高地から登山基地の横尾に至る梓川沿いの遊歩道は、懐かしいアルプスの山を見送りながらの心地よい道。穂高を目前にして心躍る道。日本一のプロムナードだと思う。
この日は川霧がきれいで、ところどころ開けた場所で眺める山々が、いつもにも増していい感じ。
そうそう、すれ違う人から熊の子供がいるよ~。なんて話もあったなぁ。(会えなかったけど)
上高地から横尾までは3時間ほどだけど、平坦な歩きやすい道。一度、足を運ばれててみては如何?

写真は徳沢の少し手前からの梓川。
左手の一番奥の山に大天井岳(おてんしょうだけ)(2922m)(日本200名山)が顔を覗かせている。自分が歩いた山は、山の形を体が覚えるようで、遠くからでも、よくわかる。

この梓川の水が信濃川となり、遠く新潟まで流れて行くんですよね。ちょっとしたロマンを感じませんか?

ちなみに、今日は俳句の日(819のゴロ)でした。
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みち

2005年08月18日 | 
行く道のままに高きに登りけり
(富安風生)
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なんだか、この日の山行、そのままの俳句を偶然見つけたので、紹介します。
山を歩くと、道の有り難味が感じられるんですね。
道をつけた先達の労力に頭が下がるし、感謝しないではいられない。
そういう思いが、この句には込められているような気がする。

写真は横尾付近(1700m)より大キレットを望んだもの。
中央左奥がこの日、テントを張った北穂高岳(3106m)
この景色を眺めてから、5時間後、この山のてっぺんに辿り着くのです。
だいたい1時間で標高300mUp。
少しずつの小さな一歩の積み重ねで、信じられない高いところに至るのが、
山登りの面白いところ。

この大キレット(すり鉢の底のような部分)は日本屈指の恐ろしい岩場の縦走路。
下から、遠くからだと、少しも、わからないですね・・・。

ピアノと山、共通点がすこぶる多いような気がするのは僕だけ?

(山の話ばかりですみません。)

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テーマソング

2005年08月17日 | 音楽
昼休み、先週の山登りで岩場を通過する時「どうして、あんなに怖かったのだろうか?」と
なんとなく思い返していて、あることに気が付いた。

そうだ。あの時は、テーマソングが流れていなかったのだ。
自分の場合、元気のない時、疲れ果てた時に、気分を立て直すための、ポパイのほうれん草的なお気に入り音楽があるのだけど、あの時は、そのことをすっかり忘れていた。

あの強大に立ちはだかる岩に立ち向かうには、ロッキーのテーマソングのような勇壮・鼓舞系の音楽が相応しい。気分を奮い立たせる系で、そらみみの一押し曲は、葉加瀬太郎「Wild Stallions」(ワイルド・スタリオンズ)

ちなみに、仕事帰り、疲れた時に元気復活するには、クオレ(井波さん)の歌。
夜、落ち着きたい時は、ショパンのノクターンなどなど。

人それぞれ、なじみやすい旋律、しっくりくる歌は、いろいろだろうけれど、
うまく気持ちを切り替えられ音楽があるといいですね。
皆さんのテーマソングは?

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(写真は、北穂高から涸沢岳(からさわだけ)
涸沢岳までは、岩また岩、鎖、梯子が連続。落ちそうで・・・。
本当に怖い場所では、怖くてとても撮影をする余裕は無かった。
高度感のある怖い写真を撮ろうとすると、自分自身も怖くなって、やばいことになるので・・・。
絶壁の奈落の底は極力見ないようにして、乗り切ったのでした。)
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ショパンコンクールの応募者数

2005年08月15日 | ピアノ
この秋行われるショパンコンクールの参加者数が日経の夕刊に出てた。
全応募者330名のうち、日本人は全体の四分の一、80名で国別では世界一だそうです。

さぁ、どんなドラマが展開されるんだろう?5年に1回のイベント、楽しみですね。
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●レッスン チェルニー40折り返し点

2005年08月14日 | ピアノレッスン
今日はレッスン。

・ハノン40番 半音階
短6度と、オクターブの反進行は合格。ターン・タタタの変奏をやってみて、と急に言われて、意外と難しい。
半音階でもリズム変奏、やっておきたいですね。

・チェルニー40-20
両手各指の練習(←何の練習かわからんなぁ・・・)、○。
20番は、数学的な練習曲(ハノンに近い、メロディーが変)で、はじめは、嫌すぎると感じていたけれど、
練習の後半になると、意味不明に楽しい感じはしてきたんだけど・・・。

とにかく1年半を費やして、チェルニー40の折り返し点。嬉しい。

・ショパン「ノクターン10番Op32-2」
・左手、左手。左手を精度よく、同じ鍵盤の深さで。
・早いテンポだと、1拍目のペダルが少し遅れると、1拍目の音が切れてしまう。確実にペダルを利かせられるように。
・頭とお尻のLento、もう少しゆっくり、フェルマータも長くしよう。

などなど。
先生と雑談をしていて、衝撃の新事実。なんと先生はSMAPと言うか、ジャニーズの追っかけということが判明。
これからは先生のことはミハ子先生と呼ぼうかな・・・。
(自分も遊佐未森の追っかけで、同類ではあるのだけど・・・)
(ドームに何万も集まるSMAPとライブハウスに数百人の遊佐未森では、ミーハー度は100倍くらい違うよなぁ)

そのうちジャズやポピュラーもレッスンしてもらおうと企む空耳でした。
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山からピアノへ

2005年08月13日 | ピアノ
実は、山の後遺症で、右手の手首が思わしくない。
どうして足じゃなくて手が?と聞かれそうだけど、理由は山でストック(杖)を使うせい。
自分の場合、膝に古傷を持っていることもあって、ほとんど第3の足の勢いで、ストックに頼って歩いてるからなぁ・・・。
(教訓1)弱い所をかばうと、別のところが故障してゆく・・・。

もともとピアノの練習やタイピングが多い仕事柄、油断すると右手の状態が悪くなって、
しばしば、どんよりと鈍い痛みがやってくる。

山での筋肉痛が取れて、最後に残ったのは、右手・手首の鈍痛。
ここ数ヶ月は、いい調子だったのに・・・。
これでは、せっかく休日なのに、長時間弾くのは、無理そう。残念。

と思いきや、

今日はグランドをレンタルしてる日だったので、痛みをおしてグランドを弾いてみたら、
あれ、不思議。なんだか調子が良いではないか!

デジピだと1時間でも痛いのが、グランド(今日は4時間)弾いた後は、痛みがとれてる。
変な体である。

タッチのいいピアノには、痛みを治す効果があるのか?

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本物と付き合いなさい本物は間違いなしに元気を呉れる
奥村晃作
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(写真は、北穂高岳より前穂高岳~吊尾根~奥穂高岳)
(岩がゴツゴツした男性的な穂高連峰にあって、唯一?女性的な吊尾根の優美な曲線は印象的。)

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ハクサンイチゲ

2005年08月12日 | 
夏のアルプスを彩る高山植物も載せようっと。
写真はハクサンイチゲの花。
群生して咲くことが多い花なので、今まで、一花、一花、注意して見てなかったのだけど、
こうして、よく見てみると、なかなか、お目めパッチリでキュートなことを再発見。
睫毛はこうじゃないと。

アイメイクの真髄花に学ぶべし
(そらみみ)

(なんだか、いい加減なこと言ってるなぁ・・・)
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道しるべの伝説

2005年08月11日 | 
ミヒャエル・エンデ著「道しるべの伝説」より

ヒエロニムスは今度、インディカヴィアと名乗った。
「道しるべ」という意味である。
その意味は、と問う者があれば、インディカヴィアはこう答えるのが常だった。
道しるべとは、それだけでは一片の板であり、値打ちもない。
雨風にさらされ、朽ちているかもしれない。
道しるべはそれが指ししめすところへ決して自分では行けない。
それどころか、道しるべの意義とは、それが立つところに留まることにあるのだ。
それはどこでもいい。ただ一箇所をのぞけばどこだって適所なのだ。
その例外とは、それが指ししめすところである。
そして、道しるべはそれが指し示すところに立たないからこそ、そこへ通じる道をさがす人々の役に立つのだと。

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このところ、俳句や短歌が面白いと感じるのは、このエンデの一説にあるような、ユニークな視点、日頃見逃している本質的なことに目を向けさせてくれるから。

最終目標に辿り着かないからこそ、意味があるということ。なんとも示唆に満ちた話しではないか。
道しるべに特別な意味を感じるのは、山登りが好きだからかな?
霧にまかれて視界が効かない時など、この道しるべのおかげで、多くの人が命拾いをしているのだ。
道しるべ、君も頼もしい奴。

この日、この道しるべを見送った後、スリルに満ちた岩場が待っていたのでした。
(北穂高岳、山頂直下にて)

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夏空に踏み留まれリ道しるべ
(そらみみ)

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テント場にて

2005年08月10日 | 
この日、北穂高岳幕営地でのテントは3張りだけ。
ハイシーズンの休前日(金曜日)なのに。人気の穂高なのに。
中高年の登山人口は増えているけれど、若い人の登山人口は激減していると聞く。
やっぱりそうなのかな?

今日で、下山から丸四日経つのだけれど、依然、太ももの筋肉痛は治らない。
やっぱり、山はしんどいからなぁ・・・。

話は変わるけれど、自分のテントを遠くから眺めるの、どういうわけか嬉しいんです。
思うに、帰巣本能のようなものを刺激されるからなんだろうな。

(画面中ほど下のオレンジの点が、そらみみ'sテント)
(北穂高山頂付近より、前穂を望む)
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頼もしい奴 ~テント~

2005年08月09日 | 
もう10年間、お世話になっているテント。
今回の山行でも、しっかり活躍してくれた。
いろんな山でテントを張るたびに、その山の土を少しずつ拾って、汚れていって、
いわば、山旅の思い出がつまっているテント。
高校球児が甲子園の土を持って帰るのに近い感覚。

山小屋につきもののイビキの大合唱にも無縁で、この中に篭れば、誰に気兼ねすることもない完全に一人の城。
今時、山小屋に普通に泊ると一泊9000円近く必要なのだけど、テントだと幕営料は500円!で経済的な恩恵も計り知れず。
超軽量1.4kg(<=牛乳1リットル+500mリットル)、10分もかからず設営できる手軽さといい、僕の山登りは、このテントなしでは考えられない。
とにかく、どこにでも行ける心強さは格別で、頼もしい、愛い奴なのだ。

(写真は北穂高岳テント場にて、奥に前穂がチラリ)

アライテント・エアライズ

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